経済学Ⅱ

科目基礎情報

学校 鈴鹿工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 経済学Ⅱ
科目番号 0084 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気電子工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:N・グレゴリー・マンキュー著『マンキュー入門経済学』東洋経済新報社,2008. 参考書:伊藤元重著『入門経済学』日本評論社,2004.その他授業中適宜指示する.
担当教員 渡邉 潤爾

到達目標

現実の経済問題や経済政策を考察・議論する際に必要とされる,マクロ経済学的な考え方を理論的に理解し,経済分析の進め方について理解を得ることを目標とし,自らの経済活動の参考にすることを目標とする.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1自己が主体的に参画していく社会について,マクロ経済学の基本原理を理解し,マクロ経済学のしくみを応用的に説明できる.自己が主体的に参画していく社会について,マクロ経済学の基本原理を理解し,マクロ経済学のしくみを基本的に説明できる.自己が主体的に参画していく社会について,マクロ経済学の基本原理を理解し,マクロ経済学のしくみを説明できない.
評価項目2資本主義経済の特質や財政・金融などの機能,経済面での政府の役割についてマクロ経済学の観点から応用的に理解できる.資本主義経済の特質や財政・金融などの機能,経済面での政府の役割についてマクロ経済学の観点から基本的に理解できる.資本主義経済の特質や財政・金融などの機能,経済面での政府の役割についてマクロ経済学の観点から理解できない.
評価項目3今日の国際的なマクロ経済の仕組みや,国家間の結びつきの現状とそのさまざまな背景について応用的に理解できる.今日の国際的なマクロ経済の仕組みや,国家間の結びつきの現状とそのさまざまな背景について基本的に理解できる.今日の国際的なマクロ経済の仕組みや,国家間の結びつきの現状とそのさまざまな背景について理解できない.
評価項目4現代社会の特質や課題に関して資料を活用して探究し,持続可能な社会の実現についてマクロ経済学の観点から応用的に展望できる.現代社会の特質や課題に関して資料を活用して探究し,持続可能な社会の実現についてマクロ経済学の観点から基本的に展望できる.現代社会の特質や課題に関して資料を活用して探究し,持続可能な社会の実現についてマクロ経済学の観点から展望できない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本授業では,マクロ経済学の基礎理論を通して,経済の動きを社会的に捉える手法と経済政策の役割について理解を深め,さらに経済動向の個人への影響,国際経済との関わりなどを学習する.
授業の進め方・方法:
<授業の進め方と授業内容、授業方法>
・全ての内容は学習・教育目標(A)<視野>とJABEE基準1(1)(a)に対応する.
・全ての授業は講義形式で行う.授業中は集中して講義に耳を傾けること.教員からの質問に答えられるように準備すること.
・授業計画における各週の「到達目標」は,この授業で習得する「知識・能力」に相当するものとする.
注意点:
<到達目標の評価方法と基準>  
下記授業計画の「到達目標」を網羅した問題を1回の中間試験,1回の定期試験で出題し,目標の達成度を評価する.達成度評価における各「知識・能力」の重みは概ね均等とする.合計点の60%の得点で,目標の達成を確認できるレベルの試験を課す.
<学業成績の評価方法および評価基準> 
中間・期末の試験結果の平均値を最終評価とする.但し,前期中間の評価で60点に達していない学生については再試験を行い,再試験の成績が前期中間の成績を上回った場合には,60点を上限として前期中間の成績を再試験の成績で置き換えるものとする.期末試験については,再試験を行わない.
<単位修得要件> 
与えられた課題を提出し,学業成績で60点以上を取得すること.
<あらかじめ要求される基礎知識の範囲> 
2年生の「政治・経済」の知識を修得していること.
<自己学習・レポートなど>   
授業で保証する学習時間と,予習・復習(中間試験,定期試験,のための学習も含む)に必要な標準的な学習時間の総計が45時間に相当する学習内容である.レポートなどは特に課さない.
<備考> 
各回の授業で扱うトピックについて,教科書の該当箇所を事前に必ず読んでおくこと.
前期開講の「経済学Ⅰ」も併せて履修することが,より深い経済学の理解に有益である.                             

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 マクロ経済学とは何か 1.マクロ経済学の基本的構造,扱う対象を理解できる.ミクロ経済学との関連も理解できる.
2週 マクロ経済の主体と構成 2.マクロ経済学における各主体,家計,企業,政府それぞれの性質と相互関係を理解できる.
3週 国民所得の測定 -GDPの概要説明 3.マクロ経済学の主要対象である国民経済指標,GDP(国内総生産)の概念と経済的意味付けを理解できる.
4週 実質と名目のGDP 4.名目GDPと実質GDPの相違と,物価指標であるGDPデフレータとの関連を理解できる.
5週 物価指数と消費者への影響 5.消費者物価指数の導出方法と,GDPデフレータとの相違を理解できる.
6週 経済成長とGDP 6.需要と供給の両面からGDP成長,すなわち経済成長の要因を理解できる.
7週 乗数メカニズムと経済成長 7.景気拡大のメカニズムと経済成長との関係を理解できる.
8週 中間試験 目標1~7のこれまでの学習内容を理解し,自ら記述できる.問題について自らの考えを論述できる.
4thQ
9週 中間試験の解説,       
貨幣とは何か
8.マクロ経済学における貨幣の定義と,機能を理解できる.
10週 金融システムの概説 9.銀行など貨幣市場の主体の性質を知り,金融システムの内容を理解できる.
11週 金融市場と中央銀行 10.中央銀行による金融政策とその市場に対する影響について理解できる.
12週 財市場均衡とIS分析 11.財市場の均衡成立条件を示すIS分析について理解できる.
13週 金融市場均衡 12.金融市場の均衡成立条件を示すLM分析について理解できる.
14週 IS-LM分析と財政政策 13.IS-LM均衡の意味と,財務省による財政政策との関連について理解できる.
15週 IS-LM分析と金融政策 14.IS-LM均衡に対する中央銀行の金融政策への影響について理解できる.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験課題相互評価態度発表その他合計
総合評価割合10000000100
配点10000000100