概要:
情報系分野におけるコンピュータシステムに関する理解を深めるため、プログラミング技法はもちろん、計算機の成り立ちやネットワーク、データベース等に関する講義を行う。基本情報処理技術者試験の内容を意識した講義を実施し、それに合わせた演習を通じて理解を深める。
授業の進め方・方法:
・ 授業は講義+演習形式で行う、講義中は集中して聴講し、演習中は友人と活発に議論しながら演習に取り組むこと
・ 毎週レポート課題を課すので、期限に遅れず提出すること
注意点:
・ 予習復習を実施しなければ十分に理解できないため、自宅のパソコンからも開発環境が利用できるようにすること
・ 電子メールやLMS(Blackboard)を用いた連絡を適宜行うため、スマートフォンやタブレットの操作に慣れること
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス |
授業で用いる統合開発環境およびLMSが利用できる。
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2週 |
ハードウエア(1) 環境構築 |
コンピュータにおけるハードウエアの構成要素を説明できる。
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3週 |
ハードウエア(2) HTML |
CPUの構成と命令実行サイクルについて説明できる。
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4週 |
ハードウエア(3) HTML |
主記憶装置の役割と構成について説明できる。
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5週 |
ハードウエア(4) HTML |
補助記憶装置の役割と構成について説明できる。
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6週 |
ハードウエア(5) CSS |
入出力装置の種類や役割について説明できる。
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7週 |
前期中間試験 |
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8週 |
ハードウエア(6) CSS |
入出力インタフェースの種類や役割について説明できる。
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2ndQ |
9週 |
システム開発(1) PHP |
システム開発の流れを理解し説明できる。
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10週 |
システム開発(2) PHP |
システム開発手法の具体例を知っている。
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11週 |
システム開発(3) PHP |
ソフトウエアの要件定義方法について説明できる。
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12週 |
システム開発(4) PHP |
ソフトウエアの詳細設計について説明できる。
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13週 |
コンピュータシステム(1) PHP |
コンピュータシステムの形態について説明できる。
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14週 |
コンピュータシステム(2) PHP |
コンピュータシステムの信頼性について説明できる。
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15週 |
前期期末試験 |
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16週 |
試験返却と解説 |
前期期間中に取り組んだ内容について復習し、正しい内容を確認できる。
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後期 |
3rdQ |
1週 |
ネットワーク(1) MySQL |
TCP/IPにおける階層化、プロトコルの具体例を説明できる。
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2週 |
ネットワーク(2) MySQL
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WEBの表示される仕組を理解し、説明できる。
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3週 |
ネットワーク(3) MySQL |
IPアドレスに関してDNSの仕組みなどを説明できる。
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4週 |
ネットワーク(4) MySQL |
ネットワークの構成要素・構築方法について説明できる。
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5週 |
データベース(1) MySQL |
データベースの基礎を理解し説明できる。
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6週 |
データベース(2) MySQL |
リレーショナルデータベースの構築、正規化について正しい知識を有する。
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7週 |
データベース(3) MySQL |
SQLによるデータベースアクセスを利用できる。
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8週 |
後期中間試験 |
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4thQ |
9週 |
セキュリティ(1) WEBサイト |
情報セキュリティに関する機密性、完全性、可用性をの説明できる。
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10週 |
セキュリティ(2) WEBサイト |
コンピュータウィルスの種類を理解し、対策方法を説明できる。
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11週 |
セキュリティ(3) WEBサイト |
暗号化と認証技術について具体例を説明できる。
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12週 |
セキュリティ(4) WEBサイト |
ネットワークセキュリティについて幾つかの方法を理解し、正しい選択ができる。
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13週 |
情報化と経営(1) WEBサイト |
企業活動や経営戦略でIT技術が活用される例を説明できる。
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14週 |
情報化と経営(2) WEBサイト |
ITに関する法律と権利について知識を有し、正しい選択ができる。
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15週 |
後期期末試験 |
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16週 |
試験返却と解説 |
後期期間中に取り組んだ内容について復習し、正しい内容を確認できる。
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 情報系分野 | プログラミング | 変数とデータ型の概念を説明できる。 | 3 | 前2,前3 |
代入や演算子の概念を理解し、式を記述できる。 | 3 | 前4 |
制御構造の概念を理解し、条件分岐や反復処理を記述できる。 | 3 | 後4 |
プロシージャ(または、関数、サブルーチンなど)の概念を理解し、これらを含むプログラムを記述できる。 | 3 | 前12,前13,前14 |
与えられた問題に対して、それを解決するためのソースプログラムを記述できる。 | 3 | 後9,後10,後11,後12,後13,後14 |
ソフトウェア生成に必要なツールを使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。 | 3 | 前2 |
主要な言語処理プロセッサの種類と特徴を説明できる。 | 2 | |
ソフトウェア開発に利用する標準的なツールの種類と機能を説明できる。 | 2 | |
プログラミング言語は計算モデルによって分類されることを説明できる。 | 2 | |
主要な計算モデルを説明できる。 | 2 | |
要求仕様に従って、標準的な手法により実行効率を考慮したプログラムを設計できる。 | 2 | 前11,前12 |
ソフトウェア | ソフトウェアを中心としたシステム開発のプロセスを説明できる。 | 2 | 前9,前10 |
計算機工学 | コンピュータを構成する基本的な要素の役割とこれらの間でのデータの流れを説明できる。 | 2 | 前2 |
プロセッサを実現するために考案された主要な技術を説明できる。 | 2 | 前3 |
メモリシステムを実現するために考案された主要な技術を説明できる。 | 2 | 前4,前5 |
入出力を実現するために考案された主要な技術を説明できる。 | 2 | 前6,前7 |
情報通信ネットワーク | プロトコルの概念を説明できる。 | 2 | |
プロトコルの階層化の概念や利点を説明できる。 | 1 | |
ローカルエリアネットワークの概念を説明できる。 | 2 | 後4 |
インターネットの概念を説明できる。 | 2 | 後1,後2 |
TCP/IPの4階層について、各層の役割を説明でき、各層に関係する具体的かつ標準的な規約や技術を説明できる。 | 2 | 後1,後3 |
主要なサーバの構築方法を説明できる。 | 1 | 前13,前14,後4 |
情報通信ネットワークを利用したアプリケーションの作成方法を説明できる。 | 1 | 前13,前14 |
その他の学習内容 | 少なくとも一つの具体的なコンピュータシステムについて、起動・終了やファイル操作など、基本的操作が行える。 | 3 | 前1 |
少なくとも一つの具体的なオフィススイート等を使って、文書作成や図表作成ができ、報告書やプレゼンテーション資料を作成できる。 | 3 | 前1 |
少なくとも一つのメールツールとWebブラウザを使って、メールの送受信とWebブラウジングを行うことができる。 | 3 | 前1 |
コンピュータウィルスやフィッシングなど、コンピュータを扱っている際に遭遇しうる代表的な脅威について説明できる。 | 2 | 後10,後12 |
コンピュータを扱っている際に遭遇しうる脅威に対する対策例について説明できる。 | 2 | 後9,後10,後11 |
データモデル、データベース設計法に関する基本的な概念を説明できる。 | 2 | 後5,後6 |
データベース言語を用いて基本的なデータ問合わせを記述できる。 | 2 | 後7 |
分野別の工学実験・実習能力 | 情報系分野【実験・実習能力】 | 情報系【実験・実習】 | 与えられた問題に対してそれを解決するためのソースプログラムを、標準的な開発ツールや開発環境を利用して記述できる。 | 3 | |
ソフトウェア生成に利用される標準的なツールや環境を使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。 | 3 | |
ソフトウェア開発の現場において標準的とされるツールを使い、生成したロードモジュールの動作を確認できる。 | 3 | |