到達目標
1. 技術が社会のなかで成立することを理解し説明できる.
2. 技術に関するさまざまな理論を説明できる.
3. さまざまな社会の技術を相対的に捉え、異なる人びとがもつ技術を理解できる.
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安(優) | 標準的な到達レベルの目安(良) | 未到達レベルの目安(不可) |
評価項目1 | 技術が社会のなかで成立することを理解し、応用的に説明できる. | 技術が社会のなかで成立することを理解し、説明できる. | 技術が社会のなかで成立することを説明できない. |
評価項目2 | 技術に関するさまざまな理論を説明できる. | 技術に関するさまざまな理論をおおまかに説明できる. | 技術に関するさまざまな理論を説明できない. |
評価項目3 | さまざまな社会の技術を相対的に捉え、異なる人びとがもつ技術を応用的に説明できる. | さまざまな社会の技術を相対的に捉え、異なる人びとがもつ技術を説明できる. | さまざまな社会の技術を相対的に捉えられず、異なる人びとがもつ技術を説明できない. |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
本講義は、技術と社会の関係について理解を深めることである.具体的には人類学の立場からさまざまな地域社会の技術に関するケーススタディと理論を紹介することで、技術が社会との関係のなかではじめて成り立っていることを理解できるようにする.
授業の進め方・方法:
・すべての内容は学習・教育到達目標(A)<視野>及び<技術者倫理>とJABEE基準1(1)(a)及び(b)に対応する.
・授業は講義形式で行う. 講義中は集中して聴講する.
・「授業計画」における各週の「到達目標」はこの授業で習得する「知識・能力」に相当するものとする.
注意点:
<到達目標の評価方法と基準>
下記授業計画の「到達目標」を網羅した中間試験,定期試験を1回ずつ実施する.また授業時にリアクションペーパーを課し,合わせて目標の達成度を評価する.各「到達目標」に関する重みは概ね均等とする.合計点の60%以上の得点で,目標の達成を確認する.
<学業成績の評価方法および評価基準>
中間試験と定期試験(期末試験)の結果を60%,授業時に課すリアクションペーパーを40%として評価する.
<単位修得要件>
学業成績で60点以上取得すること.
<あらかじめ要求される基礎知識の範囲>
社会から技術を考える姿勢を持とうとすること.
<レポートなど>
授業時にリアクションペーパーを課す.
<備考>
講義とともに,できるかぎり主体的に参加できる授業としたい.
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
イントロダクション |
技術と社会および文化の関係について理解できる.
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2週 |
技術と理論①:技術決定主義と社会構成主義 |
技術決定主義と社会構成主義の違いを理解できる.
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3週 |
技術と理論②:アクターネットワーク理論 |
アクターネットワーク理論について理解できる.
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4週 |
技術と理論③:身体技法論 |
身体技法論について理解できる.
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5週 |
技術をみる:暗黙知、わざ言語 |
現場における技術の表現を理解できる.
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6週 |
技術と機械:トヨタと町工場 |
機械化と技能の関係について理解できる.
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7週 |
技術と組織:トヨタと町工場 |
階層化とネットワークの関係について理解できる.
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8週 |
中間試験 |
1~7.これまでの学習内容を理解し,自ら記述できる.
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2ndQ |
9週 |
中間試験の解説、デザインとブリコラージュ |
ブリコラージュについて理解できる.
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10週 |
技術と学び:LPP論 |
社会のなかの学びを理解できる.
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11週 |
グローバルとローカル①:タイの土着のモノづくり |
技術移転とローカルな技術の関係を理解できる.
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12週 |
グローバルとローカル②:タイの女性労働者 |
途上国の労働者の社会・文化的背景を理解できる.
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13週 |
技術の未来①:ボストンの町工場 |
技術とライフコースの関係を理解できる.
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14週 |
技術の未来②:3Dプリンタとメイカーズムーブメント |
新技術が生み出す文化を理解できる.
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15週 |
講義のまとめ |
これまでの授業のまとめから授業全体を理解できる.
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 社会 | 地理歴史的分野 | 民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。 | 3 | |
現代社会の考察 | 現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。 | 3 | |
評価割合
| 試験 | 課題 | 相互評価 | 態度 | 発表 | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 60 | 40 | 100 |
配点 | 60 | 40 | 100 |