キャリアデザイン2

科目基礎情報

学校 鳥羽商船高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 キャリアデザイン2
科目番号 0059 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 制御情報工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材 学生のためのキャリア形成と就職成功へのステップ 実教出版
担当教員 伊藤 立治

到達目標

1.社会環境と仕事が自分とどのように関わるかを理解し、自分にとって最適な仕事を選ぶことができる考え方を身に付ける。
2.今後社会構造が著しく変化することを理解し、その中で自分がどのキャリア形成をすべきか考える能力を養う。
3.自らの意見を分かりやすく発信するための文書作成、プレゼンテーション、意見交換ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1社会環境と仕事が自分とどのように関わるかを理解し、自分にとって最適な仕事を選ぶことができる考え方を十分身に付けている。社会環境と仕事が自分とどのように関わるかを理解し、自分にとって最適な仕事を選ぶことができる基本的な考え方を身に付けている。社会環境と仕事が自分とどのように関わるかを理解し、自分にとって最適な仕事を選ぶことができる基本的な考え方を身に付けていない。
評価項目2今後社会構造が著しく変化することを理解し、その中で自分がどのキャリア形成をすべきか考える能力が十分養われている。今後社会構造が著しく変化することを理解し、その中で自分がどのキャリア形成をすべきか考える基礎能力が養われている。今後社会構造が著しく変化することを理解し、その中で自分がどのキャリア形成をすべきか考える基礎能力が養われていない。
評価項目3グローバル環境を含めたステージで自らの意見を分かりやすく発信するための文書作成、プレゼンテーション、意見交換ができる。自らの意見を分かりやすく発信するための文書作成、プレゼンテーション、意見交換が概ねできる。自らの意見を分かりやすく発信するための文書作成、プレゼンテーション、意見交換ができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (B1) 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 (B5) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
現代の高度に発展し多様化した社会で自分に合った仕事を見つけるのは容易ではない。仕事は社会の変化とともに変化し、社会、仕事、労働者の関係を理解することは、自分のキャリア形成に役立つ。また今後DX、少子高齢化、国の財政赤字などで日本社会は将来急激に変化する可能性があり、そうした変化に耐え得る考え方、仕事選びができるようにする。インターンシップ、エントリーシートなどの具体的な内容についても学ぶ。
授業の進め方・方法:
講義は教科書を使わない内容と使う内容の両方がある。前期は主に教科書を使う前の基本となる考え方を学ぶ。
後期は教科書も時々使用する。
理解度を確認するため試験を実施する。また課題提出もある。
注意点:
授業を真面目に聞くこと。
課題や提出物は、期限を守って必ず提出すること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 人類の歴史と仕事の変化 原始時代から現代に至るまで、仕事がどのように変化してきたかを理解する。
2週 東京一極集中と地方の過疎化 仕事選びの重要な要素である地域の問題について理解する。
3週 日本の少子化と財政赤字 将来日本経済が衰退する中で、どの産業が生き残るかについて考えられる。
4週 DXによる社会構造の変化 DXは将来様々な産業に多大な影響を及ぼす。それを考慮した仕事選びができる。
5週 経営者と労働者 採用する側の考えを理解することは、就職活動する上で重要であることを理解する。
6週 インターンシップへの参加 インターンシップへの参加の流れと意義を理解する。
7週 会社研究 事業内容、売上、利益、従業員数などの基本事項で企業を比べることができる。
8週 中間試験
2ndQ
9週 終身雇用 世界的には希である終身雇用が今後変化する可能性があることを理解する。
10週 早期退職 ミスマッチによる早期退職と再就職の問題を理解する。
11週 公務員と会社員 公務員という選択肢を理解する。就職活動や将来性について会社員との比較ができる。
12週 自主性と主体性 今後求められる人材として、自主性や主体性が必要であることを理解する。
13週 ビジネスと社会環境 新型コロナ感染拡大で多くの産業が壊滅的打撃を受けた。仕事に社会環境が大きく影響することを理解する。
14週 グローバル化 GDP縮小社会ではグローバル化は必須である。グローバル社会で必要とされる人材を理解する。
15週 会社で必要とされる人材 昔と今で必要とされる人材が変化していることを理解する。
16週
後期
3rdQ
1週 自分研究 自分の長所・短所を知ることは重要である。その把握方法を理解する。
2週 正規雇用と非正規雇用 非正規雇用の問題を理解する。
3週 本校における就活の流れ 本校における就活の流れを理解する。
4週 推薦と自由応募 学校推薦と自由応募の違いを理解する。
5週 面接の重要性 学力や成績より会社は人物本位であることを理解する。
6週 エントリーシート 履歴書とエントリーシートの違いや書き方を理解する。
7週 社風の違い 同業種であっても会社により社風が違うことを理解する。
8週 中間試験
4thQ
9週 失敗への対処 1社目で全員が合格せず、失敗しても就活を続けることが重要であることを理解する。
10週 会社訪問 会社説明会等で会社を訪問する場合に大事なことを理解する。
11週 OB・OGとの連携 OB・OGとの関係構築について理解する。
12週 インターネット上での会社情報 正規の情報と非公式な情報の違いを理解する。
13週 就職担当教員との連携 就職担当を上手く利用することの重要性を理解する。
14週 内定後の注意点 内定=就職とは限らない場合があることを理解する。
15週 自分を信じる 就活中に時として自分の価値を見失うことがある。自分を信じることの大切さを理解する。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。3
工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史説明責任、製造物責任、リスクマネジメントなど、技術者の行動に関する基本的な責任事項を説明できる。3
現代社会の具体的な諸問題を題材に、自ら専門とする工学分野に関連させ、技術者倫理観に基づいて、取るべきふさわしい行動を説明できる。3
技術者倫理が必要とされる社会的背景や重要性を認識している。3
社会における技術者の役割と責任を説明できる。3
国際社会における技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。3
過疎化、少子化など地方が抱える問題について認識し、地域社会に貢献するために科学技術が果たせる役割について説明できる。3
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電気回路オームの法則を説明し、電流・電圧・抵抗の計算ができる。3
キルヒホッフの法則を用いて、直流回路の計算ができる。3
電磁気電荷及びクーロンの法則を説明でき、点電荷に働く力等を計算できる。3
電界、電位、電気力線、電束を説明でき、これらを用いた計算ができる。3
ガウスの法則を説明でき、電界の計算に用いることができる。3
静電容量を説明でき、平行平板コンデンサ等の静電容量を計算できる。3
コンデンサの直列接続、並列接続を説明し、その合成静電容量を計算できる。3
静電エネルギーを説明できる。3
電磁誘導を説明でき、誘導起電力を計算できる。3
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能他者の意見を聞き合意形成することができる。3
合意形成のために会話を成立させることができる。3
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3
複数の情報を整理・構造化できる。3
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。3
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3
事実をもとに論理や考察を展開できる。3
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。3
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。3
目標の実現に向けて計画ができる。3
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。3
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。3
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。3
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。3
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。3
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。3
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。3
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。3
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている3
法令やルールを遵守した行動をとれる。3
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。3
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。3
自身の将来のありたい姿(キャリアデザイン)を明確化できる。3
その時々で自らの現状を認識し、将来のありたい姿に向かっていくために現状で必要な学習や活動を考えることができる。3
キャリアの実現に向かって卒業後も継続的に学習する必要性を認識している。3
これからのキャリアの中で、様々な困難があることを認識し、困難に直面したときの対処のありかた(一人で悩まない、優先すべきことを多面的に判断できるなど)を認識している。3
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業や大学等でどのように活用・応用されるかを説明できる。3
企業等における技術者・研究者等の実務を認識している。3
企業人としての責任ある仕事を進めるための基本的な行動を上げることができる。3
企業における福利厚生面や社員の価値観など多様な要素から自己の進路としての企業を判断することの重要性を認識している。3
企業には社会的責任があることを認識している。3
企業が国内外で他社(他者)とどのような関係性の中で活動しているか説明できる。3
調査、インターンシップ、共同教育等を通して地域社会・産業界の抱える課題を説明できる。3
企業活動には品質、コスト、効率、納期などの視点が重要であることを認識している。3
社会人も継続的に成長していくことが求められていることを認識している。3
技術者として、幅広い人間性と問題解決力、社会貢献などが必要とされることを認識している。3
技術者が知恵や感性、チャレンジ精神などを駆使して実践な活動を行った事例を挙げることができる。3
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを認識できる。3
企業人として活躍するために自身に必要な能力を考えることができる。3
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。3

評価割合

試験発表態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合60010300100
基礎的能力3001020060
専門的能力300010040
分野横断的能力000000