概要:
<授業のねらい>
1年に引き続き本科目の学習を通し,物質の状態や物質の変化と平衡,その理論的な扱い,及び無機物質,有機化合物を理解し,化学的なものの見方や考え方を身に付ける.またこれらを身に付けることで,高学年における実践的技術者教育の基礎をつくる
授業の進め方・方法:
<授業の内容>
前期・後期 すべての内容は,学習・教育到達目標(B)<基礎>に相当する.
注意点:
<到達目標の評価方法と基準>
上記の「知識・能力」1~21に関して2回の中間試験,2回の定期試験で出題し,目標の達成度を評価する.
また化学実験においては出席を重視し,実験レポートを評価する.百点法で60点以上の場合に目標の達成とする.
<注意事項>
「化学」には1年次の「化学基礎」と重複する項目もあるが,その部分は省略することがある.授業中に演習問題を解くので電卓は必要である.また試験時においても電卓の持ち込みは可である.後期最後の5週は化学実験を行う.本科目は後に学習する化学特講,化学総論の基礎となる教科である.
<あらかじめ要求される基礎知識の範囲>
1年生からの引き続きの授業であり,1年次の「化学基礎」の習得が必要である.
<レポート等>
限られた授業時間の中で取り組む練習問題だけではその量は足りない.家庭での学習状況をアピールする手段の一つとして,「ニューレッツトライノート」に取り組み,中間,定期試験時毎に提出することを薦める.
<学業成績の評価方法および評価基準>
前期中間,前期末,後期中間,学年末の各試験および化学実験評価の平均点で,80%の評価をする.ただし,前期中間,前期末,後期中間の3回の試験のそれぞれについて60点に達していない者には再試験を課し,再試験の成績が再試験の対象となった試験の成績を上回った場合には,60点を上限としてそれぞれの試験の成績を再試験の成績で置き換えるものとする.また,授業中に行う演習問題の可否に対して20%の評価をする。
その他,授業中における質疑応答,演習問題への取り組み,「ニューレッツトライノート」の学習状況等を評価して加味する.
<単位修得要件>
学業成績で60点以上を取得すること.
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
◆物質の状態 化学結合と結晶の性質,金属結晶,イオン結晶の構造 |
2.金属結晶,イオン結晶の性質について理解し,原子半径,充填率,密度が計算できる.
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2週 |
共有結晶の構造,分子間力と分子結晶,非晶質 |
1.イオン結合,共有結合,金属結合の性質について理解できる. 3.共有結晶,分子結晶,非晶質の性質について理解できる.
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3週 |
物質の三態とその変化,気液平衡と蒸気圧 |
4.物質の三態,状態変化に伴う熱について理解し,熱量が計算できる. 5.気体の圧力,飽和蒸気圧と蒸気圧曲線について理解できる.
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4週 |
気体の体積変化 |
6.ボイル,シャルル,ボイル-シャルルの法則,気体の状態方程式について理解し,公式を用いた計算ができる.
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5週 |
気体の状態方程式 |
7.混合気体について理解し,全圧,分圧が計算できる.
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6週 |
溶解と溶液 |
8.溶解,固体の溶解度,気体の溶解度について理解し,結晶の析出量が計算できる.
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7週 |
◆物質の変化と平衡 希薄溶液の性質,コロイド溶液 |
9.希薄溶液の性質,コロイドの性質について理解できる.
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8週 |
前期中間試験 |
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2ndQ |
9週 |
反応熱と熱化学方程式 |
10.反応熱の種類と熱化学方程式について理解できる.
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10週 |
ヘスの法則と結合エネルギー |
11.ヘスの法則と結合エネルギーについて理解し,反応熱が計算できる.
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11週 |
電池 |
12.電池のしくみと電気分解について理解し,量的関係が計算できる.
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12週 |
電気分解 |
12.電池のしくみと電気分解について理解し,量的関係が計算できる.
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13週 |
化学反応の速さと濃度・圧力・温度 |
13.反応速度の表し方,反応速度と活性化エネルギー,触媒の役割について理解できる.
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14週 |
触媒,可逆変化と平衡,平衡状態の変化と平衡移動 |
14.化学平衡,平衡移動,ルシャトリエの原理について理解できる.
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15週 |
平衡定数,電離平衡 |
15.平衡定数,電離平衡ついて理解し,公式を用いた計算ができる.
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16週 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
◆有機化合物 特徴と分類,化学式の決定 |
16.代表的な脂肪族化合物の特徴,性質,分析法について理解できる.
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2週 |
飽和炭化水素,不飽和炭化水素 |
16.代表的な脂肪族化合物の特徴,性質,分析法について理解できる.
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3週 |
アルコールとエーテル,アルデヒドとケトン |
16.代表的な脂肪族化合物の特徴,性質,分析法について理解できる.
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4週 |
カルボン酸とエステル,油脂とセッケン |
16.代表的な脂肪族化合物の特徴,性質,分析法について理解できる.
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5週 |
芳香族炭化水素,酸素を含む芳香族化合物 |
17.代表的な芳香族化合物の特徴,性質について理解できる.
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6週 |
窒素を含む芳香族化合物 (有機化合物については内容を抜粋して行う.) |
17.代表的な芳香族化合物の特徴,性質について理解できる.
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7週 |
◆無機物質 非金属元素の単体とその化合物 |
18.代表的な非金属元素の性質について理解できる
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8週 |
後期中間試験 |
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4thQ |
9週 |
典型金属元素の単体とその化合物 |
19.代表的な金属元素の性質について理解できる
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10週 |
遷移元素の単体とその化合物 (無機物質については内容を抜粋して行う.) |
19.代表的な金属元素の性質について理解できる
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11週 |
◆化学実験 化学実験ガイダンス |
20.各実験テーマを理解して,実験の方法や実験器具の扱い方を身に付ける.
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12週 |
化学実験 |
20.各実験テーマを理解して,実験の方法や実験器具の扱い方を身に付ける. 21.実験結果を整理して,実験レポートを作成できる.
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13週 |
化学実験 |
20.各実験テーマを理解して,実験の方法や実験器具の扱い方を身に付ける. 21.実験結果を整理して,実験レポートを作成できる.
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14週 |
化学実験 |
20.各実験テーマを理解して,実験の方法や実験器具の扱い方を身に付ける. 21.実験結果を整理して,実験レポートを作成できる.
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15週 |
化学実験 |
20.各実験テーマを理解して,実験の方法や実験器具の扱い方を身に付ける. 21.実験結果を整理して,実験レポートを作成できる.
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16週 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 自然科学 | ライフサイエンス/アースサイエンス | ライフサイエンス/アースサイエンス | 太陽系を構成する惑星の中に地球があり、月は地球の衛星であることを説明できる。 | 3 | |
地球は大気と水で覆われた惑星であることを説明できる。 | 3 | |
陸地および海底の大地形とその形成を説明できる。 | 3 | |
地球の内部構造を理解して、内部には何があるか説明できる。 | 3 | |
マグマの生成と火山活動を説明できる。 | 3 | |
地震の発生と断層運動について説明できる。 | 3 | |
地球科学を支えるプレートテクトニクスを説明できる。 | 3 | |
プレート境界における地震活動の特徴とそれに伴う地殻変動などについて説明できる。 | 3 | |
地球上の生物の多様性について説明できる。 | 3 | |
生物の共通性と進化の関係について説明できる。 | 3 | |
生物に共通する性質について説明できる。 | 3 | |
大気圏の構造・成分を理解し、大気圧を説明できる。 | 3 | |
大気の熱収支を理解し、大気の運動を説明できる。 | 3 | |
大気の大循環を理解し、大気中の風の流れなどの気象現象を説明できる。 | 3 | |
海水の運動を理解し、潮流、高潮、津波などを説明できる。 | 3 | |
植生の遷移について説明でき、そのしくみについて説明できる。 | 3 | |
世界のバイオームとその分布について説明できる。 | 3 | |
日本のバイオームの水平分布、垂直分布について説明できる。 | 3 | |
生態系の構成要素(生産者、消費者、分解者、非生物的環境)とその関係について説明できる。 | 3 | |
生態ピラミッドについて説明できる。 | 3 | |
生態系における炭素の循環とエネルギーの流れについて説明できる。 | 3 | |
熱帯林の減少と生物多様性の喪失について説明できる。 | 3 | |
有害物質の生物濃縮について説明できる。 | 3 | |
地球温暖化の問題点、原因と対策について説明できる。 | 3 | |