到達目標
機械の設計・製図に必要な基本的な知識を習得し,設計条件に応じた最適な設計,製図規則に適応した適切な図面の作成を行うことができる
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 機械の設計・製図に必要な知識を応用できる. | 機械の設計・製図に必要な知識を使える. | 機械の設計・製図に必要な知識を理解していない. |
評価項目2 | 設計条件に応じた最適な設計ができる. | 設計条件に応じた基本的な設計ができる. | 設計条件に応じた設計ができない. |
評価項目3 | 製図規則に適応した適切な図面の作成を行うことができる. | 製図規則に適応した基本的な図面の作成を行うことができる | 製図規則に適応した図面の作成ができない. |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
各人に与えられた設計条件を満足する「円すい摩擦クラッチ」と「玉型弁」を設計して設計書を作成し,作成した設計書をもとに作りたい「モノ」のイメージを具体化して製図を作成する.製図する「図面」は情報伝達の手段であり,規格に基づいて正確に作成されなければならない.そこで,この授業では1,2年生で学んだ基本的な加工方法,製図の知識を使い,最適な設計が行え,適切な「図面」が「描けて,読めて,話せる」能力を身に付ける.
授業の進め方・方法:
・すべての授業内容は,学習・教育到達目標(B)<専門>に対応する.
・授業は講義・演習形式で行う.講義中は集中して聴講する.
・「授業計画」における各週の「到達目標」はこの授業で習得する「知識・能力」に相当するものとする.
注意点:
<到達目標の評価方法と基準>
1~13の「到達目標」を,設計書・製図の内容および口頭試問の結果により評価する.評価に対する「知識・能力」の各項目の重みは概ね均等とするが,基本的な製図規則は多く用いられるので,必然的に重みが大きくなる.満点の60%の得点で,目標の達成を確認する.
<学業成績の評価方法および評価基準>
計算書を全体評価の10%,設計書を全体評価の30%,円すい摩擦クラッチの製図を全体評価の30%,玉型弁の製図を全体評価の30%として評価する.なお,提出期限の遅れは減点の対象となるので遅れないこと.
・前期:円すい摩擦クラッチ計算書(5%),円すい摩擦クラッチ設計書(15%),円すい摩擦クラッチ製図(30%)
・後期:玉型弁計算書(5%),玉型弁設計書(15%),玉型弁製図(30%)
<単位修得要件>
全ての計算書,設計書,製図を提出し,学業成績で60点以上を取得すること..
<あらかじめ要求される基礎知識の範囲>
本教科は第1,2学年で学んだ機械設計製図の学習が基礎となる教科である.第1,2学年で学んだ製図の基礎知識・加工方法は十分に理解しているものとして講義を進める.
<備考>
提出期限は厳守すること. 本教科は第4,5学年で学習する機械設計製図と強く関連する教科である.
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
設計の意味,設計者の心得,設計の順序,製図規格 |
1.図面の名称,大きさ,様式について説明できる. 2.図面の尺度,線,文字について説明できる. 3.図形の表し方について説明できる. 4.寸法の表し方について説明できる.
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2週 |
円すい摩擦クラッチの設計・軸径の決定 |
5.表面粗さの定義と表示について説明できる. 6.はめあいの意味と適用について説明できる. 7.伝動軸の設計,製図ができる.
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3週 |
各部寸法の決定 |
8.標準数の性質と用い方について説明できる
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4週 |
キーの決定 |
9.キーの強度計算が行える.
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5週 |
円すい摩擦クラッチ設計書の作成・設計書の書き方 |
10.円すい摩擦クラッチの設計が行える.
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6週 |
設計書の作成 |
上記10
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7週 |
設計書の提出 |
上記10
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8週 |
前期中間試験 |
これまでに学習した内容から,諸量を求めることができる.
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2ndQ |
9週 |
円すい摩擦クラッチ製図の作成方法 |
11.円すい摩擦クラッチの製図が行える.
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10週 |
円すい摩擦クラッチ製図の作成1 |
上記11
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11週 |
円すい摩擦クラッチ製図の作成2 |
上記11
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12週 |
円すい摩擦クラッチ製図の作成3 |
上記11
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13週 |
円すい摩擦クラッチ製図の作成4 |
上記11
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14週 |
円すい摩擦クラッチ製図の検図 |
上記11
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15週 |
円すい摩擦クラッチ製図の提出 |
上記11
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16週 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
玉形弁の設計・弁部寸法の決定 |
12.玉形弁の設計が行える.
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2週 |
弁棒の決定 |
上記12
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3週 |
各部寸法の決定 |
上記12
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4週 |
玉型弁設計書の作成・設計書の書き方 |
上記12
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5週 |
設計書の作成1 |
上記12
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6週 |
設計書の作成2 |
上記12
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7週 |
設計書の提出 |
上記12
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8週 |
後期中間試験 |
これまでに学習した内容から,諸量を求めることができる.
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4thQ |
9週 |
玉型弁製図の作成方法 |
13.玉形弁の製図が行える
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10週 |
玉型弁製図の作成1 |
上記13
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11週 |
玉型弁製図の作成2 |
上記13
|
12週 |
玉型弁製図の作成3 |
上記13
|
13週 |
玉型弁製図の作成4 |
上記13
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14週 |
玉型弁製図の検図 |
上記13
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15週 |
玉型弁製図の提出 |
上記13
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 機械系分野 | 製図 | 図面の役割と種類を適用できる。 | 4 | |
製図用具を正しく使うことができる。 | 4 | |
線の種類と用途を説明できる。 | 4 | |
物体の投影図を正確にかくことができる。 | 4 | |
製作図の書き方を理解し、製作図を作成することができる。 | 4 | |
公差と表面性状の意味を理解し、図示することができる。 | 3 | |
CADシステムの役割と基本機能を理解し、利用できる。 | 3 | |
評価割合
| 試験 | 課題 | 相互評価 | 態度 | 発表 | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 0 | 100 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
配点 | 0 | 100 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |