科目基礎情報

学校 鈴鹿工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 化学
科目番号 0033 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電気電子工学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教科書:「高等学校化学基礎」 山内薫 他著(第一学習社)問題集:「リードLightノート化学基礎」 数研出版編集部(数研出版)参考書:「フォトサイエンス化学図録」 数研出版編集部(数研出版)
担当教員 澤田 圭樹

到達目標

<この授業の達成目標>
化学基礎に関する基本的事項を理解し,化学と人間生活,物質の構成,物質の変化に関する知識,原理や用語を理解し,関連する問題を解くことができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1化学と人間生活に関する知識,原理や用語を理解し,関連する応用的な問題を解くことができる.化学と人間生活に関する知識,原理や用語を理解し,関連する基本的な問題を解くことができる.化学と人間生活に関する知識,原理や用語を理解しておらず,関連する問題を解くことができない.
評価項目2物質の構成に関する知識,原理や用語を理解し,関連する応用的な問題を解くことができる.物質の構成に関する知識,原理や用語を理解し,関連する基本的な問題を解くことができる.物質の構成に関する知識,原理や用語を理解しておらず,関連する問題を解くことができない.
評価項目3物質の変化に関する知識,原理や用語を理解し,関連する応用的な問題を解くことができる.物質の変化に関する知識,原理や用語を理解し,関連する基本的な問題を解くことができる.物質の変化に関する知識,原理や用語を理解しておらず,関連する問題を解くことができない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
<授業のねらい>
 本科目の学習を通し,化学に関する基本的な事項,及び物質の構成や物質の変化,その理論的な扱いを理解し,化学的なものの見方や考え方を身に付ける.またこれらを身に付けることで,高学年における実践的技術者教育の基礎をつくる.
授業の進め方・方法:
<授業の内容>前期・後期 すべての内容は,学習・教育到達目標(B)<基礎>に相当する.
◆化学と人間生活 学習・教育目標(A)<視野><技術者倫理> に相当する.
注意点:
<到達目標の評価方法と基準>
 上記の「知識・能力」1~21に関して2回の中間試験,2回の定期試験で出題し,目標の達成度を評価する.達成度評価における各「知識・能力」の重みは概ね均等とする.百点法で60点以上の場合に目標の達成とする.

<注意事項>
授業中に演習問題を解くので電卓は必要である.また試験時においても電卓の持ち込みは可である.本科目は後に学習する化学特講,化学総論の基礎となる教科である.

<あらかじめ要求される基礎知識の範囲>
中学校での数学,理科,及び本校で履修する数学系科目に関する基礎知識が必要である.

<レポート等>
 限られた授業時間の中で取り組む練習問題だけではその量は足りない.家庭での学習状況をアピールする手段の一つとして,問題集「リードLightノート化学基礎」に取り組み,前期末,学年末の試験時に提出することを薦める.

<学業成績の評価方法および評価基準>
 前期中間,前期末,後期中間,学年末の4回の試験の平均点で,80%の評価をする.ただし,各試験のそれぞれについて60点に達していない者には再試験を課し,再試験の成績が再試験の対象となった試験の成績を上回った場合には,60点を上限としてそれぞれの試験の成績を再試験の成績で置き換えるものとする.また,授業中に行う演習問題の可否に対して20%の評価をする。
その他,授業中における質疑応答,演習問題への取り組み,「リードLightノート化学基礎」の学習状況等を評価して加味する.

<単位修得要件>
 学業成績で60点以上を取得すること.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 シラバスを用いて授業の概要,進め方を説明する.
◆化学と人間生活
化学が物質を対象とする科学であることを理解できる.
化学が人間生活に果たしている役割を理解できる.
2週 ◆物質の構成
混合物と純物質,物質の三態,化合物と単体,元素
混合物,純物質,単体,化合物の分類を把握できる.
3週 元素,同素体,元素の確認法 混合物,純物質,単体,化合物の分類を把握できる.
4週 原子の構造,同位体,原子の電子配置,価電子 原子の構造や原子の電子配置を理解できる.
5週 周期律,周期表,金属,非金属 周期表と元素の性質の関係を理解できる.
6週 イオン,イオンの生成とエネルギー,イオンの大きさ イオン結合とイオンについて理解できる.
7週 イオン結合,組成式,イオン結晶 イオン結合とイオンについて理解できる.
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 共有結合と分子の形成,分子式,電子式,構造式,分子の形 共有結合と分子の形成について理解できる.
分子式,電子式,構造式により分子構造を表すことができる.
分子の形について理解できる.
10週 配位結合と錯イオン,極性,電気陰性度 配位結合と錯イオンの形成について理解できる.
電気陰性度と極性について理解できる.
11週 分子結晶,分子間結合,共有結晶 分子間結合と分子結晶について理解し,共有結晶との違いを説明できる.
12週 分子からなる物質の利用-無機物質 有機物質と無機物質の違いを理解し,それらの利用例をいくつか挙げることができる.
13週 分子からなる物質の利用-有機物質 有機物質と無機物質の違いを理解し,それらの利用例をいくつか挙げることができる.
14週 金属結合,金属の特徴,金属の利用 金属結合と金属結晶の特徴を理解できる.
15週 結晶の比較,結晶格子 金属結合と金属結晶の特徴を理解できる.
16週
後期
3rdQ
1週 ◆物質の変化
原子量,分子量,式量
原子量,式量を計算でき,モルの概念を理解できる.
2週 物質量(モル)の概念 原子量,式量を計算でき,モルの概念を理解できる.
3週 溶解と濃度 溶解現象と溶液について理解し,濃度の計算ができる.
4週 溶解と濃度 溶解現象と溶液について理解し,濃度の計算ができる.
5週 状態変化と気体の圧力 状態変化と気体の圧力について理解できる.
6週 化学変化と化学の基本法則 化学反応における物質量を用いた量的計算ができる.
7週 化学変化と化学の基本法則 化学反応における物質量を用いた量的計算ができる.
8週 後期中間試験
4thQ
9週 酸と塩基 酸と塩基の性質,中和反応が理解でき,pH計算ができる.
10週 水素イオン濃度 酸と塩基の性質,中和反応が理解でき,pH計算ができる.
11週 中和と塩 酸と塩基の性質,中和反応が理解でき,pH計算ができる.
12週 中和滴定 酸と塩基の性質,中和反応が理解でき,pH計算ができる.
13週 酸化と還元 酸化数が計算できる.
14週 酸化剤と還元剤の反応 酸化還元反応や電子の授受について理解できる.
15週 金属のイオン化傾向   
酸化還元反応の利用
酸化還元反応や電子の授受について理解できる.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験課題相互評価態度発表その他合計
総合評価割合80200000100
配点80200000100