技術経営Ⅱ

科目基礎情報

学校 鈴鹿工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 技術経営Ⅱ
科目番号 0167 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気電子工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 参考書:宮脇淳『公共経営論』PHP研究所,2003. 伊藤正次・出雲明子・手塚洋輔『はじめての行政学 』有斐閣ストゥディア,2016. 海野進『人口減少時代の地域経営』同友館,2014. 田尾雅夫『公共経営論』木鐸社,2010. 秋吉貴雄・伊藤修一郎・北山俊哉『公共政策学の基礎』有斐閣,2010. その他授業中適宜指示する.
担当教員 笹岡 伸矢

到達目標

1. 地域社会の問題を特に自治体経営の視点から理解できる.
2. 公共経営論を基盤に地域活性化などの問題を理解できる.
3. 住民団体や自治体や企業など主体間の相互関係を理解できる.                          
4. 自分たちの住む地域の問題に自ら進んで関心を持つことができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1地域社会の問題を特に自治体経営の視点から深く理解できる.地域社会の問題を特に自治体経営の視点から理解できる.地域社会の問題を特に自治体経営の視点から理解できない.
評価項目2公共経営論を基盤に地域活性化などの問題を深く理解できる.公共経営論を基盤に地域活性化などの問題を理解できる.公共経営論を基盤に地域活性化などの問題を理解できない.
評価項目3住民団体や自治体や企業など主体間の相互関係を深く理解できる.住民団体や自治体や企業など主体間の相互関係を理解できる.住民団体や自治体や企業など主体間の相互関係を理解できない.
評価項目4自分たちの住む地域の問題に自ら進んで関心を深く持つことができる.自分たちの住む地域の問題に自ら進んで関心を持つことができる.自分たちの住む地域の問題に自ら進んで関心を持つことができない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本授業では自治体を中心とするガバナンスや地域経営の考えによって、地域の問題をいかに解決するか、持続可能な発展を達成できるかについて講義し、自らが住む地域について知るために主体的な学びを促進する。
授業の進め方・方法:
<授業の進め方と授業内容、授業方法>
・全ての内容は学習・教育目標(A)<視野>とJABEE基準1.1(a)(b)に対応する.
・全ての授業は講義形式で行う.授業中は集中して講義に耳を傾けること.教員からの質問に答えられるように準備すること.
・授業計画における各週の「到達目標」はこの授業で習得する「知識・能力」に相当するものとする.                       
注意点:
<達成目標の評価方法と基準>
授業計画の「到達目標」を網羅した問題を中間試験と定期試験で出題して目標の達成度を評価する.達成度評価における各「知識・能力」の重みは概ね均等とする.合計点の60%の得点で目標の達成を確認できるレベルの試験を課す.                         
<備考>各回の授業で扱うトピックについて配布資料および参考書の該当箇所を事前に必ず読んでおくこと.
前期開講の「技術経営Ⅰ」も併せて履修することがより深い理解に有益である.
<あらかじめ要求される基礎知識の範囲>特になし.
<自己学習およびレポート>授業で保証する学習時間と予習・復習(中間試験・定期試験のための学習も含む)およびレポート作成に必要な標準的な学習時間の総計が45時間に相当する学習内容である.
<学業成績の評価方法および評価基準>中間・期末の試験結果の平均値を最終評価とする.但し各試験の評価で60点に達していない学生については再試験を行ってその成績が各試験の成績を上回った場合には60点を上限として置き換えるものとする.
<単位修得要件>与えられた課題を提出して学業成績で60点以上を取得すること.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 イントロダクション 地域経営を考える 1.地域経営論が扱う問題を大きな視点で把握する.
2週 地域を取り巻く現状① 人口減少と産業 2.日本における人口減少と産業発展.
3週 地域を取り巻く現状② 地方消滅と地方創生 3.公共経営の担い手である民間部門について理解する.
4週 ガバナンスとマネジメント 4.地域を構成する主体とガバナンス、そしてマネジメントの概念を理解する.
5週 地域経営の主体 自治体、住民、企業 5.地域経営の担い手である自治体・住民・市民についてその組織の仕組みを理解する.
6週 地域経営の方法 6.地域経営を行う上で縦横となる様々な方法を理解する.
7週 地域マーケティング 7.マーケティング概念と地域におけるマーケティングについて理解する.
8週 中間試験 1~7.これまでの学習内容を理解して自ら記述できる.問題について自らの考えを論述できる.
4thQ
9週 中間試験の解説、自治体の財政 8.自治体の財政状況を理解する.
10週 自治体経営 9.地域経営と自治体経営の相違点を理解する.
11週 自治体の政策 10.実際に実施された自治体の政策を理解する.
12週 地域における諸問題① 人口 11.地域の問題のうち人口問題を事例とともに理解する.
13週 地域における諸問題② 地場産業 12.地域の問題のうち地場産業の抱える問題を事例とともに理解する.
14週 地域における諸問題③ 観光 13.地域の問題のうち観光の問題を事例とともに理解する.
15週 地域における諸問題④ 住民参加とまちづくり 14.地域の問題のうち住民参加とまちづくりの問題を事例とともに理解する.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会公民的分野自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。3
現代社会の考察現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。3
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3

評価割合

試験課題相互評価態度発表その他合計
総合評価割合10000000100
配点10000000100