技術経営Ⅰ

科目基礎情報

学校 鈴鹿工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 技術経営Ⅰ
科目番号 0086 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 参考書: 加護野忠男・吉村典久『1からの経営学(第2版)』碩学舎,2012. 藤田誠『経営学入門』中央経済社,2015. 阿部隆夫『若手エンジニアのための技術経営論入門』森北出版,2009. その他授業中適宜指示する.
担当教員 松岡 信之

到達目標

1. 自己が主体的に参画していく社会について経営学の理論的枠組みを理解して説明できる.
2. 企業の組織形態や生産・マーケティング戦略や財務などを経営学の視点から理解できる.
3. 日本型経営や企業の管理システムなど現代社会における企業の特質や課題に関して自らの言葉で論述できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1自己が主体的に参画していく社会について経営学の理論的枠組みを深く理解して説明できる.自己が主体的に参画していく社会について経営学の理論的枠組みを理解して説明できる.自己が主体的に参画していく社会について経営学の理論的枠組みを理解して説明できない.
評価項目2企業の組織形態や生産・マーケティング戦略や財務などを経営学の視点から深く理解できる.企業の組織形態や生産・マーケティング戦略や財務などを経営学の視点から理解できる.企業の組織形態や生産・マーケティング戦略や財務などを経営学の視点から理解できない.
評価項目3日本型経営や企業の管理システムなど現代社会における企業の特質や課題に関する資料を書籍やインターネット等により適切に収集してその成果をよく説明できる.日本型経営や企業の管理システムなど現代社会における企業の特質や課題に関する資料を書籍やインターネット等により適切に収集してその成果を説明できる.日本型経営や企業の管理システムなど現代社会における企業の特質や課題に関する資料を書籍やインターネット等により適切に収集してその成果を説明できない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本講義のねらいは自らの技術を活用できるような起業と経営の実践的なアイディアを形成することである.講義の主な内容は経営学の基礎的な知識を習得して技術を生かせるような経営の手法について学ぶことである.授業内容に関係するニュースや書籍など紹介して知識を深める.
授業の進め方・方法:
・全ての内容は学習・教育目標(A)<視野>とJABEE基準1.1(a)(b)に対応する.
・授業は前半部分を講義形式で行う.講義中は集中して聴講する.
・授業は後半部分をディスカッションや発表形式で行う.自らの考えを積極的に述べる.
・「授業計画」における各週の「到達目標」はこの授業で習得する「知識・能力」に相当するものとする.
注意点:
<到達目標の評価方法と基準>下記授業計画の「到達目標」を網羅した中間試験と期末試験の点数と、授業への参加、発表を総合的に評価する.
<学業成績の評価方法および評価基準>中間試験と期末試験結果の平均値,授業中の発表や参加度の評価点を成績とする.試験60%,発表40%として,60点に達しない者には再試験を行う.再試験の結果が60点を上回った場合には,その成績を60点として置き換える.
<単位修得要件>学業成績で60点以上を取得すること.
<あらかじめ要求される基礎知識の範囲>特になし.
<備考>授業の進め方は以下の通りとし,講義を行ったあとにディスカッションや発表を行うことで理解を深める.
パワーポイントを用いた講義(40分),個人あるいはグループによる研究・議論(20分),個人あるいはグループによる発表・討論(30分).
後期開講の「技術経営Ⅱ」も併せて履修することでより深く理解できる.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 イントロダクション、経営学とは何か 1. 経営学の位置づけから、企業経営の概略を理解する。
2週 組織の行動 2.モチベーションやリーダーシップについて理解できる.
3週 経営組織 3.会社組織の機能について理解できる.
4週 経営戦略 4.企業における戦略について理解できる
5週 マーケティング 5.マーケティングの機能と意義について理解できる.
6週 生産管理 6.技術革新と製品生産の関係について理解できる
7週 人事労務管理 7.働き方や労働組合、労使関係について理解できる.
8週 中間試験 1~7.これまでの学習内容を理解し,自ら記述できる.
2ndQ
9週 試験の解説、情報経営 8.テクノ・グローカリゼーションのもとでの変化について理解できる.
10週 マネジメント・コントロール 9.上位マネージャーと下位マネージャーの関係と役割分業について理解できる.
11週 経営理念と経営原理① 10.コーポレート・ガバナンスについて理解できる.
12週 経営理念と経営原理① 11.経営理念と経営原理の重要性について理解できる.
13週 労働者の権利と労使関係 12.労働法について理解できる.
14週 中小企業とベンチャー 13.中小企業やベンチャー・ビジネスの役割と重要性について理解できる.
15週 企業の国際化 14.グローバル化や多国籍企業の展開について理解できる.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会公民的分野自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。3
現代社会の考察現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。3
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3

評価割合

試験課題小テスト態度発表その他合計
総合評価割合60000400100
配点60000400100