到達目標
1.古来の日本文化に関する知見を深めることができる。
2.文化の消長や変遷に気付くことができる。
3.資料の扱い方や特性を知り、文化的教養を高めることができる。
4.資料の特性を生かし、アプローチの方法を提示することができる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 資料を適切に扱い、文化的価値やその特性を理解できる。 | 資料を適切に扱い、文化的価値がわかる。 | 資料を適切に扱うことができず、その価値を認識できない。 |
評価項目2 | 与えられた課題について、独創的な私見を提示できる。 | 与えられた課題について、正しい認識をもとに意見を提示できる。 | 与えられた課題を完成させることができない。 |
評価項目3 | 資料を正しく観察し、積極的に意見交換できる。 | 資料を観察し、簡単な質疑や応答ができる。 | 資料を正しく観察できず、私見を持つこともできない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
専攻科の授業では、日本文化の史的な特徴を、さまざまなジャンルの資料を用いて知見を深めることを目指す。この分野での「資料」とは、研究対象となりうる文献一般を指す。特に専攻科の授業では、活字化された現代の書籍より、原本に近いレプリカや影印本を資料として用いることが多い。手に取れる資料はなるべく実際に触って、その扱い方を学び、資料の構造を観察できる。自分の専門以外の分野でも、対象物を的確にとらえ、私見を持つことを目指している。
授業の進め方・方法:
1.古典の分野は、高校卒業程度の一般的な知識で対応できる。
2.授業は、実際にレプリカに触ったり、資料を題材にして作業することもある。積極的かつ丁寧に取り組むこと。
3.2で説明したように、実際にレプリカを手に取ることが重要な授業であるため、オンラインには対応しない。もし、オンラインになった場合は、オンラインに対応した内容に変更する。
4.授業内に課題が作成できなければ、宿題として後日の提出を認めることもある。
注意点:
1.評価はすべて課題作成によることとする。計9回の課題と態度とで評価する。
2.課題の基準は、その課題内容により、着眼点、観察力、丁寧さ、類推力、情報収集力、分量などで評価する。
3.貴重な資料を取り扱うこともある。対象とする資料を正しく扱えるかを「態度」の項目で評価する。
4.オンライン対応ではないので、出席に関しては成績に反映する。授業に参加できていないので、「態度」以外の部分からも減点となる。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス |
・授業の取り組み方、諸注意などの説明を受ける。 ・日本文化論の学術的位置づけを確認することができる。
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2週 |
研究方法の提示・1 |
・研究方法について、アプローチの仕方を提示し、ディスカッションすることができる。
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3週 |
研究方法の提示・2 |
・研究方法について、アプローチの仕方を提示し、ディスカッションすることができる。 ・課題①に取り組む。
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4週 |
資料別各論・1概論 (1)装丁の種類と史的変遷 |
・装丁の種類と史的変遷を知る。 ・レプリカを扱って装丁の特性を正しく認識することができる。
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5週 |
資料別各論・1概論 (2)料紙の種類と資料との関係 |
・料紙の種類と資料との関係を学ぶ。 ・実際に、継色紙のサンプルを手に取って、その構成を観察し、図示することができる(課題②)。
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6週 |
資料別各論・2絵巻物 (1)絵巻物の種類と資料的価値 |
・絵巻物の種類と、資料的価値、研究対象としての諸問題を認識することができる。
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7週 |
資料別各論・2絵巻物 (2)絵巻物を対象とした研究の可能性 |
・絵巻物を研究対象とした場合のアプローチの可能性を提示することができる(課題③)。
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8週 |
資料別各論・3古辞書 (1)漢字字典類の概要 |
・漢字字典に属する古辞書の特徴を学び、解読することができる。 ・次週の課題の準備をする。漢和辞典を用いて、任意の文字を検索することができる。
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2ndQ |
9週 |
資料別各論・3古辞書 (2)漢字字典類の解読 |
・観知院本類聚名義抄を用いて、課題④に取り組む。古辞書を解読することができる。
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10週 |
資料別各論・3古辞書 (3)国語辞典類 |
・国語辞典に属する古辞書の特徴を学び、解読することができる。
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11週 |
資料別各論・3古辞書 (4)百科事典ほか |
・百科辞典に属する古辞書の特徴を学び、解読することができる。 ・辞書の特性と語彙の配列に注目し、課題⑤に取り組む。 ・次回の予習として、百人一首を題材に事前の学習の準備を行う。
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12週 |
資料別各論・4歌集、歌合、歌論 (1)歌論の資料的価値と研究の可能性
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・歌集、歌合、歌論の関係を学び、代表的な歌合の具体例を知る。 ・課題⑥として、百人一首に関する発表を行い、レポートにまとめることができる。
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13週 |
資料別各論・4歌集、歌合、歌論 (2)歌集の資料的価値 |
・前回に引き続き、課題⑥を発表し、レポートにまとめることができる。 ・藤原俊成・定家父子の功績を知る。 ・課題⑦の準備として、評価される歌語の組み合わせを考える。
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14週 |
資料別各論・4歌集、歌合、歌論 (3)歌論と評価される和歌との関係 |
・課題⑦として、評価される歌語の組み合わせを発表し、相互評価することができる。
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15週 |
資料別各論・5角筆文献 資料の扱い方と調査の方法 |
・課題⑧として、和装本の調書を作成する。 ・最終課題として、これまでの知見と成果をレポートにまとめることができる。
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 0 | 0 | 0 | 10 | 90 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 10 | 90 | 0 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |