工学デザイン

科目基礎情報

学校 鈴鹿工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 工学デザイン
科目番号 0095 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書,参考書:各指導教員に委ねる.
担当教員 民秋 実,機械工学科 全教員

到達目標

選択した研究テーマを解決するために,必要とする専門知識を自主的に習得し,問題点を自ら見つけ出して計画的に遂行し,得られた結果を論理的にまとめ,報告することができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1修得した知識・能力を超える問題に備えて,継続的・自立的に学習できる.修得した知識・能力を超える問題の意味を把握できる.修得した知識・能力を超える問題に対応できない.
評価項目2修得した知識をもとに創造性を発揮し,自ら取り組む課題を限られた時間内で計画的に進め,まとめることができる.修得した知識をもとに創造性を発揮できる.修得した知識をもとに創造性を発揮できない.
評価項目3自らの取り組む課題に関する成果・問題点等を,決められた時間で論理的に記述・伝達・討論できる.自らの取り組む課題に関する成果・問題点等を見出すことができる.自らの取り組む課題に関する成果・問題点等を見出すことができない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
研究の遂行を通して,機械工学に関する専門知識と実験技術を把握し,これまで学んできた学問・技術の総合応用能力,課題設定力,創造力,継続的・自律的に学習できる能力,プレゼンテーション能力および報告書作成能力を育成し,解決すべき課題に対して創造性を発揮し,解決法をデザインできる技術者を養成する.
授業の進め方・方法:
・本内容は学習・教育到達目標(A)<意欲>,(B)<専門>,<展開>,(C)<発表>に対応する.
・「授業計画」における「到達目標」はこの授業で習得する「知識・能力」に相当するものとする.
・各教員より提案された以下の専門分野に関する演習テーマを学生は選び,各教員の指導のもとに研究を行なう.
◇機械材料・材料力学に関するテーマ
◇機械工作・生産工学に関するテーマ
◇設計工学・機械要素・トライボロジーに関するテーマ
◇流体工学に関するテーマ
◇熱工学に関するテーマ
◇機械力学・制御に関するテーマ
◇メカトロニクス・マン=マシンシステムに関するテーマ
・第15週に報告書の提出を行う.
注意点:
<到達目標の評価方法と基準>
授業計画における「到達目標」1~4の習得の度合いを,報告書の内容により評価する.評価に対する「到達目標」の各項目の重みはほぼ均等である.満点の60%の得点で,目標の達成を確認する.
<学業成績の評価方法および評価基準>
報告書を100点として評価する.
<単位修得要件>
学業成績で60点以上を取得すること. 
<あらかじめ要求される基礎知識の範囲>
課題に関する周辺の基礎的事項についての知見,あるいは実験レポート等による報告書作成に関する基礎的知識を必要とする.
<自己学習>
授業で保証する時間と理解を深めるために,適宜,関係論文,書物の調査,また,検討会などの資料作成が必要となる.
<備考>
学習したすべての教科を基礎とした5年生での卒業研究Ⅱの導入部分となるため,それまでの学習の確認とともに,課題に対するしっかりとした計画の下に自主的に取り組むこと.この教科は,卒業研究Ⅱにおいて非常に重要な科目である.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 授業内容に関するガイダンス
2週 研究テーマの実施 1. 修得した知識・能力を超える問題に備えて,継続的・自立的に学習できる.
3週 研究テーマの実施 上記1に同じ
4週 研究テーマの実施 上記1に同じ
5週 研究テーマの実施 上記1に同じ
6週 研究テーマの実施 2. 修得した知識をもとに創造性を発揮し,自ら取り組む課題を限られた時間内で計画的に進め,まとめることができる.
7週 研究テーマの実施 上記2に同じ
8週 研究テーマの実施 上記2に同じ
4thQ
9週 研究テーマの実施 上記2に同じ
10週 研究テーマの実施 上記2に同じ
11週 研究テーマの実施 3. 自らの取り組む課題に関する成果・問題点等を論理的に記述・伝達・討論できる.
12週 研究テーマの実施 上記3に同じ
13週 研究テーマの実施 上記3に同じ
14週 研究成果をレポートにまとめる 4.研究活動を通して得られた成果をレポートにまとめることができる.
15週 研究成果をレポートにまとめる 上記4に同じ
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3
複数の情報を整理・構造化できる。3
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。3
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。2
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。2
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。2
事実をもとに論理や考察を展開できる。2
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。2
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。2
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。2
目標の実現に向けて計画ができる。3
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。3
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。3
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。2
法令やルールを遵守した行動をとれる。3
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。3
自身の将来のありたい姿(キャリアデザイン)を明確化できる。2
その時々で自らの現状を認識し、将来のありたい姿に向かっていくために現状で必要な学習や活動を考えることができる。2
キャリアの実現に向かって卒業後も継続的に学習する必要性を認識している。2
これからのキャリアの中で、様々な困難があることを認識し、困難に直面したときの対処のありかた(一人で悩まない、優先すべきことを多面的に判断できるなど)を認識している。2
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業や大学等でどのように活用・応用されるかを説明できる。2
総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。2
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。2
要求に適合したシステム、構成要素、工程等の設計に取り組むことができる。2
課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。2
提案する設計解が要求を満たすものであるか評価しなければならないことを把握している。2
経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。2

評価割合

報告書合計
総合評価割合100100
配点100100