到達目標
1. 世界の歴史を通じて、人間活動と自然環境との関わりから生まれる様々な文化、宗教、各地域の地理的・歴史的特性を、科学技術や産業の発展が人間社会や自然環境に及ぼした影響も含めて学ぶ。
2. 文化の多様性を理解し、各地域の人々の交流や対立によって生み出されてきた様々な問題を、歴史的背景を含めて理解する素養を養う。
3. 課題を期限内に仕上げて提出するスケジュール能力を身につける。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 授業であつかった世界史の概略をよく理解し、主要な事項について、興味や関心を抱いて、原因や結果に至るまで説明できる。 | 授業であつかった世界史の概略を理解し、主要な事項について説明できる。 | 授業であつかった世界史の概略を理解できない。 |
評価項目2 | 課題の内容をよく理解して、発展問題を自分で作成できる。 | 課題の内容を理解し、類似問題を解くことができる。 | 課題の内容を理解できない。 |
評価項目3 | 課題をきちんと仕上げて、期限内に提出できる。 | 課題を期限内に提出できる。 | 課題を期限内に提出することができない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
ヨーロッパを中心として、他地域にも言及しながら、主として近代の世界史を概観する。
授業の進め方・方法:
授業は講義形式を中心とする。
ポートフォリオとして課題提出を求める。しっかり復習すること。
注意点:
・日頃から新聞やニュースに目を通し、現在、日本や世界で起こっていることについて、広い関心を持つこと。
・身近なところに地図帳をおき、ニュースに登場する地名を確かめて、頭の中に日本や世界の地図を作ること。
・ノートをとる際には、板書を書き写すだけでなく、気づいたことや説明などのメモを加え、後から振り返ったときに役に立つ独自のノートを目指すこと。
*新型コロナウイルス(COVID-19)の影響により、状況を鑑みて授業形態を遠隔授業等に適宜変更することがある。
また、試験についても実施方法を変更する場合があるので、授業時の指示に従うこと。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
古代 |
紀元前6世紀から紀元前5世紀に、世界で多くの宗教や哲学が生まれていたことを説明できる(仏教、儒教、ギリシア哲学、ユダヤ教)。
|
2週 |
中国の古代 |
秦・漢帝国で皇帝が誕生し、儒教が国家の学問に採用され、後2000年にわたる帝国の原型ができたことを説明できる。
|
3週 |
ローマ帝国 |
パクス・ロマーナとキリスト教の広がりについて説明できる。
|
4週 |
イスラームの成立とイスラーム帝国の拡大 |
イスラームの特徴、スンナ派とシーア派の分裂、イスラーム帝国の拡大について説明できる。
|
5週 |
モンゴル帝国 |
モンゴル帝国によって、ユーラシア大陸の東西を結ぶ商業ネットワークが成立したことを説明できる。
|
6週 |
ビザンツ帝国と西ヨーロッパの中世世界 |
ビザンツ帝国と、教皇と皇帝を中心とした西ヨーロッパの封建社会について説明できる。
|
7週 |
前期中間試験 |
これまでの授業内容を理解し、試験問題に対して適切な解答ができる。
|
8週 |
答案返却・解説
|
試験結果と照らし合わせて、これまでの復習をおこなう。
|
2ndQ |
9週 |
十字軍 |
十字軍運動とその失敗について説明できる。
|
10週 |
大航海時代 |
アジアへのあこがれから始まったヨーロッパの「大航海時代」について説明できる。
|
11週 |
スペインによる中南米征服 |
ヨーロッパとアメリカ大陸の出会いによって、双方がどういう影響を受けたのかを説明できる。
|
12週 |
グローバル化のはじまり |
砂糖プランテーションと奴隷貿易と大西洋三角貿易について説明できる。 スペインによるフィリピン征服によって、太平洋での貿易が始まったことを説明できる。
|
13週 |
ルネサンスと宗教改革 |
ルネサンスがイタリアで始まり、ヨーロッパ各地に広がった背景、宗教改革への影響を説明できる。
|
14週 |
対抗宗教改革 |
カトリック内部の規律強化と海外への布教が、対抗宗教改革の柱だったこと、16~17世紀のヨーロッパが宗教戦争の時代だったことを説明できる。
|
15週 |
前期期末試験 |
これまでの授業内容を理解し、試験問題に対して適切な解答ができる。
|
16週 |
答案返却・解説 |
試験結果と照らし合わせて、これまでの復習をおこなう。
|
後期 |
3rdQ |
1週 |
主権国家の成立 |
近世の主権国家のなかで、国王による中央集権化が進んだことを説明できる。 16世紀に新たに生まれた主権国家同士の関係が、後の国際関係の基本的な考え方につながったことを説明できる。
|
2週 |
ハプスブルク家の盛衰 |
16世紀のハプスブルク帝国の拡大、スペイン帝国の繁栄と弱体化、ネーデルラント独立とイギリスとの抗争について説明できる。
|
3週 |
フランス絶対王政 |
ユグノー戦争の終結と、ルイ14世の絶対王政について説明できる。
|
4週 |
イギリス革命 |
ジェントルマン階級の成立と、17世紀の革命によって、イギリスで議会主権が定着したことを説明できる。
|
5週 |
アメリカ独立革命とフランス革命 |
アメリカ独立革命とアメリカ合衆国の領土拡大について説明できる。 フランス革命とその後の混乱、ナポレオンの台頭と敗退について説明できる。
|
6週 |
産業革命と労働運動(社会主義)のはじまり |
産業革命の背景と展開の概略を説明できる。 産業革命が生活面でもたらした変化について説明できる。 資本主義経済と社会主義思想を比較し、概略を説明できる
|
7週 |
後期中間試験
|
これまでの授業内容を理解し、試験問題に対して適切な解答ができる。
|
8週 |
答案返却・解説
|
試験結果と照らし合わせて、これまでの復習をおこなう。
|
4thQ |
9週 |
オスマン帝国の盛衰 |
イスラーム世界を広く支配したオスマン帝国とその衰退について説明できる。
|
10週 |
帝国主義の時代 |
帝国主義時代の欧米列強の世界政策について説明できる。
|
11週 |
第一次世界大戦 |
第一次世界大戦からロシア革命と大戦の終結までの流れを説明できる。
|
12週 |
世界恐慌とファシズムの台頭 |
戦間期のアメリカの台頭と、経済不況を乗り越えられなかった地域でファシズムが台頭したことについて説明できる。
|
13週 |
第二次世界大戦 |
第二次世界大戦の結果について説明できる。
|
14週 |
東西冷戦 |
世界中を巻き込んだアメリカとソ連の対立について説明できる。
|
15週 |
後期期末試験 |
これまでの授業内容を理解し、試験問題に対して適切な解答ができる。
|
16週 |
答案返却・解説 |
試験結果と照らし合わせて、これまでの復習をおこなう。
|
モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 社会 | 地理歴史的分野 | 世界の資源、産業の分布や動向の概要を説明できる。 | 2 | |
民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。 | 2 | |
近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。 | 2 | |
帝国主義諸国の抗争を経て二つの世界大戦に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、平和の意義について考察できる。 | 2 | |
第二次世界大戦後の冷戦の展開からその終結に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、そこで生じた諸問題を歴史的に考察できる。 | 2 | |
評価割合
| 試験 | ポートフォリオ | 相互評価 | 態度 | 発表 | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 70 | 30 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 70 | 30 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |