技術者倫理入門Ⅰ

科目基礎情報

学校 鈴鹿工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 技術者倫理入門Ⅰ
科目番号 0051 科目区分 一般 / 選択必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 技術者倫理 松島隆裕編 学術図書出版
担当教員 奥 貞二

到達目標

科学史,科学技術の特徴,現代日本社会の特徴を理解しており,代表的技術者のモデル,資本主義の特徴,仕事につくことの意味を理解している.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1科学史を学習し,技術との関連を応用的に理解する.科学史を学習し,技術との関連を基本的に理解する.科学史を学習し,技術との関連を理解できない.
評価項目2創造性について詳しく検討し,技術者に求められている設計との関係を応用的に把捉する.創造性について詳しく検討し,技術者に求められている設計との関係を基本的に把捉する.創造性について詳しく検討し,技術者に求められている設計との関係を把捉できない.
評価項目3技術者として企業人として求められているものを,ある企業人本田宗一郎を通して応用的に理解する.技術者として企業人として求められているものを,ある企業人本田宗一郎を通して基本的に理解する.技術者として企業人として求められているものを,ある企業人本田宗一郎を通して理解できない.
評価項目4高専で学んだ知識が,どのように卒業後生かされているかを応用的に理解する.高専で学んだ知識が,どのように卒業後生かされているかを基本的に理解する.高専で学んだ知識が,どのように卒業後生かされているかを理解できない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
地球環境を保全し,社会生活を送る上で必要となる基礎知識や,技術者はどうあるべきか等について,色々な角度から講義する.
授業の進め方・方法:
・すべての内容は学習・教育到達目標(A)の<技術者倫理>とJABEE基準1(1)の(b)に対応する.
・授業は講義形式で行う。講義中は集中して聴講する.
・「授業計画」における各週の「到達目標」はこの授業で習得する「知識・能力」に相当するものとする.
注意点:
<到達目標の評価方法と基準>
下記授業計画の「到達目標」を網羅した中間試験,定期試験を1回ずつ実施し,目標の達成度を評価する.
各「到達目標」に関する重みは概ね均等とする.
<学業成績の評価方法および評価基準>合計点の60%の得点で,目標の達成を確認できるレベルの試験を課す.ただし,前期中間試験,前期末試験とも再試験を行わない.
<単位修得要件>前期中間試験,前期末試験での学業成績で60点以上を取得すること.
<あらかじめ要求される基礎知識の範囲>
「倫理・社会」で学んだ基礎知識が必要である.
<レポートなど>特に無し.
<備考>特に無し.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業の概要 シラバスの説明
2週 科学の歴史 1 1.科学の歴史 1を理解できる.
3週 科学の歴史 2 2.科学の歴史 2を理解できる.
4週 科学の特徴 3.科学の特徴を理解できる.
5週 科学の本質 4.科学の本質を理解できる.
6週 技術者の特徴 5.技術者の特徴を理解できる.
7週 技術者の心得るべき事柄 6.技術者の心得るべき事柄を理解できる.
8週 中間試験
2ndQ
9週 真の豊かさ 7.真の豊かさを理解できる.
10週 本田宗一郎 8.本田宗一郎の技術者としての卓越性を理解する.
11週 資本主義経済 9.資本主義経済の特徴を理解する.
12週 働くことの意味 職業と呼べる条件 10.働くことの意味 職業と呼べる条件を理解する.
13週 創造性 11.創造性を様々な角度から理解する.
14週 技術者と科学者の違い 12.技術者と科学者の違いを理解する.
15週 第3定常状態 13.第3定常状態を理解する.
16週 期末テスト

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学英語英語運用の基礎となる知識聞き手に伝わるよう、句・文における基本的なリズムやイントネーション、音のつながりに配慮して、音読あるいは発話できる。3
明瞭で聞き手に伝わるような発話ができるよう、英語の発音・アクセントの規則を習得して適切に運用できる。3
中学で既習の語彙の定着を図り、高等学校学習指導要領に準じた新出語彙、及び専門教育に必要となる英語専門用語を習得して適切な運用ができる。3
中学で既習の文法や文構造に加え、高等学校学習指導要領に準じた文法や文構造を習得して適切に運用できる。3
英語運用能力の基礎固め日常生活や身近な話題に関して、毎分100語程度の速度ではっきりとした発音で話された内容から必要な情報を聞きとることができる。3
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を基本的な表現を用いて英語で話すことができる。3
説明や物語などの文章を毎分100語程度の速度で聞き手に伝わるように音読ができる。3
平易な英語で書かれた文章を読み、その概要を把握し必要な情報を読み取ることができる。3
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を整理し、100語程度のまとまりのある文章を英語で書くことができる。3
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、実際の場面で積極的にコミュニケーションを図ることができる。3
実際の場面や目的に応じて、基本的なコミュニケーション方略(ジェスチャー、アイコンタクト)を適切に用いることができる。3
英語運用能力向上のための学習自分の専門分野などの予備知識のある内容や関心のある事柄に関する報告や対話などを毎分120語程度の速度で聞いて、概要を把握し、情報を聞き取ることができる。3
英語でのディスカッション(必要に応じてディベート)を想定して、教室内でのやり取りや教室外での日常的な質問や応答などができる。3
英語でディスカッション(必要に応じてディベート)を行うため、学生自ら準備活動や情報収集を行い、主体的な態度で行動できる。3
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、教室内外で英語で円滑なコミュニケーションをとることができる。3
関心のあるトピックについて、200語程度の文章をパラグラフライティングなど論理的文章の構成に留意して書くことができる。3
関心のあるトピックや自分の専門分野のプレゼン等にもつながる平易な英語での口頭発表や、内容に関する簡単な質問や応答などのやりとりができる。3
実際の場面や目的に応じて、効果的なコミュニケーション方略(ジェスチャー、アイコンタクト、代用表現、聞き返しなど)を適切に用いることができる。3
工学基礎グローバリゼーション・異文化多文化理解グローバリゼーション・異文化多文化理解それぞれの国の文化や歴史に敬意を払い、その違いを受け入れる寛容さが必要であることを認識している。3
様々な国の生活習慣や宗教的信条、価値観などの基本的な事項について説明できる。3
異文化の事象を自分たちの文化と関連付けて解釈できる。3
それぞれの国や地域の経済的・社会的な発展に対して科学技術が果たすべき役割や技術者の責任ある行動について説明できる。3
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。3
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。3
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。3
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。3
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。3
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。3

評価割合

試験課題相互評価態度発表その他合計
総合評価割合10000000100
配点10000000100