到達目標
1.日本の歴史が、現代の日本の地域のみならず、古くは東アジア、近代以降は世界の動向と密接に関わるなかで形成されてきたことを学び、国際社会の一員として、諸問題の解決に向けて、歴史的背景をふまえて多面的に考察するための基礎を身につける。
2.授業に集中し、必要な知識を身につけることができる。
3.課題を期限内に完成させて提出するスケジュール能力を身につける。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 近代史の流れの概略をよく理解し、主要な事項について、興味や関心を抱いて、原因や結果に至るまで説明できる。 | 近代史の流れの概略を理解し、主要な事項について説明できる。 | 近代史の流れの概略を理解できない。 |
評価項目2 | 課題の内容をよく理解して、発展問題を自ら作成できる。 | 課題の内容を理解し、類似問題を解くことができる。 | 課題の内容を理解できない。 |
評価項目3 | 課題を的確に完成させ、期限内に提出できる。 | 課題を期限内に提出できる。 | 課題を期限内に提出できない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
欧米の近代国家の制度を取り入れて中央集権化を進めた明治時代から、日本が世界の動向と密接に関わるなかで形成されてきたことを学ぶ。
授業の進め方・方法:
授業は講義形式を中心とする。
講義資料はOneNoteを使用する。
ポートフォリオとして課題提出を求める。しっかり復習すること。
注意点:
・日頃から新聞やニュースに目を通し、現在、日本や世界で起こっていることについて広い関心を持つこと。
・身近なところに地図帳をおき、ニュースに登場する地名を確かめて、頭の中に日本や世界の地図を作ること。
・ノートを取る際には、気づいたことや説明などのメモを加え、後から振り返ったときに役に立つ独自のノートを目指すこと。
・漢字を楷書で書けるように練習すること。
*新型コロナウイルス(COVID-19)の影響により、状況を鑑みて授業形態を遠隔授業等に適宜変更することがある。
また、試験についても実施方法を変更する場合があるので、授業時の指示に従うこと。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス |
歴史学とは何かについて、大まかなイメージを持つ。 ノートの取り方の一例を身につける。
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2週 |
2世紀の世界 |
紀元の前後、漢帝国とローマ帝国が領土を広げ、周辺に影響力を及ぼしていたことについて説明できる。
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3週 |
8世紀の世界 |
アッバース朝の拡大、唐の繁栄、日本でも唐の影響を受け、律令に基づく政治が本格化したことについて説明できる。
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4週 |
13世紀の世界 |
モンゴル帝国の出現とその影響について説明できる。
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5週 |
16世紀の世界 |
ヨーロッパ勢がアジアとアメリカに進出し、世界の一体化が始まることについて説明できる。
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6週 |
17世紀の世界 |
ヨーロッパ勢のアジアへの進出が、日本に与えた影響について説明できる。
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7週 |
前期中間試験 |
これまでの授業内容を理解し、試験問題に適切な解答ができる。
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8週 |
答案返却・解説 |
試験結果と照らし合わせて、これまでの復習をおこなう。
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2ndQ |
9週 |
18世紀東アジアの社会と経済 |
18世紀の中国と日本の社会経済の状況について説明できる。
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10週 |
18世紀の世界と日本 |
18世紀の世界と日本が貿易によって結びついていたことについて説明できる。
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11週 |
産業革命 |
18世紀末にイギリスで起こった産業革命について説明できる。
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12週 |
アヘン戦争と日本の開国 |
清の開港と日本の開国によって起こった東アジアの変化について説明できる。
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13週 |
市民革命 |
アメリカ独立革命とフランス革命について説明できる。
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14週 |
国民国家とナショナリズム |
国民国家とナショナリズムについて説明できる。
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15週 |
前期期末試験 |
これまでの授業内容を理解し、試験問題に適切な解答ができる。
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16週 |
答案返却・解説 |
試験結果と照らし合わせて、これまでの復習をおこなう。
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後期 |
3rdQ |
1週 |
明治維新 |
明治維新と立憲国家の成立について説明できる。
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2週 |
日本の産業革命 |
日本で産業革命がどのように展開したか説明できる。
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3週 |
帝国主義 |
欧米列強の帝国主義政策による植民地獲得競争が世界をどのように変えたのか説明できる。
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4週 |
日清戦争 |
日清戦争とその影響について説明できる。
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5週 |
日露戦争 |
日露戦争とその影響について説明できる。
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6週 |
第一次世界大戦 |
第一次世界大戦とその影響について説明できる。
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7週 |
後期中間試験 |
これまでの授業内容を理解し、試験問題に適切な解答ができる。
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8週 |
答案返却・解説 |
試験結果と照らし合わせて、これまでの復習をおこなう。
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4thQ |
9週 |
ソヴィエト連邦とアメリカ合衆国 |
戦間期のソヴィエト社会主義共和国連邦とアメリカ合衆国の影響力の拡大について説明できる。
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10週 |
第一次世界大戦後の国際体制 |
ヴェルサイユ体制とワシントン体制について説明できる。
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11週 |
第一次世界大戦後の経済 |
第一次世界大戦後、世界の経済構造がどのように変化し、日本経済にどのような影響があったのか説明できる。
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12週 |
アジアのナショナリズム |
第一次世界大戦後のアジアのナショナリズムの高まりについて説明できる。
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13週 |
大衆の政治参加 |
欧米諸国と日本での選挙権の拡大について説明できる。
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14週 |
消費社会と大衆文化 |
大衆消費社会とマスメディアの出現について説明できる。
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15週 |
後期期末試験 |
これまでの授業内容を理解し、試験問題に適切な解答ができる。
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16週 |
答案返却・解説 |
試験結果と照らし合わせて、これまでの復習をおこなう。
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 社会 | 地理歴史的分野 | 世界の資源、産業の分布や動向の概要を説明できる。 | 1 | |
民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。 | 1 | |
近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。 | 2 | |
帝国主義諸国の抗争を経て二つの世界大戦に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、平和の意義について考察できる。 | 2 | |
第二次世界大戦後の冷戦の展開からその終結に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、そこで生じた諸問題を歴史的に考察できる。 | 2 | |
19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を説明できる。 | 2 | |
評価割合
| 試験 | ポートフォリオ | 相互評価 | 態度 | 発表 | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 70 | 30 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 70 | 30 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |