概要:
ソフトウェア開発の知識あるいは経験はあるが、組込みソフトウェアについては経験のない者を対象とし、組込みソフトウェア開発に必要な知識や技術の体系を学習する。
組込みソフトウェア開発に必要な知識や手法を、ソフトウェア構造、プラットフォーム、開発技術の観点から、ソフトウェア工学の視点で体系的に整理・検討するとともに、今後活用が期待される最新技術の可能性と活用について学ぶ。
授業の進め方・方法:
・授業は与えられた課題に沿った組込みシステムをグループで設計・開発する形で行う
・開発した組込みシステムについて発表を行い、改善点などを受講者で指摘しあう
・開発の進捗状況や最新技術の調査を報告してもらう
・受講者が多い場合、グループによって課題を入れ替えることがある
注意点:
・組込みシステムにおけるマイコンの基礎について理解していること
・電気・電子系科目の基礎的事項に対する知識を有していること
・ソフトウェア開発の基本的な手法を理解していること
・組み込みシステム工学は電気電子、情報分野の広範囲の知識を必要とすることに注意して取り組むこと
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
ロボットを利用した基礎的な開発(1) |
ロボット用の基本的な組込みソフトウェアを作成できる
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2週 |
ロボットを利用した基礎的な開発(2) |
センサを用いた組込みソフトウェアを作成できる
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3週 |
ロボットを利用した応用(1) |
センサを用いた簡単な実用組込みシステムの提案ができる
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4週 |
ロボットを利用した応用(2) |
センサを用いた簡単な実用組込みシステムの設計ができる
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5週 |
ロボットを利用した応用(3) |
センサを用いた簡単な実用組込みシステムのソフトウェア作成ができる
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6週 |
ロボットを利用した応用(4) |
センサを用いた簡単な実用組込みシステムのテストができる
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7週 |
組込みシステムのデモンストレーション(1) |
開発したシステムについてデモンストレーション発表・質疑応答できる
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8週 |
組込みシステムの改良(1) |
開発したシステムの改善点を見つけ改善方法を考える事ができる
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4thQ |
9週 |
組込みシステムの改良(2) |
開発したシステムの改善を行うことができる
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10週 |
組込みシステムの改良(3) |
改善したシステムのテストができる
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11週 |
組込みシステムのデモンストレーション(2) |
システムの改善点について発表・質疑応答ができる
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12週 |
組込みシステムの開発事例(1) |
携帯電話、情報家電、カーエレクトロニクスの開発例を説明できる
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13週 |
組込みシステムの開発事例(2) |
ロボット制御、ユビキタスネットワークの開発例を説明できる
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14週 |
組込みシステムの開発事例(3) |
様々な組込みシステムの発展を考察できる
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15週 |
総合課題 |
これまでに取り組んできた組込みシステムについて総括できる
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16週 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 情報系分野 | プログラミング | 与えられた問題に対して、それを解決するためのソースプログラムを記述できる。 | 3 | |
ソフトウェア生成に必要なツールを使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。 | 3 | |
ソフトウェア開発に利用する標準的なツールの種類と機能を説明できる。 | 3 | |
要求仕様に従って、標準的な手法により実行効率を考慮したプログラムを設計できる。 | 3 | |
要求仕様に従って、いずれかの手法により動作するプログラムを設計することができる。 | 3 | |
要求仕様に従って、いずれかの手法により動作するプログラムを実装することができる。 | 3 | |
要求仕様に従って、標準的な手法により実行効率を考慮したプログラムを実装できる。 | 3 | |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。 | 3 | |
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。 | 3 | |
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。 | 3 | |
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。 | 3 | |
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。 | 3 | |
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。 | 3 | |
他者の意見を聞き合意形成することができる。 | 3 | |
合意形成のために会話を成立させることができる。 | 3 | |
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。 | 3 | |
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。 | 3 | |
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。 | 3 | |
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。 | 3 | |
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。 | 3 | |
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。 | 3 | |
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。 | 3 | |
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる | 3 | |
複数の情報を整理・構造化できる。 | 3 | |
総合的な学習経験と創造的思考力 | 総合的な学習経験と創造的思考力 | 総合的な学習経験と創造的思考力 | 工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。 | 3 | |
要求に適合したシステム、構成要素、工程等の設計に取り組むことができる。 | 3 | |
課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。 | 3 | |
提案する設計解が要求を満たすものであるか評価しなければならないことを把握している。 | 3 | |