創造工学

科目基礎情報

学校 鈴鹿工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 創造工学
科目番号 0050 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 4
教科書/教材 教科書:プリント配布.参考書:1,2学年「機械工作法」の教科書,「はじめてのロボット創造設計」(米田,講談社)など.
担当教員 機械工学科 全教員

到達目標

習得した知識・能力を超える問題に備えて継続的・自律的に学習し,習得した知識をもとに創造性を発揮し,限られた時間内で仕事を計画的に進め,チーム内で成果・問題点等を論理的に記述・伝達・討論できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
「魅力的な製品」の実現を目指して学生自ら技術的課題と目標を設定し,期日や材料の制限下で実現可能性を考慮に入れた仕様・計画の立案,設計・製作を完遂する.一連の過程を通して,解決すべき課題の発見と解決手法を実践的に体験する.技術者としてのモチベーション(意欲,情熱,チャレンジ精神など)を涵養し,これまでに学んだ学問・技術の応用能力,課題設定力,創造力,継続的・自律的に学習できる能力,プレゼンテーション能力および報告書作成能力を育成する.実習を通して創造力の幅を広げ,より高度な設計技術,エンジニアリングデザイン能力を実地で身に付ける.
授業の進め方・方法:
・第1週の内容は,学習・教育到達目標(A)<視野> [JABEE基準1(2)(a)],学習・教育到達目標(B)<専門> [JABEE 基準1(2)(d)(2)a)]に対応する.
・第2週,第3週の内容は,アイデア討論,仕様策定および概略設計,学習・教育到達目標(B)<専門>,<展開> [JABEE 基準1(2)(d)(2)a),c),(e)]に対応する.
・第4週の内容は,学習・教育到達目標(C)<発表> [JABEE基準1(2)(f)]に対応する.
・第5週から第14週までの内容はすべて,学習・教育到達目標(A)<意欲> [JABEE基準1(2)(e), (g)],学習・教育到達目標(B)<専門>,<展開> [JABEE 基準1(2)(d)(2)a),b),c),(e),(h)]に対応する.
・第15週の内容は,学習・教育到達目標(C)<発表> [JABEE基準1(2)(f)]に対応する.
・授業は講義・実習形式で行う.講義中は集中して聴講し,実習中は安全に注意して真剣に取り組む.
・クラスを班(各班2~5名)に分け,指定された大枠のテーマを満たす「魅力的な製品」を各班で1台ずつ製作する.考案,仕様策定,計画立案,設計・製作,プレゼンテーションを班員全員で協力して行う.
・製作する製品はセンサやスイッチなどを入力とし,電気モータやエアシリンダを動力とする.動力およびアルミ材など,最低限必要な材料は支給する.
・エンジニアリングデザインに関する実践的な知識や経験に関する講義を行なう.学内パテントコンテストへの参加も強く推奨する.
・「授業計画」における各週の「到達目標」はこの授業で習得する「知識・能力」に相当するものとする.
注意点:
<到達目標の評価方法と基準>
「到達目標」1~6の習得の度合いを中間および最終発表会のプレゼンテーションと完成した成果物と最終報告書で評価する.100点満点で60点以上の得点を取得した場合に目標を達成したことが確認できるように,それぞれの報告書および発表の評価レベルを設定し,中間発表を15%,最終報告書を75%,最終発表を5%,課題作品を5%として評価する.
<学業成績の評価方法および評価基準>
中間発表を15%,最終報告書を75%,最終発表を5%,課題作品を5%として100点満点で評価する.
<単位修得要件>
学業成績の評価方法によって,学業成績で60点以上を取得すること. 
<あらかじめ要求される基礎知識の範囲>
本教科は「機械工作実習」,「総合実習」の学習が基礎となる教科である.以上の科目に加え,設計製図,機械加工学,コンピュータプログラミング等の基礎知識も必要である.
<レポート等>
学期末に,製作した成果物のアイデア,機構,図面をまとめたレポートを各人1部提出する.
<備考>
本教科は後に学習する「卒業研究」,「特別研究(専攻科)」の基礎となる教科である.第3学年の「総合実習」で行ったロボット製作よりも高度な技術が要求される一方,製作に当てられる時間数が少ないため計画にしたがって効率的に作業を行う必要があり,チームワークが重要である.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業内容および自動制御に関するガイダンス 1.顧客の要望するニーズの本質を理解するために問題を掘り下げて考察することができる.
2週 アイデア討論 2.ニーズに応えられる現実的なソリューションを積極的に多角的な視点に基づいて議論できる.
3週 仕様策定および概略設計 3.テーマを進める上で準備すべき事柄を認識し,継続的に学習できる.
4週 アイデア発表会 4.理解しやすく工夫した発表と的確な討論を行なえる.
5週 詳細設計(1) 上記1から3
5.テーマを進める上で解決すべき課題を把握し,その解決に向けて自律的に学習できる.
6.テーマを進める過程で自ら創意・工夫できる.
6週 詳細設計(2) 上記1から6
7週 詳細設計(3) 上記1から6
8週 課題製作(1) 上記1から6
7.ゴールを意識し,計画的に課題を進められる.
2ndQ
9週 課題製作(2) 上記1から7
10週 課題製作(3) 上記1から7
11週 課題製作(4) 上記1から7
12週 課題製作(5) 上記1から7
13週 課題製作(6) 上記1から7
14週 課題製作(7) 上記1から7
15週 成果発表会 8.報告書を論理的に記述し,期限内に提出できる.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

発表(中間)発表(最終)報告書課題作品合計
総合評価割合155755100
配点155755100