工学倫理

科目基礎情報

学校 鳥羽商船高等専門学校 開講年度 平成27年度 (2015年度)
授業科目 工学倫理
科目番号 0011 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 海事システム学専攻 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 前期:2
教科書/教材 (参考書)  「はじめての工学倫理」: 斉藤了文 昭和堂
担当教員 大石 哲男

到達目標

1.技術者として社会活動をするために不可欠な技術者としての倫理観を養う。
2.技術者として、実務上の諸問題に遭遇しても、冷静に判断する能力を養成する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1技術者の責任と専門性について十分に理解し、論文の作成とプレゼンができる。技術者の責任と専門性についてほぼ理解し、論文の作成とプレゼンが概ね良好である。技術者の責任と専門性について理解が不十分で、論文の作成とプレゼンができない。
評価項目2事故と安全、修理について十分に理解し、論文の作成とプレゼンができる。事故と安全、修理についてほぼ理解し、論文の作成とプレゼンが概ね良好である。事故と安全、修理について理解が不十分で、論文の作成とプレゼンができない。
評価項目3企業秘密と転職、職場のモラルについて十分に理解し、論文の作成とプレゼンができる。企業秘密と転職、職場のモラルについてほぼ理解し、論文の作成とプレゼンが概ね良好である。企業秘密と転職、職場のモラルについて理解が不十分で、論文の作成とプレゼンができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
【 海事 平成27年 2年 秋、生産 平成27年 後期 開講 】
1.技術者として社会活動をするために不可欠な技術者としての倫理観を養う。
 2.技術者として、実務上の諸問題に遭遇しても、冷静に判断する能力を養成する。
授業の進め方・方法:
授業方法は事例研究とプレゼン発表を中心とし行っていく。
知識の獲得ではなく、問題点の把握と対応力の育成に注力すること。
注意点:
論文提出とプレゼン発表は全員が行うので、提出期日を厳守すること。
小論文テーマの提示と論文提出には、Blackboardを用いるので、使用方法を習熟しておくこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 工学倫理総論
 工学、組織、社会の関係
技術者としての社会的な立場を理解する。
2週 知識の専門性
 事例研究
専門家の責任について調べ、小論文を作成する。
3週 知識の専門性
 全員プレゼン
専門家の責任について、プレゼンを行う。
4週 事故と危機管理
 事例研究
事故と危機管理について調べ、小論文を作成する。
5週 事故と危機管理
 全員プレゼン
事故と危機管理について、プレゼンを行う。
6週 安全とコストのトレードオフ 事例研究 安全とコストのトレードオフについて調べ、小論文を作成する。
7週 安全とコストのトレードオフ 全員プレゼン 安全とコストのトレードオフについて、プレゼンを行う。
8週 修理の安全性
 事例研究
修理の安全性について調べ、小論文を作成する。
4thQ
9週 修理の安全性
 全員プレゼン
修理の安全性について、プレゼンを行う。
10週 産業スパイ
 事例研究
産業スパイについて調べ、小論文を作成する。
11週 産業スパイ
 全員プレゼン
産業スパイ、について、プレゼンを行う。
12週 転職のモラル
 事例研究
転職のモラルについて調べ、小論文を作成する。
13週 転職のモラル
 全員プレゼン
転職のモラルについて、プレゼンを行う。
14週 セクシュアル・ハラスメント 事例研究 セクシュアル・ハラスメントについて調べ、小論文を作成する。
15週 セクシュアル・ハラスメント 全員プレゼン セクシュアル・ハラスメントについて、プレゼンを行う。
16週 定期試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理が必要とされる社会的背景や重要性を理解し、社会における技術者の役割と責任を説明できる。4
説明責任、製造物責任、リスクマネジメントなど、技術者の行動に関する基本的な責任事項を説明できる。4
技術者を目指す者として、社会での行動規範としての技術者倫理を理解し、問題への適切な対応力(どうのように問題を捉え、考え、行動するか)を身に付けて、課題解決のプロセスを実践できる。4
情報技術の進展が社会に及ぼす影響、個人情報保護法、著作権などの法律について説明できる。4
国際社会における技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。4
知的財産の社会的意義や重要性の観点から、知的財産に関する基本的な事項を説明できる。4
知的財産の獲得などで必要な新規アイデアを生み出す技法などについて説明できる。4
技術者の社会的責任、社会規範や法令を守ること、企業内の法令順守(コンプライアンス)の重要性について説明できる。4
社会性、社会的責任、コンプライアンスが強く求められている時代の変化の中で、技術者として信用失墜の禁止と公益の確保が考慮することができる。4
全ての人々が将来にわたって安心して暮らせる持続可能な開発を実現するために、自らの専門分野から配慮すべきことが何かを説明できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合603001000100
基礎的能力20100100040
専門的能力2010000030
分野横断的能力2010000030