到達目標
・現代社会において生じる様々な問題について社会科学的に考察する目を養う。
・経済学と医学の融合的分野である公衆衛生の基礎を学び、社会構造を理解する力を得る。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 現代社会における諸問題に対し、当事者意識を持ち、きちんと自身の意見を持ち、また、行動しようとしている。 | 現代社会における諸問題に対し、当事者意識を持っている。 | 現代社会における諸問題に対し、当事者意識を持っていない。 |
評価項目2 | 学習した事項について十分な知識を有している。 | 学習した事項についてひととおりの知識を有している。 | 学習した事項についての知識が不十分である。 |
評価項目3 | 現代社会における諸問題に対する客観的なデータ分析の能力を十分身に着けている。 | 現代社会における諸問題に対してある程度のデータ分析能力を身に着けている。 | 現代社会における諸問題に対して分析能力を持たない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
教科書として用いる『命の格差は止められるか』は、ハーバード大学における日本人教授イチロー・カワチによる健康格差論をまとめたものである。先進国の中で寿命が短いアメリカと、世界トップの級の日本。この違いは格差にあるといわれている。現在日本でも格差は拡大しており、長寿は危機に瀕している。格差はストレスを海、信頼や絆を損ね、寿命を縮める。人々の命を守るには、日本の長寿を支えてきた格差が少ない結束の強い社会を守るべきだと本書は主張する。所得、教育、労働、人間関係などあらゆる側面から格差を分析し、新たな長寿への可能性を探る。
授業の進め方・方法:
・教科書の購入が必須である。
・教科書を参加者で順に輪読していく形式の授業である。参加者は担当する章を授業中に報告すること。また、報告日でない場合は予習をして授業日に積極的に発言すること。
・参加者の人数や理解度に応じて授業内容や進行速度は変更する可能性がある。
注意点:
【授業日程】
・試験のない授業であるため、試験期間中の授業(7週目と15週目)は通常とは異なる日程で行われる。
【成績評価】
・報告:70点
・態度:20点
・レポート:10点
授業の属性・履修上の区分
授業計画
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス |
ガイダンス:この授業の到達目標、履修上の注意点、評価方法などについて説明できる。
|
2週 |
第1章 日本人はなぜ長寿なのか |
健康という個人レベルに思える課題が社会構造上の帰結として解釈できることを理解し、問題を「上流」から考えることができる。
|
3週 |
第1章 日本人はなぜ長寿なのか |
上に同じ。
|
4週 |
第2章 経済格差が不健康の源 |
収入や学歴、職業による健康格差、世代をこえて引き継がれる格差について説明できる。
|
5週 |
第2章 経済格差が不健康の源 |
上に同じ。
|
6週 |
第3章 経済格差のターニングポイント 教育と仕事と健康の関係 |
学歴と健康の関係、正規/非正規職と健康の関係、仕事における生産性と健康の関係について説明できる。
|
7週 |
第3章 経済格差のターニングポイント 教育と仕事と健康の関係 |
上に同じ。
|
8週 |
第3章 経済格差のターニングポイント 教育と仕事と健康の関係 |
上に同じ。
|
2ndQ |
9週 |
第4章 健康に欠かせない「人間関係」の話 |
人間関係と健康の関係、また「絆」の計測方法について説明できる。
|
10週 |
第4章 健康に欠かせない「人間関係」の話 |
上に同じ。
|
11週 |
第5章 社会全体の健康はこうして守る |
社会全体を健康にするための基本的な考え方(問題の長期性、ハイリスクアプローチ、ポピュレーションアプローチ、リスク相対性など)について説明できる。
|
12週 |
第5章 社会全体の健康はこうして守る |
上に同じ。
|
13週 |
第6章 果たして、人の行動は変わるのか |
社会の仕組みを変え、人の行動を変える方法について説明できる。
|
14週 |
第6章 果たして、人の行動は変わるのか |
上に同じ。
|
15週 |
第6章 果たして、人の行動は変わるのか |
上に同じ。
|
16週 |
なし |
なし
|
モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 報告 | レポート | 態度 | その他 | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 0 | 70 | 10 | 20 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 70 | 10 | 20 | 0 | 0 | 100 |