到達目標
1.コミュニケーションの多様性と複雑性について、またなぜコミュニケーション不全となるのかについて基本的事項について説明できる。
2.少人数のグループで他者との対話を通して、共同の成果に対して自分なりの寄与をすることができる。
3.コミニケーション不全の状況を分析したうえで、それに対する改善策を提案することができる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安(優) | 標準的な到達レベルの目安(良) | 未到達レベルの目安(不可) |
評価項目1 | コミュニケーションの多様性と複雑性について、また不全となる原因等の基本的事項について十分に説明できる。 | コミュニケーションの多様性と複雑性について、また不全となる原因等の基本的事項について説明できる。 | コミュニケーションの多様性と複雑性について、また不全となる原因等の基本的事項について説明することができない |
評価項目2 | 2.少人数のグループで他者との対話を通して、共同の成果に対して十分に寄与することができる。 | 2.少人数のグループで他者との対話を通して、共同の成果に対して寄与することができる。 | 2.少人数のグループで他者との対話を通して、共同の成果に対して寄与することができない |
評価項目3 | コミニケーション不全の状況を設定し、分析したうえで、それに対する効果的な改善策を提案することができる。 | コミニケーション不全の状況を設定し、分析したうえで、それに対する改善策を提案することができる。。 | コミニケーション不全の状況を設定し、分析したうえで、それに対する改善策を提案することができない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
これまで、多くの調査で就職の際に企業側が選考にあたって重視する点について「コミュニケーション能力」が挙げられてきた(経団連「2018年度 新卒採用に関するアンケート調査結果」等)。では「コミュニケーション能力」とはなにか?というとはっきりしないところがある。本講義では、コミュニケーション能力を「いろいろな価値観や背景をもつ人々による集団において、相互関係を深め、共感しながら、人間関係やチームワークを形成し、正解のない課題や経験したことのない問題について、対話をして情報を共有し、自ら深く考え、相互に考えを伝え、深め合いつつ、合意形成・課題解決する(能力)」(文部科学省2016)と定義したうえで、社会人として必要とされる「他者との協働関係」を築くためのコミュニケーションに関する基本的な理論を理解し、実践的に身につけることを目的とする。特に、なぜコミュニケーション不全が起きるのかについて考察し、それに対する解決策をグループワークを通じて検討し、提案することを目指す。
授業の進め方・方法:
1.前半では、コミュニケーションについての基礎的な知識を学ぶ。続いて、コミュニケーションを闊達化させるための知識とスキルを習得する。
2.後半ではテーマに沿って、少人数のグループで議論と協働を行い、グループ発表をまとめる。
3.最後に各グループ発表を行ったうえで、振り返りを行う。
注意点:
・本講義ではグループワークを多用する。グループでは定められた目的のもとに協力しあい、課題に取り組んでいくことになる。そのため、参加学生には所属するグループへの貢献が求められる。
・参加学生には積極的な授業態度を希望する。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス〜私たちは何を学ぶのか |
コミュニケーションスキルという授業について、授業計画を説明するとともに、コミュニケーションスキルについての基本的事項を考え、確認する。
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2週 |
いろいろな価値観や背景を持つ人々による集団〜わかりあえないこと |
多様化する現代社会において、なぜ人は「わかりあえない」のかをコミュニケーションの視点から考えあう。
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3週 |
相互関係を深め、共感する |
「わかりあえない」ことを前提としたうえで、人はどのように協働するのか。相互関係、共感について考えあう。
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4週 |
人間関係やチームワークを形成する |
課題が複雑化する現代社会において、課題解決のために必要な人間関係やチームワークについて考えあう。
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5週 |
合意形成プロセス1〜多くの意見が出るようにする |
合意形成のために、どうすれば多くの意見を出し合うことができるかについて考え合う。
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6週 |
合意形成プロセス2〜意見を書き留める |
納得の行く合意形成を行うために、意見を書き留めることについて考え合う。
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7週 |
前期中間試験 |
問題の指示に従って、正しい解答を作成する。
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8週 |
中間振り返り 試験の解答解説 |
試験問題について、正しい解答の導き方を確認する。
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2ndQ |
9週 |
プロジェクトキックオフ「コミュニケーションが上手くいっていない状況を5分以内の動画または寸劇で表現し、改善策を提案する」+グループワーク1 |
実際に取り組むプロジェクトについて説明し、グループでの議論を始める。
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10週 |
グループワーク2 |
プロジェクトについて議論する。
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11週 |
中間発表〜「絵コンテ」発表 |
発表を作成するための土台となる絵コンテについて発表し、議論する。
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12週 |
グループワーク3 |
プロジェクトについて議論を重ねる。
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13週 |
発表1 |
進捗度に応じ、グループワークと発表を行う。
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14週 |
発表2 |
完成した課題について発表を行う。
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15週 |
前期期末試験 |
問題の指示に従って、正しい解答を作成する。
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16週 |
振り返り〜私たちは何を学んだのか |
試験問題について、正しい解答の導き方を確認する。
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文社会科学 | 国語 | 国語 | 論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。 | 3 | |
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。 | 3 | |
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。 | 3 | |
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。 | 3 | |
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。 | 3 | |
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。 | 2 | |
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。 | 3 | |
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。 | 3 | |
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。 | 3 | |
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。 | 3 | |
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。 | 3 | |
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。 | 3 | |
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。 | 3 | |
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。 | 3 | |
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。 | 3 | |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 40 | 20 | 10 | 10 | 20 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 40 | 20 | 10 | 10 | 20 | 0 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |