生体工学

科目基礎情報

学校	鳥羽商船高等専門学校	開講年度	令和06年度 (2024年度)
授業科目	生体工学
科目番号	0002	科目区分	専門 / 選択
授業形態	講義	単位の種別と単位数	学修単位: 2
開設学科	生産システム工学専攻	対象学年	専1
開設期	後期	週時間数	2
教科書/教材	教科書：土肥健純監修，医用工学の基礎， 東京電機大学出版局 参考書：土肥健純、他監修、情報機器運用管理のための情報セキュリティ、東京電機大学出版局
担当教員	坂牧 孝規

到達目標

１．生体システムの構造および機能を説明できる
２．生体システムと工学技術の関係について説明できる
３．生命倫理・工学倫理について説明できる

ルーブリック

	理想的な到達レベルの目安	標準的な到達レベルの目安	未到達レベルの目安
到達目標1	サイバネティクス、ホメオスタシスについて説明できる	生体の構造・機能を説明できる	生体の構造・機能を説明できない
到達目標2	医療機器の基礎的な構造・機能について説明できる	生体システムと工学技術の関係を説明できる	生体システムと工学技術の関係を説明できない
到達目標3	生命倫理・工学倫理に基づいた事例研究ができる	生命倫理・工学倫理について説明できる	生命倫理・工学倫理について説明できない

教育方法等

概要:

・システム工学および制御工学の視点で、生体システムの構造および機能を理解する
・生体物性に基づいた医療機器の動作原理を理解し、生体を対象とした情報処理の方法について理解する
・エンジニアとして生命倫理・工学倫理について理解する
※実務との関係
　この科目は企業で医療機器の設計開発を担当していた教員が，その経験を活かし，生体工学に関わる基礎的事項から装置開発の実務に至る事項について講義形式で授業を行うものである．

授業の進め方・方法:

・授業は、講義で実施する
・この科目は学修単位科目のため、事前・事後の学習として課題やレポートを実施する

注意点:

・受講前に生物、電気回路、電子回路の復習を行うこと
・医療機器を操作する際は、担当教員の指導のもと、安全第一でおこなうこと
・実習に関するレポートの提出は必須である

授業の属性・履修上の区分

実務経験のある教員による授業

授業計画

		週	授業内容	週ごとの到達目標
後期
	3rdQ
		1週	ガイダンス	生体工学が取り扱う課題について説明できる
		2週	医学史・外療一斑（近藤真琴）	医学の歴史の概要を説明できる 医学における近藤真琴の業績を説明できる
		3週	医療と工学・サイバネティクス	サイバネティクス、ホメオスタシスについて説明ができる
		4週	生理学・人の構造と機能	人の構造と機能の基本的な事項について説明できる
		5週	計測と信号処理	生体計測の基本的な事項について説明ができる
		6週	生体計測装置	生体計測装置の基本的な事項について説明ができ
		7週	治療機器	治療機器の基本的な事項について説明ができる
		8週	中間試験	中間試験
	4thQ
		9週	人工臓器	人工臓器の基本的な事項について説明ができる
		10週	医療機器と情報セキュリティ	医療機器と情報セキュリティの基本的な事項について説明ができる
		11週	医療用ロボット・コンピュータ外科	医療用ロボット・コンピュータ外科の基本的な事項について説明ができる
		12週	未来医療とAI	未来医療とAIの基本的な事項について説明ができる
		13週	医療福祉支援機器	医療福祉支援機器の基本的な事項について説明ができる
		14週	生命倫理	生命倫理の基本的な事項について説明ができる
		15週	期末試験	期末試験
		16週	授業総括	講義で学んだ内容について説明できる

評価割合

	試験	発表	相互評価	態度	ポートフォリオ	その他	合計
総合評価割合	60	0	0	0	40	0	100
基礎的能力	20	0	0	0	10	0	30
専門的能力	30	0	0	0	20	0	50
分野横断的能力	10	0	0	0	10	0	20