到達目標
古代から近世までの,日本人の信仰についての考え方を知ることが出来る作品を取り上げ,作品を分析することを学ぶとともに,そこから読み解ける当時の世相やその背景にある文化などを学ぶことにより,日本人の思想についての理解と認識を深める.
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 「信仰」という文化事象を通して,当時の日本の社会や文化のなかでの人々の思想や在り様を理解し,自分の言葉で説明することができる. | 「信仰」という文化事象を通して,当時の日本の社会や文化のなかでの人々の思想や在り様を理解し説明することができる. | 「信仰」という文化事象を通して,当時の日本の社会や文化のなかでの人々の思想や在り様を理解したり説明したりすることができない. |
評価項目2 | 現代の感覚や文化にたどり着くまでの歴史とともに,文学作品等に描かれた信仰やそれに纏わる文化的事象について理解し,その意義を説明することができる. | 現代の感覚や文化にたどり着くまでの歴史とともに,文学作品等に描かれた信仰やそれに纏わる文化的事象やその意義を理解することができる. | 現代の感覚や文化にたどり着くまでの歴史とともに,文学作品に描かれた旅やそれに纏わる文化的事象やその意義を理解することができない. |
評価項目3 | 文化や歴史,古典といったこれまで学んできた知識を理解し,調査し,自分の考察を交えた上で発表することができる. | 文化や歴史,古典といったこれまで学んできた知識を理解し,調査し,発表することができる. | 文化や歴史,古典といったこれまで学んできた知識を理解し,調査し,発表することができない. |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
これまで学んできた国語の学習を基礎として,さらに作品の理解を深める.具体的には,講義によって時代背景などの基礎知識を理解した上で作品を丁寧に読み分析する方法を身につけ,研究発表によって問題解決能力の養成と表現力の向上を目指す.そのうえで,文学やその背景にある文化の意義について考えることを目標とする.
授業の進め方・方法:
・すべての内容はJABEE基準1(1)の(a)および(f),学習・教育目標(A)の〈視野〉および(C)の〈発表〉に対応する.
・授業は講義・演習形式で行う.講義中は集中して聴講する.
・「授業計画」における各週の「到達目標」はこの授業で習得する「知識・能力」に相当するものとする.
注意点:
<到達目標の評価方法と基準>
上記の「知識・能力」1~6を網羅した問題を,中間試験・定期試験と研究発表・レポート等で出題し,目標の達成度を評価する.達成度評価における各「知識・能力」の重みは概ね均等とする.合計点の60%の得点で,目標の達成を確認できるレベルの試験を課す.
<学業成績の評価方法および評価基準>
中間試験・定期試験の結果を60%,研究発表の結果を20%,レポート等の結果を20%として,全体の平均値を最終評価とする.
<単位修得要件>
与えられた演習課題を提出し,学業成績で60点以上を修得すること.
<あらかじめ要求される基礎知識の範囲>
本教科は,国語ⅠA・国語ⅠB・国語Ⅱ・日本文学の,3年次までの国語に関するすべての学習内容が基礎となる教科であり,古典文学を中心とした日本文学史の基礎知識を必要とする.
<レポートなど> 授業で保証する学習時間と,研究発表に備えての予習,復習(定期試験のための学習を含む),及びレポート等の提出課題作成に必要な標準的な学習時間の総計が,45時間に相当する学習内容である.
<備考> 授業中は講義に集中し,内容に対して積極的に取り組むこと.出された課題は,期日を守って必ず提出・実施すること.
文学は作者の表現した作品を読み,作者の気持ちを考えることである.そこで授業を通して,人の気持ちを考えることを大切にするため,他人に対する思いやりのある行動を心がけること.
なお,学生の到達度によって内容の変更を行う場合もある.
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
ガイダンス |
1.本授業の意義を理解し,学習する意義を確認する.
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2週 |
日本における信仰 |
2.日本における信仰の歴史の概略について理解する.
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3週 |
民間信仰 |
3.日本の民間信仰について事例を踏まえ理解する.
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4週 |
神に祀られる人への信仰 |
4.人神信仰について事例を踏まえ理解する.
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5週 |
動物への信仰 |
5.動物への信仰について事例を踏まえ理解する.
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6週 |
空想の生き物への信仰① |
6.空想の生き物への信仰について事例を踏まえ理解する.
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7週 |
空想の生き物への信仰② |
上記6に同じ.
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8週 |
後期中間試験 |
上記1~6について理解し,説明することができる.
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4thQ |
9週 |
後期中間試験の解説と総括 研究発表の具体例①
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7.後期中間試験の内容を理解した上で,11週から開始する学生による研究発表について概略を知る.
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10週 |
研究発表の具体例② |
8.11週から開始する研究発表について,教員の具体例を見ながら理解する.
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11週 |
学生による研究発表① |
9.自らの解釈をもとにした研究成果を,発表することができ,質疑応答などの討論を通して,相手の意見を理解し,自分の意見を伝えることができる.
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12週 |
学生による研究発表② |
上記9に同じ.
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13週 |
学生による研究発表③ |
上記9に同じ.
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14週 |
学生による研究発表④ |
上記9に同じ.
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15週 |
まとめ |
上記1~9の学習内容を理解している.
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | レポート提出 | 発表 | 合計 |
総合評価割合 | 60 | 20 | 20 | 100 |
配点 | 60 | 20 | 20 | 100 |