保健体育(剣道)の精神を理解し,礼儀作法を身に付け剣道用具を正しく取り扱うことができ,剣道のルール,体さばきや竹刀の振り方などの基本となる技術を習得している.
木刀による剣道基本技稽古(元立ち・掛かり手)9本を習得し、基本技の稽古及び稽古の実践にいかせるよう努力する.
概要:
「剣道」は古来より「礼に始まり,礼に終わる」と言われるように常に礼を尊び厳格な礼儀作法で行われてきたことから,現代,礼儀を重んじる態度を育成するのに特に効果的である.剣道を通じて武道の精神を理解し,楽しく取り組める剣道の指導に心がけたい.
授業の進め方・方法:
前後期共に第1週~第15週までの内容はすべて,学習・教育到達目標(A)<意欲>に相当する.
「授業計画」における各週の「到達目標」はこの授業で習得する「知識・能力」に相当するものとする。
注意点:
<到達目標の評価方法と基準>
授業計画の1~30週の確認を授業時間内に行う.また,授業において基本となる技術の習得を確認するための簡単な実技テストも行う.「知識・能力」の重みに関しては,武道の基本となる1.3.8.9.15の項目を重視するが,他は概ね均等とする.体育実技・保健と併せた評価結果において60点以上の成績を取得したとき目標を達成したとする.
<学業成績の評価方法および評価基準>
剣道の成績は体育実技・保健と合わせ,内訳は(剣道)5割,(体育実技・保健)5割,この授業で習得する知識・能力の達成度を評価する.ただし,100点のうち技能以外に個人が授業に対する姿勢(学習意欲,向上心等)を20点程度含むものとする.
<単位修得要件>
実技科目なので技術の修得が第一条件ですが,学習への取り組む姿勢も含め評価し,60点以上を取得すること.
<あらかじめ要求される基礎知識の範囲>
入学後ごく簡単な基礎的知識を習得する段階から入るので,頑張る気持ちさえあれば問題はない.
<レポートなど>
改めてレポート等の提出を求めることはないが,初めて経験する授業と思われるので,できればその日に学んだことをノート等に記録しておくと役立つと思われる.
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
剣道の意義と特性(安全上の諸注意) |
1. 剣道の意義と特性を理解し,積極的に声を出し授業に取り込むことができる.
|
2週 |
授業(剣道)目標(ねらい) |
2. 授業の内容と方法を理解し,行動することができる.
|
3週 |
授業内容と方法(剣道衣・袴の着装及びたたみ方) |
3. 剣道用具(剣道衣・袴)の着装に対する理解と,正しく取り扱うことができる.
|
4週 |
授業内容と方法(剣道衣・袴の着装及びたたみ方) |
3. 剣道用具(剣道衣・袴)の着装に対する理解と,正しく取り扱うことができる.
|
5週 |
剣道用具とその取り扱い方法、及び作法 |
4. 剣道用具(防具)の着装に対する理解と,正しく取り扱うことができる.
|
6週 |
防具の着け方(垂・胴・面・小手) |
4. 剣道用具(防具)の着装に対する理解と,正しく取り扱うことができる.
|
7週 |
竹刀について(竹刀の修繕の仕方) |
5. 竹刀の名称の理解と,正しく組み立てることができる.
|
8週 |
木刀による剣道基本技稽古法の説明(1・2本目) |
6. 木刀を使用し剣道の基本技を習得することができる.
|
2ndQ |
9週 |
木刀による剣道基本技稽古法(1~4本目) 礼の仕方(坐礼・立礼) |
7. 木刀による基本技稽古を理解する. 礼に対する理解と,正しく行動ができる.
|
10週 |
木刀による剣道基本技稽古法(1~6本目) 構えの解説(五行の構えについて) |
8. 木刀による基本技稽古を理解する. 構えに対する理解と,実際に正しく構えることができる.
|
11週 |
木刀による剣道基本技稽古法(1~9本目) 構えについて(姿勢・竹刀の保持) |
8. 木刀による基本技稽古を理解する. 構えに対する理解と,実際に正しく構えることができる.
|
12週 |
木刀による剣道基本技稽古法の復習 素振りについての説明及び実践 |
9. 木刀による基本技稽古を理解する. 素振りに対する理解と,実際に正しく振ることができる.
|
13週 |
木刀による剣道基本技稽古法の復習 打撃の基礎修練法(素振り) |
9. 木刀による基本技稽古を理解する. 素振りに対する理解と,実際に正しく振ることができる.
|
14週 |
木刀による剣道基本技稽古法の復習 体さばきの実際(足運びの練習) |
10. 木刀による基本技稽古を理解する. 正しい打突をするために,足運びを理解し,行動することができる.
|
15週 |
木刀による剣道基本技稽古法の復習 修練及び試合における始めと終わりの作法
|
11. 木刀による基本技稽古を理解する. 様々な稽古における,所作を理解し,行動することができる.
|
16週 |
|
|
後期 |
3rdQ |
1週 |
木刀による剣道基本技稽古法の復習 稽古方法とその心得(健康と安全) |
12. 木刀による基本技稽古を理解する. 稽古方法に対する理解と行動ができる.
|
2週 |
木刀による剣道基本技稽古法の復習 基本打突の実際(基本打突について) |
13. 木刀による基本技稽古を理解する. 基本的な打ち方(竹刀操作)の心得と説明ができる.
|
3週 |
木刀による剣道基本技稽古法の復習 各部位の打突について(打ち方・受け方) |
14. 木刀による基本技稽古を理解する. 各部位の打突の理解と,正しい打突ができる.
|
4週 |
木刀による剣道基本技稽古法の復習 気・剣・体一致の打突について |
15. 木刀による基本技稽古を理解する. 気・剣・体一致の理解と打突ができる.
|
5週 |
木刀による剣道基本技稽古法の復習 有効打突を判断する要素 |
16. 木刀による基本技稽古を理解する. 有効打突の理解と,正しい打突ができる.
|
6週 |
木刀による剣道基本技稽古法の復習 応じ技・鍔迫り合い・体当たり |
17. 木刀による基本技稽古を理解する. 応じ技・鍔迫り合い等を理解して正しい打突ができる.
|
7週 |
木刀による剣道基本技稽古法の復習 稽古の心得 |
18. 木刀による基本技稽古を理解する. 稽古に対する心得を理解して,正しく行動することができろ.
|
8週 |
木刀による剣道基本技稽古法の復習 試合の心得 |
18. 木刀による基本技稽古を理解する. 試合に対する心得を理解して,正しく行動することができろ.
|
4thQ |
9週 |
木刀による剣道基本技稽古法の復習 試合稽古の実践 |
19. 木刀による基本技稽古を理解する. 試合における所作や技の理解,行動することができる.
|
10週 |
木刀による剣道基本技稽古法の復習 試合規則の説明と実践 |
20. 木刀による基本技稽古を理解する. 試合におけるルールの理解,行動することができる.
|
11週 |
木刀による剣道基本技稽古法の復習 試合規則並びに審判規則の理解 |
21. 木刀による基本技稽古を理解する. 試合におけるルール・審判法の理解,行動することができる.
|
12週 |
木刀による剣道基本技稽古法の理解度の確認、試合稽古 |
22. 木刀による剣道基本技稽古(元立ち・掛かり手)9本を理解と行動ができるか確認する.
|
13週 |
木刀による剣道基本技稽古法の理解度の確認、試合稽古 |
22. 木刀による剣道基本技稽古(元立ち・掛かり手)9本を理解と行動ができるか確認する.
|
14週 |
木刀による剣道基本技稽古法の理解度の確認、試合稽古 |
22. 木刀による剣道基本技稽古(元立ち・掛かり手)9本を理解と行動ができるか確認する.
|
15週 |
授業の総括(反省と今後の課題) |
23. 授業の内容と方法を理解し,行動することができたか確認する.
|
16週 |
|
|