電気情報実習

科目基礎情報

学校 鳥羽商船高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 電気情報実習
科目番号 0079 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 制御情報工学科 対象学年 2
開設期 後期 週時間数 4
教科書/教材 担当教員による配布実験指導書
担当教員 攪上 平之介,伊藤 立治

到達目標

1. 工学系レポートの構成を理解し、それに基づいたレポートを書く事ができる。
2. 実験を通じて工学の基礎知識を理解し、得られたデータについて工学的に考察できる。
3. 簡単な組込みシステムを作成することで電気素子、機械素子をプログラムで操作することができる。
4. 課題の解決方法を発信し、他者に理解させることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1工学系レポートの構成を理解し、それに基づいたレポートを一般的な技術者が納得する品質で書く事ができる。工学系レポートの構成を理解し、それに基づいたレポートを指示に従って書く事ができる。工学系レポートの構成を理解し、それに基づいたレポートを書く事ができない。
評価項目2実験を通じて工学の基礎知識を理解し、得られたデータについて理論も交えて工学的に考察できる。実験を通じて工学の基礎知識を理解し、得られたデータについて学んだ内容に従って工学的に考察できる。実験を通じて工学の基礎知識を理解し、得られたデータについて工学的に考察できない。
評価項目3簡単な組込みシステムを作成することで電気素子、機械素子を言語によらずプログラムで操作することができる。簡単な組込みシステムを作成することで電気素子、機械素子を何らかのプログラムで操作することができる。簡単な組込みシステムを作成することで電気素子、機械素子をプログラムで操作することができない。
評価項目4課題の解決方法を発信し、わかりやすく他者に理解させることができる。課題の解決方法を発信し、わかりにくくても他者に理解させることができる。課題の解決方法を発信し、他者に理解させることができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (B2) 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 (B3) 説明 閉じる
学習・教育到達度目標  (B3) 説明 閉じる
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教育方法等

概要:
本実習では電気・電子・情報において基礎的な内容を組み合わせた簡単な応用を目的に実習を行う。
大きくテーマは2つに分かれており、テーマ中で各種物理量の定量化と評価を扱う。
(1)グラフィカルインターフェース言語を用いた組込みシステムの作成
(2)汎用言語を用いた組込みシステムの作成
授業の進め方・方法:
組込みシステムを作成するにあたって課題を設定し、その課題を解決するというシナリオベースラーニングを行う。
注意点:
1. 作業着を必ず着用すること。作業着を忘れた場合、原則演習に参加することができない。
2. 評価方法の「ポートフォリオ」として、プログラムとレポートを評価する。
3. 班編制や実施場所等は年度当初に一覧にして連絡、掲示するため、各自で確認すること。
4. 演習の際には配布された指導書および筆記用具、電卓を持参すること。
5. 病気やけがその他の理由でやむをえず休む場合には、必ず事前に担当教員に連絡すること。
6. 演習ごとにレポートを課す。報告書の期限は厳守すること。
7. 演習におけるレポートは担当教員の指導を受けて執筆すること。内容が不十分な場合、再提出となる。
8. 再提出も含め、ひとつでもレポートが提出されない場合、単位は不可となることがある。
9.グローバルエンジニアとしての資質向上のため英文多読を推奨する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス 本実習の目標を知る。
2週 グラフィカルインターフェース言語を用いたセンサとモータの制御(1) センサとモータの取り扱い方法を知る。
3週 グラフィカルインターフェース言語を用いたセンサとモータの制御(2) センサとモータの物理量を計測することができる。
4週 グラフィカルインターフェース言語を用いたセンサとモータの制御(3) 開発環境における計測値を取り扱うことができる。
5週 グラフィカルインターフェース言語を用いた組込みシステムの作成(1) 課題を解決するためのアルゴリズムを考えることができる。
6週 グラフィカルインターフェース言語を用いた組込みシステムの作成(2) 課題を解決するためのアルゴリズムを図表で表現することができる。
7週 グラフィカルインターフェース言語を用いた組込みシステムの作成(3) センサとモータを組み合わせてアルゴリズムを実現することができる。
8週 課題の相互評価(1) 自他の課題解決方法を評価する方法を知る。
4thQ
9週 汎用言語を用いたセンサとモータの制御(1) 開発環境における計測値を、精度と誤差を理解した上で取り扱うことができる。
10週 汎用言語を用いたセンサとモータの制御(2) 自らの課題解決に必要な計測値の精度を決定することができる。
11週 汎用言語を用いた組込みシステムの作成(1) 相互評価(1)で得られた意見をもとにアルゴリズムを考え直すことができる。
12週 汎用言語を用いた組込みシステムの作成(2) アルゴリズムを要求仕様として記述することができる。
13週 汎用言語を用いた組込みシステムの作成(3) 要求仕様に従ってプログラムを作成することができる。
14週 汎用言語を用いた組込みシステムの作成(4) プログラムを見直し、改良点を見つけることができる。
15週 課題の相互評価(2) 自他の課題解決方法を評価できる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。3
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。3
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。3
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。3
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。3
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。3
実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。3
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。3
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。3
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。3
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。3
情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。3
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。3
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電気回路電荷と電流、電圧を説明できる。3
オームの法則を説明し、電流・電圧・抵抗の計算ができる。3
計測計測方法の分類(偏位法/零位法、直接測定/間接測定、アナログ計測/ディジタル計測)を説明できる。2後3
精度と誤差を理解し、有効数字・誤差の伝搬を考慮した計測値の処理が行える。2後9
SI単位系における基本単位と組立単位について説明できる。2後3
計測標準とトレーサビリティの関係について説明できる。2後9
A/D変換を用いたディジタル計器の原理について説明できる。2後4,後9
情報系分野プログラミング与えられた問題に対して、それを解決するためのソースプログラムを記述できる。2後7,後13
ソフトウェア生成に必要なツールを使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。2後2
ソフトウェア開発に利用する標準的なツールの種類と機能を説明できる。1後1
要求仕様に従って、標準的な手法により実行効率を考慮したプログラムを設計できる。1後12,後13,後14
ソフトウェアアルゴリズムの概念を説明できる。1後5
与えられたアルゴリズムが問題を解決していく過程を説明できる。1後5
ソフトウェアを中心としたシステム開発のプロセスを説明できる。1後1
分野別の工学実験・実習能力情報系分野【実験・実習能力】情報系【実験・実習】与えられた問題に対してそれを解決するためのソースプログラムを、標準的な開発ツールや開発環境を利用して記述できる。2後7,後13
ソフトウェア生成に利用される標準的なツールや環境を使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。2後2
ソフトウェア開発の現場において標準的とされるツールを使い、生成したロードモジュールの動作を確認できる。2後2

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合001020700100
基礎的能力000100010
専門的能力0051060075
分野横断的能力005010015