人工知能

科目基礎情報

学校 鳥羽商船高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 人工知能
科目番号 1070 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 制御情報工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 Microsoftによる教材および自作教材
担当教員 白石 和章

到達目標

1.ニューラルネットワークの基礎的な理論を理解し説明できる。
2.基礎的なデータクレンジングおよび加工を行い、機械学習器にあわせたデータにすることができる。
3.代表的な教師あり学習をAzure ML 上で実装し計算機実験を行うことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安到達レベルの目安(可)
評価項目1誤差逆伝播法の原理だけでなく、問題点を理解しどのような解決方法があるのかについて説明できる。誤差逆伝播法の原理について説明できる。誤差逆伝播法の役割を知っている。
評価項目2巨大なデータを効率よくデータ加工することができる。Azure ML に適したデータに加工することができる。データ処理の必要性を知っている。
評価項目3データを自ら収集し加工することで計算機実験を行える。与えられたデータを使って計算機実験を行える。デモ問題を動作させることができる。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (B2) 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 (B3) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
Azure ML を使用して、最新の機械学習について学ぶ。
授業の進め方・方法:
・授業では、基本的にAzureを使用しての演習・課題を多く行う。
注意点:
・基本的なプログラミング技術を身に着けていること。
・Azure上では、データベースを多く使用するため最低限のSQLについての知識が必要である。
・データ処理には、基礎的な確率統計の知識が必要となるため、授業内外での理解に務めること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 機械学習を学ぶための基礎知識 回帰問題、クラス分類問題がどのような問題であるかを説明できる。
2週 AIの基礎1 AIで扱う問題について具体例をあげることができる。
3週 AIの基礎2 AIで扱う回帰、クラス分類、クラスタリングについて説明できる。
4週 基礎知識1 Azure MLのデモが、それぞれどの問題に属しているか説明できる。
5週 基礎知識2 Azure MLのデモのデータ処理は何を目的に行っているのか説明できる。
6週 基礎知識3 データ前処理の必要性について説明できる。
7週 基礎知識4 基本的なデータ前処理を行うことができる。
8週 後期中間試験 (実技に置き換える)
4thQ
9週 ディープラーニング1 代表的なベンチマーク問題を解くことができる。
10週 ディープラーニング2 代表的なベンチマーク問題を解き、その結果を評価することができる。
11週 ディープラーニング3 代表的なベンチマーク問題を複数解き、その結果を比較検証することができる。
12週 ディープラーニング4 画像分類のベンチマークを動作させることができる。
13週 ディープラーニング5 グループごとに画像を収集・加工し画像分類を行うことができる。
14週 ディープラーニング6 グループごとの計算機実験結果を評価し、改善点を指摘できる。
15週 定期相当実技 回帰、クラス分類について学習データを使って学習を行うことができる。
16週 試験返却 解けなかった問題が解ける。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野プログラミング要求仕様に従って、標準的な手法により実行効率を考慮したプログラムを設計できる。4
要求仕様に従って、いずれかの手法により動作するプログラムを設計することができる。4
要求仕様に従って、いずれかの手法により動作するプログラムを実装することができる。4
要求仕様に従って、標準的な手法により実行効率を考慮したプログラムを実装できる。4
情報通信ネットワーク情報通信ネットワークを利用したアプリケーションの作成方法を説明できる。3
その他の学習内容データモデル、データベース設計法に関する基本的な概念を説明できる。3後2
データベース言語を用いて基本的なデータ問合わせを記述できる。3

評価割合

試験(実技)発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合60055300100
基礎的能力0000000
専門的能力6000030090
分野横断的能力00550010