科目基礎情報

学校 鳥羽商船高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 哲学
科目番号 0076 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 制御情報工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 指定なし
担当教員 中平 希

到達目標

1.様々な哲学者の思想に触れることによって、人間とはいかなる存在か、人としていかに生きるべきか、社会とどのように関わるべきかといった諸問題について、これまでの宗教や哲学がどのように考えてきたかを学び、これからの社会生活でものごとを判断するための幅広い視野を身につける。
2.授業に集中し、必要な知識を身につけることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1授業であつかった哲学の概要や当時の社会の状況をよく理解し、主要な事項について十分な説明ができ、発展的な問題を作成できる。授業であつかった哲学の概要や当時の社会の状況を理解し、主要な事項について説明ができる。授業であつかった哲学の概要や当時の社会の状況が理解できない。
評価項目2主体的な関心を持って授業に取り組み、自らが調べたことを加えて、わかりやすく授業ノートをまとめることができる。関心を持って授業に取り組み、わかりやすく授業ノートをまとめることができる。授業に関心を持たない。他人がみて内容を理解できる授業ノートを作成できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (A1) 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 (C4) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
ヨーロッパ近代を中心として、様々な哲学者の人生を通じて、哲学者の思想が世界を理解したいという当人の欲求の産物であると同時に、当時の社会の動きと密接に結びついていたことを学ぶ。
授業の進め方・方法:
・授業は講義形式を中心とする。
・学修単位科目であるため、事前・事後学習としてレポートの提出が必要である。このレポートをポートフォリオの採点対象とする。
注意点:
・日頃から新聞やニュースに目を通し、現在、日本や世界で起こっていることについて、広い関心を持つこと。
・ノートをとる際には、たんに書き写すのではなく、気づいたことや説明などのメモを加え、後から振り返ったときに役に立つ独自のノートを目指すこと。
*新型コロナウイルス(COVID-19)の影響により、状況を鑑みて授業形態を遠隔授業等に変更することがある。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス:哲学とは何か 哲学と宗教との関係について説明できる。
2週 中世の世界観と17世紀科学革命 中世ヨーロッパの世界観と比較しながら、17世紀科学革命が哲学に与えた影響について説明できる。
3週 啓蒙思想 18世紀の啓蒙思想が現代の科学の考え方の前提にあること、それと同時に帝国主義時代の植民地政策の正当化にも利用されたことについて説明できる。
4週 ルソー(1) ルソーと同時代の啓蒙思想家の考え方の違いについて説明できる。
5週 ルソー(2) ルソーの思想が、フランス革命に与えた影響について説明できる。
6週 アダム・スミス スミスの道徳哲学と合理的資本主義について説明できる。
7週 後期中間試験
これまでの授業内容を理解し、試験問題に対して適切な解答ができる。
8週 答案返却・解説 試験結果と照らし合わせて、これまでの復習をおこなう。
4thQ
9週 カント(1) カントが経験論と合理論との対立を乗り越えたことを説明できる。
10週 カント(2) カントの定言命法と功利主義批判について説明できる。
11週 ヘーゲル ヘーゲルとナポレオンとの関係について説明できる。ヘーゲルの弁証法について説明できる。
12週 マルクス 社会主義革命の考え方について説明できる。
13週 ニーチェ キリスト教批判とルサンチマンの考え方について説明できる。
14週 ハンナ・アーレント 全体主義と悪の陳腐さという考え方について説明できる。
15週 後期期末試験 これまでの授業内容を理解し、試験問題に対して適切な解答ができる。
16週 答案返却・解説 試験結果と照らし合わせて、これまでの復習をおこなう。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験ポートフォリオ相互評価態度発表その他合計
総合評価割合70300000100
基礎的能力70300000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000