到達目標
【履修方法および履修認定】
◆開講講義(1)・(2)双方の講義を受講する必要がある。
◆最終成績評価は「合・否」とし,また,単位認定条件は2講義とも「合(60点以上)」であることとする。
※どちらか一方でも「否(59点以下)」となった場合,単位は認定しない。
◆履修に際しては履修願登録(特別講義)を申請していること。
【開講講義】
(1)生産工学概論B (担当教員 : 脇坂 賢)
(2)制御系設計(担当教員 : 出江 幸重)
【到達目標】
(1)生産工学概論B
1.企業の技術者として必要な生産管理について基礎的な知識を習得し、応用できる。
2.効率的な生産、品質管理、生産性向上の手法などを理解し、活用できる。
3.PDCAやQC手法などを実務に活用できる
(2)制御系設計
1. 制御系設計CAD(Scilab)の基本的な操作、プログラミングができる。
2.制御系設計CAD を用いて、制御系の時間応答、周波数応答、安定性等を調べることが
できる。
3.制御系設計CAD を用いて、制御系設計ができる。
【評価割合】※本シラバス下欄の評価割合には記載なし。
(1)生産工学概論B
ポートフォリオ:100%(基礎的能力50・専門的能力50)
(2)制御系設計
ポートフォリオ:100%(専門的能力)
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | (1)生産工学概論B
生産管理の基礎的な項目について、計算、もしくは図を作成できる。
(2)制御系設計
自分で制御系設計CAD の操作・プログラミングができる。 | (1)生産工学概論B
生産管理の基礎的な項目について、説明できる。
(2)制御系設計
適切な指導により、制御系設計CAD の操作・プログラミングができる。 | (1)生産工学概論B
生産管理の基礎的な項目について、説明できない。
(2)制御系設計
制御系設計CAD の操作・プログラミングができない。
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評価項目2 | (1)生産工学概論B
効率的な生産、品質管理、生産性向上の手法などを理解し、活用できる。
(2)制御系設計
制御系設計CAD を用いて、自分で制御系の時間応答、周波数応答、安定性等を調べることができる。 | (1)生産工学概論B
効率的な生産、品質管理、生産性向上の手法などを説明できる。
(2)制御系設計
適切な指導により、制御系設計CAD を用いて、制御系の時間応答、周波数応答、安定性等を調べることができる。 | (1)生産工学概論B
効率的な生産、品質管理、生産性向上の手法などを説明でない。
(2)制御系設計
制御系設計CAD を用いて、制御系の時間応答、周波数応答、安定性等を調べることができない。
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評価項目3 | (1)生産工学概論B
PERT/CPM の手法により、作業工程をアローダイヤグラムで図示し、クリティカルパスを求めることができる。
(2)制御系設計
自分で制御系設計CAD を用いて、制御系設計ができる。
| (1)生産工学概論B
PERT/CPM の手法により、アローダイヤグラムを作図できる。
(2)制御系設計
適切な指導により、制御系設計CAD を用いて、制御系設計ができる。
| (1)生産工学概論B
PERT/CPM の手法を理解できず、アローダイヤグラム作図やクリティカルパスの計算ができない。
(2)制御系設計
制御系設計CAD を用いて、制御系設計ができない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
(1)生産工学概論B
生産管理、工程管理、品質管理、安全管理、などの、「ものづくり」をマネジメントする手法について必要な基礎的な知識を学ぶ。
(2)制御系設計
4 年生前期で学修した制御工学の発展として、制御系設計CAD(Scilab)を用いて制御系の設計を行う。
Scilab を用いたプログラミングについて学び、時間応答、周波数応答を求める。
また、求めた応答から制御系を設計する演習を行う。
授業の進め方・方法:
(1)生産工学概論B
令和2年度前期の遠隔授業の実施要領に準じて開講する。
授業を配信する時間は追って連絡するが、空き時間等に授業の録画を視聴することによって受講することを認める。
毎回、授業の内容に沿った課題を提示する。課題の提出を以って当該授業回の出席とみなし、成績は提出された課題の解答の点数を以って評価する。
(2)制御系設計
・毎回の授業を「講義」+ 「例題」+「演習」の形式で行う。
・Teams、OneNote を用いて講義を行う。(ノートパソコンを持参、または演習室のパソコン)
・場合によっては、オンラインの形式の授業となる場合もあり得る。
・毎回の授業で課題を課して提出を求める。
注意点:
(1)生産工学概論B
・令和元年度は生産工学概論Aを開講済(現5年次学生)
・令和3年度に生産工学概論Aを開講する予定である(現4 年次学生は次年度A を受講できるようにする予定である)
・課題は必ず8回とも提出すること。
(2)制御系設計
・4年生前期で学修した制御工学の知識は必須である。理解が不足している部分は、各自で復習すること。
・ 毎回、演習を行い課題も出すので、講義には集中し、演習時間中に必要な作業が実施できるよう取り組むこと。
・ 制御系設計ソフトウェアのScilab の操作に慣れること。
・ 自分のノートパソコンを持参し、講義を受けても良い。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
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2週 |
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3週 |
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4週 |
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5週 |
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6週 |
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7週 |
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8週 |
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2ndQ |
9週 |
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10週 |
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11週 |
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12週 |
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13週 |
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14週 |
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15週 |
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16週 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
(1)生産工学概論B:生産工学とは? (2)制御系設計:ガイダンス、Scilab・Xcos の使い方 |
(1)生産工学概論B:「ものづくり」と生産工学、管理科学の位置づけについて説明できる。 (2)制御系設計:Scilab・Xcos の基本操作ができる。
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2週 |
(1)生産工学概論B:生産計画 (2)制御系設計:時間応答(ステップ応答)、周波数応答1(ボード線図) |
(1)生産工学概論B:生産方式について説明できる。 (2)制御系設計:Scilab を用いて、時間応答(ステップ応答)、周波数応答(ボード線図)を描くプログラムを作成できる。
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3週 |
(1)生産工学概論B:工程管理 (2)制御系設計:周波数応答2(ベクトル軌跡(ナイキスト線図)、ニコルス線図) |
(1)生産工学概論B:必要人員数を概算できる。ガントチャートを読み取ることができる。 (2)制御系設計:Scilab を用いて、周波数応答(ベクトル軌跡(ナイキスト線図)、ニコルス線図)を描くプログラムを作成できる。
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4週 |
(1)生産工学概論B:PERT/CPM① (2)制御系設計:安定性(ラオスの方法、ナイキストの方法) |
(1)生産工学概論B:作業工程をアローダイヤグラムに図示できる。 (2)制御系設計:Scilab を用いて、安定性(ラオスの方法、ナイキストの方法)を判別するプログラムを作成できる。
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5週 |
(1)生産工学概論B:PERT/CPM② (2)制御系設計:制御系設計1(ゲイン調整1:ボード線図) |
(1)生産工学概論B:クリティカルパスを求め、また、作業工程改善について分析できる。 (2)制御系設計:Scilab で描いたボード線図から、ゲイン調整を用いた制御系設計ができる。
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6週 |
(1)生産工学概論B:作業分析 (2)制御系設計:制御系設計2(ゲイン調整2:ニコルス線図) |
(1)生産工学概論B:ピッチタイム、ラインバランス効率、作業賞味時間について計算できる。 (2)制御系設計:Scilab で描いたニコルス線図から、ゲイン調整を用いた制御系設計ができる。
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7週 |
(1)生産工学概論B:労務管理 (2)制御系設計:制御系設計3(直列補償) |
(1)生産工学概論B:必要人員を計算できる。人事労務管理に関して雇用管理と労働三法について説明できる。 (2)制御系設計:Scilab で描いた周波数応答から、直列補償を用いた制御系設計ができる。
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8週 |
(1)生産工学概論B:ISO、認証規格 (2)制御系設計:制御系設4(PID 補償) |
(1)生産工学概論B:ISO について説明できる。 (2)制御系設計:Scilab で描いた時間応答から、PID 補償を用いた制御系設計ができる。
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4thQ |
9週 |
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10週 |
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11週 |
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12週 |
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13週 |
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14週 |
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15週 |
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 機械系分野 | 材料 | 機械材料に求められる性質を説明できる。 | 3 | |
金属材料、非金属材料、複合材料、機能性材料の性質と用途を説明できる。 | 4 | |
引張試験の方法を理解し、応力-ひずみ線図を説明できる。 | 4 | |
硬さの表し方および硬さ試験の原理を説明できる。 | 4 | |
脆性および靱性の意味を理解し、衝撃試験による粘り強さの試験方法を説明できる。 | 4 | |
疲労の意味を理解し、疲労試験とS-N曲線を説明できる。 | 4 | |
機械的性質と温度の関係およびクリープ現象を説明できる。 | 4 | |
金属と合金の結晶構造を説明できる。 | 4 | |
金属と合金の状態変化および凝固過程を説明できる。 | 4 | |
合金の状態図の見方を説明できる。 | 4 | |
塑性変形の起り方を説明できる。 | 4 | |
加工硬化と再結晶がどのような現象であるか説明できる。 | 4 | |
鉄鋼の製法を説明できる。 | 4 | |
炭素鋼の性質を理解し、分類することができる。 | 4 | |
Fe-C系平衡状態図の見方を説明できる。 | 4 | |
焼きなましの目的と操作を説明できる。 | 4 | |
焼きならしの目的と操作を説明できる。 | 4 | |
焼入れの目的と操作を説明できる。 | 4 | |
焼戻しの目的と操作を説明できる。 | 4 | |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |