設計製図

科目基礎情報

学校 鳥羽商船高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 設計製図
科目番号 0198 科目区分 専門 / 【機械系】モデル必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電子機械工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 手巻きウインチの設計(第3版) 機械設計研究会編 理工学社
担当教員 林 浩一

到達目標

1.機械装置の構造を説明できる
2.決められた手順に従い機械装置を設計できる
3.決められた様式で機械装置の設計書を作成できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1全ての構造,機能を説明できる一部の構造,機能のみを説明できるほとんどの構造,機能を説明できない
評価項目2正しく適切な設計ができる正しい設計ができる設計ができない
評価項目3正しくわかりやすい設計書を作成できる正しい設計書を作成できる設計書を作成できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
手巻きウインチを題材に,教科書に記された手順に従い設計を行う.機械装置の設計から設計書の作成までの,設計作業の一連の流れを実習形式で学習する
※実務との関係
 この科目は,他機関において機械装置の設計業務に従事していた教員が,その経験を活かし,手巻きウインチを題材とした機械装置の設計手法や設計書の作成について講義と演習形式で授業を行うものである
授業の進め方・方法:
設計項目毎に設計方法に関する講義を行った後,各自で設計を行い,その結果をまとめて設計書の作成を行う
注意点:
・レポート用紙(A4),関数電卓を持参すること
・設計書の提出期限は厳守すること
・評価項目「態度」は出欠や受講態度,「ポートフォリオ」は設計書に関する評価である

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス
2週 手巻きウインチの基本設計 手巻きウインチの機構や構造の概要を説明できる
3週 ワイヤロープ ワイヤロープに関する設計ができる
4週 ドラム ドラムに関する設計ができる
5週 減速比 減速比に関する設計ができる
6週 歯車(歯,モジュール) 歯車(歯,モジュール)に関する設計ができる
7週 つめ車装置 つめ車装置に関する設計ができる
8週 ブレーキ装置 ブレーキ装置に関する設計ができる
4thQ
9週 軸に関する設計ができる
10週 軸受と軸受金 軸受と軸受金に関する設計ができる
11週 歯車(アーム,ボス,その他細部) 歯車(アーム,ボス,その他細部)に関する設計ができる
12週 フレーム フレームに関する設計ができる
13週 設計書作成(1) ワイヤロープ,ドラム,減速比の設計結果を設計書としてまとめることができる
14週 設計書作成(2) 歯車(歯,モジュール),つめ車装置,ブレーキ装置の設計結果を設計書としてまとめることができる
15週 設計書作成(3) 軸,軸受と軸受金,歯車(アーム,ボス,その他細部),フレームの設計結果を設計書としてまとめることができる
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学整式の加減乗除の計算や、式の展開ができる。3
分数式の加減乗除の計算ができる。3
平方根の基本的な計算ができる(分母の有理化も含む)。3
累乗根の意味を理解し、指数法則を拡張し、計算に利用することができる。3
自然科学物理力学力の合成と分解をすることができる。3
質点にはたらく力のつりあいの問題を解くことができる。3
専門的能力分野別の専門工学機械系分野製図歯車減速装置、手巻きウインチ、渦巻きポンプ、ねじジャッキなどを題材に、その主要部の設計および製図ができる。4
機械設計標準規格の意義を説明できる。3
許容応力、安全率、疲労破壊、応力集中の意味を説明できる。3
標準規格を機械設計に適用できる。4
ねじ、ボルト・ナットの種類、特徴、用途、規格を理解し、適用できる。4
ボルト・ナット結合における締め付けトルクを計算できる。4
ボルトに作用するせん断応力、接触面圧を計算できる。4
軸の種類と用途を理解し、適用できる。4
軸の強度、変形、危険速度を計算できる。4
キーの強度を計算できる。4
軸継手の種類と用途を理解し、適用できる。4
歯車の種類、各部の名称、歯型曲線、歯の大きさの表し方を説明できる。2
すべり率、歯の切下げ、かみあい率を説明できる。2
標準平歯車と転位歯車の違いを説明できる。2
標準平歯車について、歯の曲げ強さおよび歯面強さを計算できる。4
歯車列の速度伝達比を計算できる。4
力学荷重が作用した時の材料の変形を説明できる。2
応力とひずみを説明できる。2
フックの法則を理解し、弾性係数を説明できる。2
許容応力と安全率を説明できる。2
ねじりを受ける丸棒のせん断ひずみとせん断応力を計算できる。3
丸棒および中空丸棒について、断面二次極モーメントと極断面係数を計算できる。3
軸のねじり剛性の意味を理解し、軸のねじれ角を計算できる。3
はりの定義や種類、はりに加わる荷重の種類を説明できる。3
はりに作用する力のつりあい、せん断力および曲げモーメントを計算できる。3
各種の荷重が作用するはりのせん断力線図と曲げモーメント線図を作成できる。3
曲げモーメントによって生じる曲げ応力およびその分布を計算できる。3
各種断面の図心、断面二次モーメントおよび断面係数を理解し、曲げの問題に適用できる。3
各種のはりについて、たわみ角とたわみを計算できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合00040600100
基礎的能力000030030
専門的能力000030030
分野横断的能力000400040