到達目標
1:法学の学習を通じて、社会科学的なものの見方や考え方を身につけ、社会的事象を多角的な観点から冷静かつ客観的に分析する力、すなわち社会を見る目を養うと共に、社会的問題の解決に向けて考え、行動できる主権者となる。
2:科学技術が社会に与える影響について理解し、技術者の法的責任についての自覚を養う。
3:将来、技術者・企業人・社会人として生きていくうえで必要な法的知識を身につける。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 社会的事象を多角的な観点から冷静かつ客観的に分析し、その事象に対する自身の考えを論理的に表現できる。 | 社会的事象を正確に分析することができる。 | 社会的事象について分析することができていない。 |
評価項目2 | 技術者・企業人・社会人として生きていくうえで関わらざるをえない法的事象について説明できる。 | 技術者・企業人・社会人として生きていくうえで関わらざるをえない法的事象について知っている。 | 技術者・企業人・社会人として生きていくうえで関わらざるをえない法的事象について理解できていない。 |
評価項目3 | 技術者にはどのような法的責任があり、それを踏まえてどのように行動すべきか自覚し、説明できる。 | 技術者の法的責任についての概要を理解している。 | 技術者の法的責任について自覚できていない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
就職した後に、企業の一員として、あるいは技術者として、更には人として関わってくるであろう法的事象について学ぶ。具体的には、契約、家族、企業、労働といった誰にとっても身近な事柄から著作権、特許など技術者として特に知っておくべき事柄まで幅広く学ぶ。
授業の進め方・方法:
講義も取り入れるが、学生による調べ学習、口頭発表、ディスカッションなどを中心に行いたい。
具体的な方法としては、各回のテーマに関わる事例問題を事前に提示し、報告担当者がそれについて教科書等を参照しながら検討し、レジュメにまとめ、報告する。そのうえで、教員が補足説明を行う、といった方法を考えている。ただし、履修人数によっては変更の可能性がある。
注意点:
・将来、技術者・企業人・社会人として生きていく自分自身に関わる事柄であるという意識を持つこと。
・自分の頭で考え抜くこと。
・他人の意見を尊重し、それにきちんと耳を傾ける態度を養うこと。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
オリエンテーション |
この授業の目標、授業計画、評価方法について説明できる。 技術者に必要な法的知識を学ぶことの意義を説明できる。
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2週 |
日常生活と契約① |
近代民法の基本原則、契約の成立時期、債権・債務などといった基本的な概念について説明できる。
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3週 |
日常生活と契約② |
債務不履行について説明できる。
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4週 |
不法行為 |
不法行為責任について説明できる。
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5週 |
家族と法 |
家族に関わる基本的な法制度について説明できる。
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6週 |
企業と法 |
企業のしくみ、および企業の法的責任について説明できる。
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7週 |
中間試験 |
合格点をとる。
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8週 |
労働と法① |
労働法の意義や採用内定の法的性質について説明できる。
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4thQ |
9週 |
労働と法② |
労働法の基本的制度の概要について説明できる。
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10週 |
労働と法③ |
労働法の基本的制度の概要について説明できる。
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11週 |
著作権と法① |
著作権とは何か説明できる。
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12週 |
著作権と法② |
著作権の意義について説明できる。
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13週 |
特許法 |
特許をめぐる基本的な制度の概要について説明できる。
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14週 |
製造物責任法 |
技術者として、自身が開発や製造に携わった製品に対してどのような責任を負うのか説明できる。
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15週 |
まとめ |
本科目の内容を振り返り、技術者として責任ある行動をするために自身はどうしていくか記述できる。
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16週 |
期末試験 |
合格点をとる。
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 社会 | 公民 | 現代社会の政治的・経済的諸課題、および公正な社会の実現に向けた現在までの取り組みについて理解できる。 | 4 | |
地歴・公民 | 現代科学の考え方や科学技術の特質、科学技術が社会や自然環境に与える影響について理解できる。 | 4 | |
社会や自然環境に調和し、人類にとって必要な科学技術のあり方についての様々な考え方について理解できる。 | 4 | |
工学基礎 | グローバリゼーション | グローバリゼーション | 世界の歴史、交通・通信の発達から生じる地域間の経済、文化、政治、社会問題を理解し、技術者として、それぞれの国や地域の持続的発展を視野においた、経済的、社会的、環境的な進歩に貢献する資質を持ち、将来技術者の役割、責任と行動について考えることができる。 | 4 | 後2 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 60 | 20 | 0 | 0 | 20 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 60 | 20 | 0 | 0 | 20 | 0 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |