モバイルシステム

科目基礎情報

学校 鳥羽商船高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 モバイルシステム
科目番号 0139 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電子機械工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 自作教材
担当教員 江崎 修央

到達目標

1.スマートフォンを中心としたモバイル端末を活用したモバイルシステムの特徴が説明できる。
2.モバイル端末に搭載されたセンサを活用したシステムの利用ができる。
3.センサ値をデータベースへ格納しWeb上で表示できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1モバイルシステムの特徴を活かしたシステムを提案できる。モバイルシステムの特徴が説明できる。モバイルシステムの特徴が説明できない。
評価項目2モバイル端末に搭載されるセンサの特徴を活かしたアプリが構築できる。モバイル端末に搭載されるセンサの特徴を説明できる。モバイル端末に搭載されるセンサの特徴を説明できない。
評価項目3WebとDBを利用したシステム構築ができる。与えられたサンプルによりWebとDBを利用したシステム利用ができる。与えられたサンプルによりWebとDBを利用したシステム利用ができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
スマートフォンを対象としたモバイル端末を利用したモバイルシステムの利用・構築を通じて、今後の社会で活用されるアプリケーションシステムに関する知識を得た上で基盤技術を修得する。
※実務との関係
 この科目は企業でソフトウエア開発を担当していた教員が、その経験を活かし、モバイルシステムの設計手法等について講義・演習形式で授業を行うものである。
授業の進め方・方法:
・電子計算機演習室のPCもしくは、各自持参のPCを利用し、クラス共用の電子ノートを利用して教材配布、課題回収を行う。
・質問は、授業中はもちろん、オフィスアワー、チャットツールで受け付けるほか、習熟度の低い学生には補習を行う
・モバイルシステム構築では、4名程度のグループを作成しグループ内での対話・討論を通じて、新規システムの提案を行う
注意点:
・授業では、各自のスマートフォン端末(iOS or Android)を利用するため、持参すること。
・PHP、MySQLを用いたアプリ構築を行うためデータベースを履修してあること。
 履修していない場合は、自習教材を与えるので、授業前に学習しておくこと。
・この科目は学修単位科目のため、毎週、予習課題と復習課題を課すので、期限に遅れず提出すること

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス・環境構築 授業の進め方を確認し、モバイルシステムを実装する開発環境等を構築できる。
2週 モバイル通信基礎(1) モバイル通信の歴史、通信の仕組み等について説明できる。
3週 モバイル通信基礎(2) 5Gをはじめとする最新の通信技術の概要について説明できる。
4週 モバイル端末での各種センサ値取得 モバイル端末に搭載されている各種センサの概要を説明できる。
また、サンプルプログラムを用いてセンサ値を取得できる。
5週 データベースへの保存・参照、WEBでの表示 取得したセンサ値をデータベースに保存できる。
また、データベースから参照するWEBアプリの動作確認が行える。
6週 センサ値の表示アプリ(1) 配布されたサンプルプログラムを実装し、センサ値の表示アプリの動作確認ができる。
7週 センサ値の表示アプリ(2) 要求仕様に基づいてセンサ値を表示するアプリを構築し、動作確認ができる。
8週 中間試験
2ndQ
9週 位置情報表示システムの構築(1) 配布されたサンプルプログラムを実装し、位置情報表示アプリの動作確認ができる。
10週 位置情報表示システムの構築(2) 要求仕様に基づいて位置情報を表示するアプリを構築し、動作確認ができる。
11週 最新IoTコンピューティング エッジコンピューティングをはじめとする分散処理の概念について説明できる。
12週 モバイルシステム構築(1) これまで学習したモバイルシステム構築方法を基盤として、グループでシステム提案・構築を実施する。
13週 モバイルシステム構築(2) これまで学習したモバイルシステム構築方法を基盤として、グループでシステム提案・構築を実施する。
14週 発表・相互投票 各グループが構築したモバイルシステムのプレゼンを実施し、相互投票を行う。
15週 期末試験
16週 試験返却と解答の説明 解説を聞いた上で不正解だった問題を解答できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野プログラミング与えられた問題に対して、それを解決するためのソースプログラムを記述できる。3前3,前4,前5,前6,前9
ソフトウェア生成に必要なツールを使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。3前3,前4,前5,前6,前9
与えられたソースプログラムを解析し、プログラムの動作を予測することができる。3前3,前4,前5,前6,前9
要求仕様に従って、標準的な手法により実行効率を考慮したプログラムを設計できる。3前7,前10
要求仕様に従って、いずれかの手法により動作するプログラムを設計することができる。3前7,前10
要求仕様に従って、いずれかの手法により動作するプログラムを実装することができる。3前7,前10
要求仕様に従って、標準的な手法により実行効率を考慮したプログラムを実装できる。3前7,前10
ソフトウェアソフトウェアを中心としたシステム開発のプロセスを説明できる。2前12,前13,前14
コンピュータシステムネットワークコンピューティングや組込みシステムなど、実用に供せられているコンピュータシステムの利用形態について説明できる。2前11
システム設計には、要求される機能をハードウェアとソフトウェアでどのように実現するかなどの要求の振り分けやシステム構成の決定が含まれることを説明できる。2前12,前13,前14
ユーザの要求に従ってシステム設計を行うプロセスを説明することができる。2前12,前13,前14
プロジェクト管理の必要性について説明できる。2前12,前13,前14
WBSやPERT図など、プロジェクト管理手法の少なくとも一つについて説明できる。2前12,前13,前14
ER図やDFD、待ち行列モデルなど、ビジネスフロー分析手法の少なくとも一つについて説明できる。2前12,前13,前14
情報通信ネットワークローカルエリアネットワークの概念を説明できる。2前1
インターネットの概念を説明できる。2前1
主要なサーバの構築方法を説明できる。2前1
情報通信ネットワークを利用したアプリケーションの作成方法を説明できる。2前1

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合400300300100
基礎的能力0000000
専門的能力40020030090
分野横断的能力001000010