制御応用システム

科目基礎情報

学校 鳥羽商船高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 制御応用システム
科目番号 0170 科目区分 専門 / 【電気電子系】モデル必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電子機械工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 はじめての現代制御理論 (講談社)、自動制御理論(森北出版)
担当教員 出江 幸重

到達目標

1.制御系の設計法(PIDおよび状態フィードバック制御法)について説明できる。
2.ロボットのPID制御プログラムを作製し実装できる。
3.ロボットの状態フィードバック制御プログラムを作製し実装できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1PIDおよび状態フィードバック制御について説明できる。状態フィードバック制御について、おおまかに説明できる。PIDおよび状態フィードバック制御について説明できない。
評価項目2PID制御プログラムを実装できる。詳細な手順書を用いて、PID制御プログラムを実装できる。PID制御プログラムを実装できない。
評価項目3状態フィードバック制御プログラムを実装できる。詳細な手順書を用いて、状態フィードバック制御プログラムを実装できる。状態フィードバック制御プログラムを実装できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
制御系の応用システムとして、実際にロボットを作成し、制御系設計を行う。
制御理論(PIDおよび状態フィードバック制御)のプログラムを作成し、ロボットに実装する。
授業の進め方・方法:
・授業は、講義、実習、発表の流れで行う。
・授業ごとに、机上での計算、ロボット作製、プログラミングによる制御理論の実習、プレゼンテーションなどやるべきことが多岐にわたる。
・この科目は学修単位科目のため、事前・事後学習として、レポート課題や演習問題課題を実施する。
・課題の内容や提出状況はポートフォリオの一部として評価する。
注意点:
・4年生の古典制御の内容については簡単に復習するが、習得し身についていることが必要である。
・現代制御では、行列、ベクトルなどの数学の知識も必要である。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス、古典制御の復習 古典制御の伝達関数、時間応答、周波数応答、安定性を簡単に説明できる。
2週 実験環境の導入とロボット作成 実験環境の導入とロボットの作製ができる。
3週 PID制御 PID制御のパラメータ設計ができる。
4週 PID制御実験 ロボットにPID制御プログラムの実装ができる。
5週 プレゼンテーション1 ロボットのPID制御法のプレゼンテーションができる。
6週 演習問題1 中間試験までの演習問題を解くことができる。
7週 中間試験 中間試験
8週 試験返却と解答の解説 中間試験問題を解くことができる。
4thQ
9週 現代制御の準備 現代制御に必要な数学の問題が解ける。
10週 状態空間表現 状態空間法によるシステムの表現ができる。
11週 状態フィードバック制御 状態フィードバック制御について説明できる。。
12週 状態フィードバック実験 ロボットに状態フィードバック制御プログラムの実装ができる。
13週 プレゼンテーション2 ロボットの状態フィードバック制御法のプレゼンテーションができる。
14週 演習問題2 期末試験までの演習問題を解くことができる。
15週 期末試験 期末試験
16週 試験返却と解答の解説 期末試験問題を解くことができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学分数式の加減乗除の計算ができる。3
実数・絶対値の意味を理解し、絶対値の簡単な計算ができる。3
行列の定義を理解し、行列の和・差・スカラーとの積、行列の積を求めることができる。3
逆行列の定義を理解し、2次の正方行列の逆行列を求めることができる。3
行列式の定義および性質を理解し、基本的な行列式の値を求めることができる。3

評価割合

試験発表(相互評価含む)ポートフォリオその他ポートフォリオその他合計
総合評価割合602020000100
基礎的能力0000000
専門的能力602020000100
分野横断的能力0000000