哲学Ⅱ

科目基礎情報

学校 鈴鹿工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 哲学Ⅱ
科目番号 0085 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気電子工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 「知性改善論」スピノザ著 畠中尚志訳(岩波文庫)
担当教員 奥 貞二

到達目標

「知性改善論」を熟読し,哲学者スピノザの思想を理解する.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1ある哲学書を手がかりに,哲学を始める具体的状況,動機を応用的に理解する.ある哲学書を手がかりに,哲学を始める具体的状況,動機を基本的に理解する.ある哲学書を手がかりに,哲学を始める具体的状況,動機を理解できない.
評価項目2人生の目的である,幸福を求める具体的道筋を応用的に理解する.人生の目的である,幸福を求める具体的道筋を基本的に理解する.生の目的である,幸福を求める具体的道筋を理解できない.
評価項目3日本と西欧の文化,考え方の違いを,哲学を通じて応用的に理解する.日本と西欧の文化,考え方の違いを,哲学を通じて基本的に理解する.日本と西欧の文化,考え方の違いを,哲学を通じて理解できない.
評価項目4哲学書を正確・精密に読むことにより,自分の生き方の応用的な参考にする.哲学書を正確・精密に読むことにより,自分の生き方の基本的な参考にする.哲学書を正確・精密に読むことにより,自分の生き方の参考にできない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
スピノザの「知性改善論」を精読しながら,哲学を始め続けていく方法を理解し,今後の自分の生き方に活かせることを目標とする.
授業の進め方・方法:
<授業の内容>
・第1週~第15週までの内容は,学習・教育目標(A)<視野>,<技術者倫理>と,JABEE基準1(1)(a), (b)に対応する.
・授業は講義形式で行う.講義中は集中して聴講する.
・「授業計画」における各週の「到達目標」はこの授業で習得する「知識・能力」に相当するものとする.             

注意点:
<到達目標の評価方法と基準>
下記授業計画の「到達目標」を網羅した中間試験,定期試験を1回ずつ実施する.他に休暇中に課題レポートを課し,合わせて目標の達成度を評価する.各「到達目標」に関する重みは概ね均等とする.合計点の60%の得点で,目標の達成を確認できるレベルの試験を課す.
<学業成績の評価方法および評価基準>
前期中間試験,前期末試験を80%とし、課題レポートを20%で評価する.ただし,前期中間試験,前期末試験とも再試験を行わない.
<単位修得要件>
前期中間試験,前期末試験,提出課題等の結果,学業成績で60点以上を取得すること.
<あらかじめ要求される基礎知識の範囲>
「倫理・社会」で学んだ基礎知識が必要である.出来れば「哲学Ⅰ」の学習内容を理解していることが望ましい.
<レポートなど>履修者全員に課題レポートを課す.
<備考>その都度取り上げる参考文献は,目を通しておくことが望ましい.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 シラバスの説明とスピノザ哲学の特徴 1.シラバスの説明とスピノザ哲学の特徴を理解できる.
2週 スピノザの著作の概要 以下「知性改善論」のページ数 2.スピノザの著作の概要を理解できる.
3週 人間が通常求めている善について p11-16 3.人間が通常求めている善について理解できる.
4週 真実最高の善について p16-19 4.真実最高の善について理解できる.
5週 若干の生活規則 p20 5.若干の生活規則を理解できる.
6週 知覚の4様式 p21-25 6.知覚の4様式を理解できる.
7週 最高の知覚様式 p26-32 7.最高の知覚様式を理解できる.
8週 中間試験
4thQ
9週 正しい認識方法 p33-40 8.正しい認識方法 p33-40を理解できる.
10週 虚構された観念についてp41-48  9.虚構された観念を理解できる.
11週 〃 p49-54 10.虚偽の観念 p49-54を理解できる.
12週 虚偽の観念についてp55-63 11.虚偽の観念についてp55-63を理解できる.
13週 疑わしい観念について p63-72 12.疑わしい観念を理解できる.
14週 事物認識の二様について p72-77 13.事物認識の二様について理解できる.
15週 永遠なる事物を認識する手段について p78-86 14.永遠なる事物を認識する手段を理解できる.
16週 学年末テスト

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験課題相互評価態度発表その他合計
総合評価割合80200000100
配点80200000100