制御系CAD

科目基礎情報

学校 鳥羽商船高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 制御系CAD
科目番号 0059 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 制御情報工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 Scilabで学ぶシステム制御の基礎 橋本洋志 他 オーム社
担当教員 出江 幸重

到達目標

1. 制御系CADを使用して,時間応答や周波数応答のグラフを正しく作成できる.
2. 制御系CADを使用し,いくつかの方法でシステムの安定性を判別できる.
3.制御系の設計手法を理解し、制御系CADを用いて問題を解くことができる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
制御系CADを使用して,時間応答,周波数応答のグラフを作成し,結果が正しいことを検証できる.制御系CADを使用して,時間応答,周波数応答のグラフを作成できる.制御系CADを使用して,時間応答,周波数応答のグラフを作成できない.
制御系CADを使用し,2つ以上の方法でシステムの安定性を判別できる.制御系CADを使用し,少なくとも1つの方法でシステムの安定性を判別できる.制御系CADを使用し,システムの安定性を判別できない.
制御設計を理解し、制御系CADを使って新たな問題を解くことができる制御設計を理解し、制御系CADを使って類似問題を解くことができる制御設計方法が理解できない

学科の到達目標項目との関係

教育目標 (B3) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
制御系設計ソフトウェアとして普及しているScilab、MATLABを用いて制御工学の例題や演習問題を解く
また、これらにはGUIを用いたXCOS、Simulinkがありブロック図で表したシステムの挙動が視覚で確認できる
授業の進め方・方法:
・ 授業は講義+課題形式で行う、授業中は集中して聴講し課題に積極的に取り組むこと
・ 課題の提出は、Blackboard上で行う
注意点:
・ 一般科目の基礎数学・微分積分・微分方程式・線形代数と関わっているので復習しておくこと
・ 分野を横断した科目で、応用数学・古典制御・工学数理基礎・電気回路の理解にも有効である
・ 無償のScilabと有償のMATLABの操作法はほとんど同じで、いろいろな専門分野への拡張性がある

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス,Scilabの使い方 Scilabの基本操作ができる
2週 時間応答1 Scilabを用いてステップ応答を描くことができる
3週 時間応答2 伝達関数の極と時間応答の関係が説明できる
4週 周波数応答1 Scilabを用いてボード線図を描くことができる
5週 周波数応答2 Scilabを用いてベクトル軌跡(ナイキスト線図)を描くことができる
6週 中間試験までの演習 中間試験までの演習問題を解くことができる
7週 中間試験
8週 試験返却・解答 試験で解けなかった問題を解くことができる
4thQ
9週 安定性と安定余裕
ラウスの安定判別法,ナイキストの安定判別法により安定判別できる
10週 ニコルス線図 Scilabを用いてニコルス線図を描くことができる
11週 制御系の設計1 ゲイン調整による制御系設計ができる
12週 制御系の設計2 直列補償による制御系設計ができる
13週 制御系の設計3 PID補償による制御系設計ができる
14週 期末試験までの演習 期末試験までの演習問題を解くことができる
15週 期末試験
16週 試験返却・解答 試験で解けなかった問題を解くことができる

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電気回路オームの法則を説明し、電流・電圧・抵抗の計算ができる。3後2
キルヒホッフの法則を用いて、直流回路の計算ができる。3
合成抵抗や分圧・分流の考え方を用いて、直流回路の計算ができる。3
正弦波交流の特徴を説明し、周波数や位相などを計算できる。3後3,後14
RL直列回路やRC直列回路等の単エネルギー回路の直流応答を計算し、過渡応答の特徴を説明できる。3後4
電子回路演算増幅器の特性を説明できる。3後7,後13
制御伝達関数を用いたシステムの入出力表現ができる。3後4
ブロック線図を用いてシステムを表現することができる。3後4
システムの過渡特性について、ステップ応答を用いて説明できる。3後5,後6,後9,後15
システムの定常特性について、定常偏差を用いて説明できる。3後5,後6,後15
システムの周波数特性について、ボード線図を用いて説明できる。3後5,後6,後10,後15
フィードバックシステムの安定判別法について説明できる。3後11,後12

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合60000400100
基礎的能力1000010020
専門的能力5000030080
分野横断的能力000000