サーバー管理

科目基礎情報

学校 鳥羽商船高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 サーバー管理
科目番号 25210 科目区分 専門 / 選択(ユニット必修)
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 情報機械システム工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 最短突破Microsoft Azure Fundamentals[AZ-900]合格教本(技術評論社)、Linux標準教科書(LinuC)、Microsoft社の教材、ほか、Onenoteにて講義資料配布
担当教員 白石 和章,脇坂 賢

到達目標

WEBサーバーをはじめとして、各種サーバーの構築や管理の手法を学ぶ。サーバーはクラウドシステム上に構築し、セキュリティ向上、分散システム、アプリケーションサーバーなどの分野について学習する。
当科目では、MicrosoftAzureFundamentals[AZ-900]の出題範囲をカバーできる範囲を座学として取り扱い、同試験に合格できるだけの知識を、および、適宜演習等を通して、実際にクラウドサーバー等を設定あるいは構築できるスキルを身に着ける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1AzureAZ-900試験を受験し合格するAzureAZ-900試験の模擬問題等に合格し、AzureAZ-900試験におおよそ合格できるだけのスキルを示すことができるAzureAZ-900試験についておおよそ合格できない
評価項目2Azure上で、セキュアな環境のサーバーを構築できるAzure上で基本的なサーバーを設定できるAzure上でクラウド環境についてなにも設定できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
WEBサーバーをはじめとして、各種サーバーの構築や管理の手法を学ぶ。サーバーはクラウドシステム上に構築し、セキュリティ向上、分散システム、アプリケーションサーバーなどの分野について学習する。
授業の進め方・方法:
・前半に講義、後半に演習を行う。
・各自のBYODの端末を持参すること。(端末の故障等やむを得ず準備できない場合は、教員に事前に申し出ること)
・各自のMS365のアカウントを適切に管理すること。
・Teams上の当科目のチームを作成する。
・講義資料はTeamsあるいはOnenoteより配布し、印刷配布は行わない。紙面で欲しい場合には各自で印刷すること。
・授業時間外の質問は、受講全学生で共有できるよう、教員への個別チャットではなくチーム上の質問チャネルに書き込むこと。
・試験について、中間試験は実施せず、期末試験のみ実施する。試験の形式については授業初回ガイダンスで説明する。
注意点:
・当科目は、AzureAZ-900の試験範囲に概ね準じて講義を進める。受講学生の今後のキャリア等も鑑み、当該試験を積極的に受験し合格することを期待する。
・シラバスについて、学生の理解度や演習内容によっては、進度等に変更が生じる場合があることをご承知おき願いたい。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス
AzureFundamental AZ-900試験について
演習環境構築
演習環境を設定できる
2週 クラウドの概念・クラウドとは
演習環境構築(Linux)
クラウドの特性について説明できる
3週 クラウドのサービスモデル
SaaS、PaaS、IaaS
演習:Linuxコマンドの基礎
SaaS、PaaS、IaaSの違いを説明できる
目的や用途に応じたモデルを選択することができる
4週 Azureアーキテクチャコンポーネント
演習:正規表現とパイプ
サブスクリプションについて説明できる
高可用性を実現する技術について説明できる
5週 Azureアーキテクチャコンポーネントで有効なコアプロダクト
演習:基本的なコマンド
Azure Virtual Machine、AzureVPNをはじめとしたコアプロダクトについて説明できる
6週 Azureで使えるソリューション
演習:viエディタ
Azure を用いたIoT、AI、機械学習などのソリューションについて説明できる
7週 総合演習
演習:サーバー管理者の仕事
8週 Azureの管理ツール
演習:ユーザー権限とアクセス権限
Azure上の環境の管理について、操作できる
4thQ
9週 Azureのセキュリティ機能
演習:シェルスクリプト
Azure上の仮想マシン等について、セキュリティが健全に保たれているかを確認できる
10週 Azureのネットワークセキュリティ機能
演習:シェルスクリプト
Azure上の仮想マシンについてアクセス制御を設定できる。DDoS攻撃等に対する適切な対応を説明できる
11週 コアAzureIdentityサービス
演習:ネットワーク設定と管理
認証技術について説明できる
12週 Azyureのガバナンス機能
演習:ネットワーク設定と管理
管理者あるいはユーザに対して権限設定を行うことができる
13週 Azureのプライバシー機能とコンプライアンス機能
演習:プロセス管理
プライバシーやコンプライアンスに関して、クラウド環境とオンプレミス環境との違いについて説明できる
14週 クラウドのコスト計画と管理
演習:ファイル管理
クラウド環境の維持費について概算できる
システムの稼働率について計算できる
15週 期末試験
16週 試験返却、総括

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野情報通信ネットワーク主要なサーバの構築方法を説明できる。3
情報通信ネットワークを利用したアプリケーションの作成方法を説明できる。3
ネットワークを構成するコンポーネントの基本的な設定内容について説明できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合50000500100
基礎的能力0000000
専門的能力50000500100
分野横断的能力0000000