ソフトウエア工学

科目基礎情報

学校 鳥羽商船高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 ソフトウエア工学
科目番号 1046 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 制御情報工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 中所武司,ソフトウエア工学 (第3版),朝倉書店
担当教員 坂牧 孝規

到達目標

1.ソフトウエアを中心としたシステム開発のプロセスを説明できる
2.要求分析・要件定義について説明ができる
3.ソフトウエアの設計手法について説明できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1複数のプロセスモデルについて説明することができる.ウオーターフォールモデルにおけるレビュー,ドキュメントについて説明することができる.ウオーターフォールモデルについて説明することができるない.
評価項目2要求仕様書を書くことが出来る.機能要求と非機能要求について説明できる.要求分析について説明できない.
評価項目3機能設計を行うことが出来る.複数の設計手法を説明できる.構造化分析と構造化設計手法を説明できない.

学科の到達目標項目との関係

教育目標 (B3) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
企業におけるソフトウエア開発の問題点を例に,実務的なソフトウエア開発手法を学ぶ.
授業の進め方・方法:
・授業は,講義を中心に,演習,グループワークを併せて行う
・演習,グループワークでは,ソフトウエアの設計や,開発過程の管理に関する実習を行い,レポートの提出を課す
注意点:
・言語は問わないが,基本的なプログラミング能力が身についていることが望ましい
・演習,グループワークのレポート提出は必須である
・グループワークによるレポートは,レポート作成に関わる各メンバーの貢献度をレポートに記載するとともに,他のメンバーから承認を受けること

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ソフトウエア工学概論 ソフトウエア工学の目的と歴史を説明できる.
2週 プロセスモデルとライフサイクル(1) ウオーターフォールモデル,プロトタイピングモデル.スパイラルモデルについて説明できる.
3週 プロセスモデルとライフサイクル(2) 実際のソフトウエア開発におけるプロセスモデルを説明できる.
4週 要求分析と要件定義(1) 機能要求と非機能要求の違いを説明できる.
5週 要求分析と要件定義(2) 要求分析の意義が説明できる.
6週 要求分析と要件定義(3) 要件定義の意義が説明できる.
7週 要求分析と要件定義(4) 要求分析と要件分析の手法を説明できる.
8週 中間試験 中間試験
4thQ
9週 システム開発における安全管理(1) 予測できる失敗について説明できる.
10週 システム開発における安全管理(2) 予測できない失敗について説明できる.
11週 システム開発における安全管理(3) 組織における安全管理が説明できる.
12週 ソフトウエア設計(1) 構造化分析と構造化設計,DFD(Data Flow Diagram)と状態遷移図を説明できる.
13週 ソフトウエア設計(2) UMLモデリング技法の概要を説明できる.
14週 ソフトウエアの品質管理 CMMとISO9000について説明できる.
15週 定期試験 定期試験
16週 試験解説と総括 間違った問題を解くことができる.

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野プログラミングソフトウェア開発に利用する標準的なツールの種類と機能を説明できる。3
プログラミング言語は計算モデルによって分類されることを説明できる。2
要求仕様に従って、標準的な手法により実行効率を考慮したプログラムを設計できる。2
ソフトウェアソフトウェアを中心としたシステム開発のプロセスを説明できる。2
ソースプログラムを解析することにより、計算量等のさまざまな観点から評価できる。3
同じ問題を解決する複数のプログラムを計算量等の観点から比較できる。3
コンピュータシステムシステム設計には、要求される機能をハードウェアとソフトウェアでどのように実現するかなどの要求の振り分けやシステム構成の決定が含まれることを説明できる。2
ユーザの要求に従ってシステム設計を行うプロセスを説明することができる。2
プロジェクト管理の必要性について説明できる。3
システムプログラムコンピュータシステムにおけるオペレーティングシステムの位置づけを説明できる。2
プロセス管理やスケジューリングなどCPUの仮想化について説明できる。2
その他の学習内容少なくとも一つの具体的なコンピュータシステムについて、起動・終了やファイル操作など、基本的操作が行える。3
少なくとも一つの具体的なオフィススイート等を使って、文書作成や図表作成ができ、報告書やプレゼンテーション資料を作成できる。3
少なくとも一つのメールツールとWebブラウザを使って、メールの送受信とWebブラウジングを行うことができる。3
コンピュータウィルスやフィッシングなど、コンピュータを扱っている際に遭遇しうる代表的な脅威について説明できる。3
コンピュータを扱っている際に遭遇しうる脅威に対する対策例について説明できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合60000400100
基礎的能力3000010040
専門的能力3000020050
分野横断的能力000010010