アクチュエータ工学

科目基礎情報

学校 鳥羽商船高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 アクチュエータ工学
科目番号 1075 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 制御情報工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 アクチュエータの駆動と制御(コロナ社)
担当教員 攪上 平之介

到達目標

1.サーボシステムの基本構成要素であるアクチュエータの制御法を習得している。
2.システムの過渡特性,定常特性,周波数特性を説明する方法を習得している。
3.各アクチュエータの動作原理、制御方式を理解し、説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1サーボシステムの基本構成要素であるアクチュエータの制御法を習得している。 サーボシステムの基本構成要素であるアクチュエータの制御法を説明できる。 サーボシステムの基本構成要素であるアクチュエータの制御法を説明できない。
評価項目2システムの過渡特性,定常特性,周波数特性を説明する方法を習得している。システムの過渡特性,定常特性,周波数特性の概略を説明できる。 システムの過渡特性,定常特性,周波数特性を説明できない。
評価項目3各アクチュエータの動作原理、制御方式を習得している。 各アクチュエータの動作原理、制御方式の概略を説明できる。各アクチュエータの動作原理、制御方式の概略を説明できない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (B2) 説明 閉じる
学習・教育到達度目標  (B3) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
電動アクチュエータを中心に各種アクチュエータの動作原理と特性を学ぶ。また、交流モータの電源となる3相交流を学ぶ。
授業の進め方・方法:
・授業は講義を中心に演習も行う。
・学習内容の定着のため、章ごとに演習問題としてレポートを課すので、期限に遅れず提出すること。
注意点:
・アクチュエータ工学では、制御工学で学習した「伝達関数」「フィードバック」がキーワードとして多用される。十分に理解 しておくこと。
・授業は講義と演習を組み合わせて行うので、演習問題がわからない場合はそのままにせずに毎回の内容をしっかりと 理解することを心がけること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス
アクチュエータ概論
アクチュエータの種類や用いたシステムについて概要を記述、説明できる。
2週 アクチュエータの基本原理① 電動アクチュエータについて動作原理、特徴や使用法を記述、説明できる。
3週 アクチュエータの基本原理② 空気圧、油圧の各アクチュエータについて動作原理、特徴や使用法を記述、説明できる。
4週 直流機① 直流機の原理と構造を記述、説明ができる。
5週 直流機② 直流機の原理と構造を記述、説明ができる。
6週 同期機 同期機の原理と構造を記述、説明できる。
7週 後期中間試験
8週 試験返却
誘導機①
解答確認
誘導機の原理と構造を記述、説明ができる。
4thQ
9週 誘導機②
誘導機の原理と構造を記述、説明ができる。
10週 三相交流① 三相交流における電圧・電流の計算ができる。
11週 三相交流② 対称三相交流における電圧・電流の計算ができる。
12週 三相交流③ 電源および負荷のΔ-Y、Y-Δ変換ができる。
13週 静止器① 静止器の原理と構造を記述、説明ができる。
14週 静止器② 半導体電力変換装置の原理と働きについて記述、説明ができる。
15週 後期期末試験
16週 試験返却 解答確認

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電気回路電力量と電力を説明し、これらを計算できる。3
電力三相交流における電圧・電流(相電圧、線間電圧、線電流)を説明できる。3
電源および負荷のΔ-Y、Y-Δ変換ができる。3
対称三相回路の電圧・電流・電力の計算ができる。3
直流機の原理と構造を説明できる。3
誘導機の原理と構造を説明できる。3
同期機の原理と構造を説明できる。3
変圧器の原理、構造、特性を説明でき、その等価回路を説明できる。3
電力システムの構成およびその構成要素について説明できる。3
交流および直流送配電方式について、それぞれの特徴を説明できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合700010200100
基礎的能力0000000
専門的能力700010200100
分野横断的能力0000000