歴史Ⅱ

科目基礎情報

学校 鈴鹿工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 歴史Ⅱ
科目番号 0105 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気電子工学科 対象学年 2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 『新編世界の歴史』北村正義(学術図書出版)・『最新世界史図説タペストリー』帝国書院編集部(帝国書院)
担当教員 重松 正史

到達目標

(1)19世紀までに,日本を含む世界が一体化していく過程についてその概要を説明出来る.
(2)産業革命以降の科学技術の発達が社会に与えた影響についてその概要を説明出来る.
(3)帝国主義諸国と植民地の関係についてその概要を説明出来る.
(4)近代世界における諸民族や宗教の衝突を学ぶことを通し,異なる文化・民族の共存の重要性を説明出来る.
(5)2つの世界大戦に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し,平和の意義について考察出来る.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目119世紀までに,日本を含む世界が一体化していく過程についてその概要を応用的に理解出来る.19世紀までに,日本を含む世界が一体化していく過程についてその概要を理解出来る.19世紀までに,日本を含む世界が一体化していく過程についてその概要を理解出来ない.
評価項目2産業革命以降の科学技術の発達が社会に与えた影響についてその概要を応用的に理解出来る.産業革命以降の科学技術の発達が社会に与えた影響についてその概要を理解出来る.産業革命以降の科学技術の発達が社会に与えた影響についてその概要を理解出来ない.
評価項目3帝国主義諸国と植民地の関係についてその概要を応用的に理解出来る.帝国主義諸国と植民地の関係についてその概要を理解出来る.帝国主義諸国と植民地の関係についてその概要を理解出来ない.
評価項目4近代世界における諸民族や宗教の衝突を学ぶことを通し,異なる文化・民族の共存の重要性を応用的に理解出来る.近代世界における諸民族や宗教の衝突を学ぶことを通し,異なる文化・民族の共存の重要性を理解出来る.近代世界における諸民族や宗教の衝突を学ぶことを通し,異なる文化・民族の共存の重要性を理解出来ない.
評価項目52つの世界大戦に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し,平和の意義について応用的に理解出来る.2つの世界大戦に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し,平和の意義について理解出来る.2つの世界大戦に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し,平和の意義について理解出来ない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
主に近代以降の世界史を学ぶ中で,諸民族・諸文化の相互関係についてなるべく多面的に考察し,世界の一体化が進む過程の中でいかなる問題が生じたのかを知り,グローバル化が進む現代社会の諸問題に対する関心を高める.また科学技術が歴史の中で果たした役割をなるべく具体的に捉え,科学技術が人々にとって持った意味を考える.科学技術の役割の中には,戦争での科学技術も含まれる.こうしたことを通し,今後における科学技術の役割についても.関心を高める.
授業の進め方・方法:
・すべての内容は,学習・教育目標(A)の<視野>に対応する.
・授業は講義形式で行う.講義中は集中して聴講する.
・「授業計画」における各週の「到達目標」はこの授業で習得する「知識・能力」に相当するものとする.
限られた時間の中では限界があるが,世界史の中における日本の位置についても,出来るだけ捉えられるようにする.授業では,資料を含めて毎回プリントを配布する.これに基づいた講義のほか,歴史的映像や映画・絵画などなるべく多面的な教材を用いる.
注意点:
<到達目標の評価方法と基準>2回の定期考査で最低60%の得点を達成基準とする.
<学業成績の評価方法及び評価基準>2回の定期考査の結果と授業中に課す課題の提出で総合判断する.成績不振者については再試または課題を課す.再試で60点以上または課題を提出した場合は60点を与える.
<単位修得要件>学業成績で60点以上取得すること.
<あらかじめ要求される基礎知識の範囲>小中学校で学習した歴史分野の知識.
<レポートなど>特になし.
<備考>教科書や補助教材の図版や表・グラフの意味を解説するので,これを理解するように努める.なお,本教科は後に学習する歴史学概論Ⅰ・Ⅱの基礎となる教科である.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 主権国家と絶対王政 1.ヨーロッパにおける主権国家の形成と絶対王政について基本的な理解が出来る.
2週 ロシアの拡大と日本 2.ロシアの拡大と近世日本の関わりについて理解が出来る.
3週 市民革命の時代 3.フランス革命やアメリカ独立革命について基本的な理解が出来る.
4週 産業革命とその影響 4.産業革命の概要を理解出来,また船舶鉄道の変化の意義を理解出来る.
5週 植民地支配の拡大・帝国主義 5.欧米列強と東アジア・アフリカの植民地の関係を理解出来る.
6週 帝国主義とイスラム世界 6.西アジアにおけるイスラム圏と西欧諸国の基本的関係を理解出来る.
7週 日清日露戦争とアジア 7.アジア諸国と日本の関係についての基本を理解出来る.
8週 中間試験 目標1~7の内容を説明出来る.
2ndQ
9週 20世紀初頭における科学技術の発展 8.映画・電信・飛行機など科学技術の発展の基本を理解出来る.
10週 総力戦としての第一次世界大戦 9.第一次世界大戦の様相について基本的事項を理解出来る.
11週 第一次大戦後のアメリカとヨーロッパ 10.第一次大戦後の欧米諸国の様相について基本的な理解が出来る.
12週 第一次世界大戦後のアジア 11.第一次大戦後の日本とアジアの関係について基本的な理解が出来る.
13週 世界恐慌 12.世界恐慌についての基本的事項を知ると同時にその影響の広がりを理解出来る.
14週 ヨーロッパにおける第2次世界大戦 13.ヨーロッパにおける第2次大戦の様相について基本的な理解が出来る.
15週 アジアにおける第2次世界大戦 14.第2次世界大戦における日本のあり方について基本的な理解が出来る.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。3
近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。3
帝国主義諸国の抗争を経て二つの世界大戦に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、平和の意義について考察できる。3
第二次世界大戦後の冷戦の展開からその終結に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、そこで生じた諸問題を歴史的に考察できる。3
19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を説明できる。3

評価割合

試験課題相互評価態度発表その他合計
総合評価割合80200000100
配点80200000100