歴史1

科目基礎情報

学校 鳥羽商船高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 歴史1
科目番号 21102 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 情報機械システム工学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 現代の日本史(山川出版社)、地歴高等地図(帝国書院)
担当教員 中平 希

到達目標

1.日本の歴史が、現代の日本の地域のみならず、古くは東アジア、近代以降は世界の動向と密接に関わるなかで形成されてきたことを学び、国際社会の一員として、諸問題の解決に向けて、歴史的背景をふまえて多面的に考察するための基礎を身につける。
2.授業に集中し、必要な知識を身につけることができる。
3.課題を期限内に仕上げて提出するスケジュール能力を身につける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1日本史の概略をよく理解し、主要な事項について、興味や関心を抱いて、原因や結果に至るまで説明できる。日本史の流れの概略を理解し、主要な事項について説明できる。日本史の流れの概略を理解できない。
評価項目2課題の内容をよく理解して、発展問題を自ら作成できる。課題の内容を理解し、類似問題を解くことができる。課題の内容を理解できない。
評価項目3課題をきちんと仕上げて期限内に提出できる。課題を期限内に提出できる。課題を期限内に提出できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
朝廷を中心とした古代の律令国家、幕府を中心とした中世の封建社会、欧米の近代国家の制度を取り入れて中央集権化を進めた明治時代を前提として、近代日本史を概観する。
授業の進め方・方法:
授業は講義形式を中心とする。
ポートフォリオとして課題提出を求める。しっかり復習すること。
注意点:
・日頃から新聞やニュースに目を通し、現在、日本や世界で起こっていることについて広い関心を持つこと。
・身近なところに地図帳をおき、ニュースに登場する地名を確かめて、頭の中に日本や世界の地図を作ること。
・ノートを取る際には、黒板を書き写すだけでなく、気づいたことや説明などのメモを加え、後から振り返ったときに役に立つ独自のノートを目指すこと。
・漢字を楷書で書けるように練習すること。

*2020年 新型コロナウイルス(COVID-19)の影響により、状況を鑑みて授業形態を遠隔授業等に適宜変更する。
 また、試験についても実施方法を変更する場合があるので、授業時の指示に従うこと。
*6月22日、7月17日の変更点:前期成績については、オンライン授業の実施に鑑み、毎回の授業で課している課題の提出をもって60%を評価する。前期期末試験による評価を40%とする。後期成績については、下部の評価割合の通り、試験による評価を70%、ポートフォリオを30%とする。
*2021年1月、後期期末試験実施中止に伴い、評価割合を試験65%、ポートフォリオ35%に変更する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 歴史学とは何かについて、大まかなイメージを持つ。
ノートの取り方の一例を身につける。
2週 律令国家の成立 律令国家の成立について、中国や朝鮮半島との関わりも含めて説明できる。
3週 奈良時代 天皇を中心とした朝廷の制度と、国家仏教について説明できる。
4週 平安時代 藤原氏の摂関政治と国風文化について説明できる。
5週 武士の誕生 武士政権の誕生と源平の争いについて説明できる。
6週 鎌倉幕府 鎌倉幕府の根幹を支える制度としての守護と地頭について説明できる。
封建制度の概念について説明できる。
7週 前期中間試験→授業に変更 これまでの授業内容を理解し、試験問題に適切な解答ができる。
8週 答案返却・解説→授業に変更 試験結果と照らし合わせて、これまでの復習をおこなう。
2ndQ
9週 欧米列強のアジア進出 19世紀の欧米列強のアジア進出と、アメリカによる砲艦外交、日米修好通商条約について説明できる。
10週 開国の影響 開国後の日本経済の混乱と、政治的な動揺に対する幕府の対応(安政五年の政変)、その失敗について説明できる。
11週 攘夷から倒幕へ 反幕府派の諸藩が攘夷から倒幕へと考え方を変えたこと、薩長同盟と徳川慶喜の大政奉還について説明できる。
12週 明治維新と戊辰戦争 明治政府の中央集権化政策について説明できる。
13週 徴兵令と四民平等 近代的軍隊の創設のために、法的に平等な国民の創出が必要であったことが説明できる。
14週 富国強兵 政府の財源確保のための地租改正と殖産興業政策について説明できる。
15週 前期期末試験→授業に変更 これまでの授業内容を理解し、試験問題に適切な解答ができる。
16週 答案返却・解説→前期期末試験に変更 試験結果と照らし合わせて、これまでの復習をおこなう。
後期
3rdQ
1週 征韓論と士族反乱 岩倉使節団と条約改正問題、征韓論と明治六年の政変、その後の朝鮮・清国・琉球との関係の変化、明治維新に対する農民や氏族の不満によって反乱が起こったこと、鎮圧後は反政府活動が言論による闘争に移ったことを説明できる。
2週 自由民権運動・憲法制定・国会開設 大日本帝国憲法と日本国憲法の相違点、制限選挙がもたらした結果について説明できる。
3週 日清戦争 欧米列強の帝国主義政策による植民地獲得競争と日清戦争について説明できる。
4週 日露戦争 列強の清国進出と北清事変、日英同盟から日露戦争にかけての経緯と、アジア諸国の日本への期待と失望について説明できる。
5週 日韓併合と満州への進出 韓国と満州での日本の植民地支配について説明できる。
6週 第一次世界大戦 大戦の勃発と日本の参戦について説明できる。
7週 後期中間試験 これまでの授業内容を理解し、試験問題に適切な解答ができる。
8週 答案返却・解説 試験結果と照らし合わせて、これまでの復習をおこなう。
4thQ
9週 世界恐慌と軍部の台頭 世界恐慌から始まる経済不況、外交の破綻、軍部の台頭について説明できる。
10週 第二次世界大戦 軍部主導の戦争開始および敗北について説明できる。
11週 独立と日米安全保障条約 日本の独立がアメリカとの関係を前提に認められたことについて説明できる。
12週 55年体制の成立と高度経済成長 自民党政権の成立と高度経済成長について説明できる。
13週 ベトナム戦争と安保闘争 学生運動と関連した安保闘争について説明できる。
14週 冷戦終結と55年体制の崩壊 東西冷戦の終結にともなう民族紛争の増加や、同時期の55年体制の崩壊について説明できる。
15週 後期期末試験に代えて、これまでの復習を行う。 これまでの授業内容を理解し、試験問題に適切な解答ができる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。1
近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。1
帝国主義諸国の抗争を経て二つの世界大戦に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、平和の意義について考察できる。1
第二次世界大戦後の冷戦の展開からその終結に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、そこで生じた諸問題を歴史的に考察できる。1
19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を説明できる。2

評価割合

試験ポートフォリオ相互評価態度発表その他合計
総合評価割合65350000100
基礎的能力65350000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000