科目基礎情報

学校 鳥羽商船高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 PBL1
科目番号 21207 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 情報機械システム工学科 対象学年 1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 自作教材
担当教員 伊藤 立治,溝口 卓哉

到達目標

1.上級生との縦割り班に所属し、ロボットの制御演習を通じてたグループワークに取り組める。
2.プログラムの制御構造である順次連接、分岐、反復処理を活用した制御プログラムが作成できる。
3.与えられた課題(迷路脱出など)について、設定された目標を達成することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1グループ内でリーダーシップをとりながら課題に取り組むことができる。グループ内で与えられた作業を理解し、主体的に課題に取り組むことができる。グループでの立ち位置を理解できず、課題に取り組むことができない。
評価項目2順次連接、分岐、反復処理を組み合わせ複数の解法を提案できる。構造化プログラミングに基づいて、少なくともひとつの解決方法を提案できる。構造化プログラミングに基づいて解決方法を提案できない。
評価項目3対戦形式の課題披露の場で上位の得点で達成できた。課題披露の場で目標を達成できた。課題披露の場で目標を達成できなかった。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
・上級生との縦割り班にてLEGOを用いた制御プログラムの学習を行う。
・ロボットを制御するための構造化プログラムの作成方法を学ぶ。
・グループごとにロボットを作成し、対戦形式の成果報告会を2回程度実施する。
授業の進め方・方法:
・前半は、演習形式によるプログラミングの作成要領を学習する。
・後半は、グループでの対戦形式の課題解決を実施する。
注意点:
・グループでの学習となるため、与えられた作業内容を十分に理解し、メンバーと意思疎通を図りながら課題に取り組むこと。
・LEGOロボットは、貸与品であるため取り扱いには注意すること。部品の欠品、故障の際には弁償してもらう可能性がある。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス・班分け 授業の概要を説明できる。
所属グループに配属できる。
2週 環境構築 LEGOマインドストームズを用いたプログラミングを行うための開発環境が利用できる。
3週 順次・連接処理(1) ロボットの直進、回転などの処理を順に並べることができる。
4週 順次・連接処理(2) ロボットの直進、回転などの処理を適切な順に並べることができる。
5週 条件分岐(1) タイマー制御に基づいて条件分岐プログラムが記述できる。
6週 条件分岐(2) センサー入力に基づいて条件分岐プログラムが記述できる。
7週 反復処理(1) 無限ループによる反復処理が記述できる。
8週 反復処理(2) 終了条件を設定した反復処理が記述できる。
4thQ
9週 課題1の説明 迷路脱出に関する課題(課題1)の概要を説明できる。
10週 課題1の設計 課題1を解決するための方法を提案できる。
11週 課題1の実装 課題1を解決するためのプログラムを実装できる。
12週 発表会・課題1 発表会で、課題解決プログラムを披露し、設定された課題が解決できる。
13週 課題2の説明 物を運ぶロボット(仮)に関する課題(課題2)の概要を説明できる。
14週 課題2の設計 課題2を解決するための方法を提案できる。
15週 課題2の実装 課題2を解決するためのプログラムを実装できる。
16週 発表会・課題2 発表会で、課題解決プログラムを披露し、設定された課題が解決できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。1後2,後12,後16
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。1後2,後12,後16
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。1後2,後12,後16
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。1後2,後12,後16
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。1後12,後16
他者の意見を聞き合意形成することができる。1後12,後16
合意形成のために会話を成立させることができる。1後12,後16
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。1後12,後16
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。1後12,後16
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。1後12,後16
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる1後12,後16
複数の情報を整理・構造化できる。1後12,後16
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。1後12,後16
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。1後12,後16
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。1後12,後16
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。1後12,後16
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。1後12,後16
事実をもとに論理や考察を展開できる。1後12,後16
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。1後12,後16
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。1後12,後16
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。1後12,後16
目標の実現に向けて計画ができる。1後12,後16
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。1後12,後16
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。1後12,後16
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。1後12,後16
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。1後12,後16
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。1後12,後16
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。1後12,後16
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。1後12,後16
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。1後12,後16
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている1後12,後16
総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。1後12,後16
課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。1後12,後16

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合060010300100
基礎的能力0000000
専門的能力0300030060
分野横断的能力0300100040