到達目標
プログラミングの基本となる諸概念について理解し,C++によって,関数,クラスを使った簡単なプログラムを作成することができ,初歩的な開発プロセスおよび設計手順等を理解している.
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | C++を用いて実践的なプログラムを書ける | C++を用いて基本的なプログラムを書ける | C++を用いて基本的なプログラムを書けない |
評価項目3 | クラス間の関係を活用した実践的なプログラムを書ける | クラス間の関係に関する基本的なプログラムを書ける | クラス間の関係に関する基本的なプログラムを書けない |
評価項目4 | プログラムの設計手法について理解し活用できる | プログラムの設計手法について説明できる | プログラムの設計手法について説明できない |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
プログラム設計では,C++言語を用いてプログラミングできる知識と技術を習得する.この授業ではC++言語のみではなく,プログラミング一般の方法やオブジェクト指向に関する知識及び設計手法について学ぶ.
授業の進め方・方法:
全ての内容は,学習・教育到達目標の<B>(基礎)に関連する.
授業は講義,演習をバランス良く行う.
「授業計画」における各週の「到達目標」はこの授業で習得する「知識・能力」に相当するものとする.
注意点:
<到達目標の評価方法と基準>
授業計画の「達成目標」1-9の確認を,これらの範囲を網羅した1回の中間試験,1回の定期試験と,課題等で行う.評価結果が百点法で60点以上の場合に目標の達成とする.
<学業成績の評価方法および評価基準>
後期中間,学年末の試験結果を80%,レポートを20%で評価する.
それぞれの期間ごと100点満点で評価し,これらの平均値を小数点以下切り捨てたものを最終評価とする.
試験のクラス平均点が70点未満の場合,30点以上の取得した者に再試験を行う.
<あらかじめ要求される基礎知識の範囲>プログラミングI,プログラミングIIの知識が必要.また,課題は数学や物理を参考に出題するので,これらの基本的な知識が必要.
<レポート等> 授業の理解を深めるためと,プログラム作成技術を向上させるため,基本的に毎週,プログラミングの課題を課す.
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
演算子のオーバーロード1 |
1. 演算子のオーバーロードについて理解し,プログラムを作成できる
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2週 |
演算子のオーバーロード2 |
上記1
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3週 |
型変換 |
上記1
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4週 |
オブジェクトの初期化,メモリの確保と解放 |
2. 適切にオブジェクトを初期化する方法を理解し,プログラムを作成することができる
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5週 |
クラステンプレート |
3. クラステンプレートについて理解し,プログラムを作成できる
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6週 |
STL |
4. STLを利用してプログラムを作成できる
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7週 |
復習 |
これまでに学習した内容を説明できる
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8週 |
中間試験 |
これまでに学習した内容を説明し、プログラム作成に応用できる
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4thQ |
9週 |
ストリーム,コマンドライン引数 |
5. ストリームの概念を理解し,入出力プログラムを作成することができる
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10週 |
例外処理,名前空間 |
6 例外処理および名前空間の概念を理解し,プログラムを作成できる
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11週 |
静的メンバ |
7. 静的メンバ変数の概念を理解し、説明できる
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12週 |
デザインパターン |
8. デザインパターンを利用してプログラムを作成できる
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13週 |
設計1 |
9. プログラム開発プロセスを理解し,簡単なシステムの仕様策定,設計ができる
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14週 |
設計2 |
上記9
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15週 |
復習 |
これまでに学習した内容を説明できる
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 情報系分野 | プログラミング | 代入や演算子の概念を理解し、式を記述できる。 | 4 | |
プロシージャ(または、関数、サブルーチンなど)の概念を理解し、これらを含むプログラムを記述できる。 | 4 | |
変数の概念を説明できる。 | 4 | |
データ型の概念を説明できる。 | 4 | |
制御構造の概念を理解し、条件分岐を記述できる。 | 4 | |
制御構造の概念を理解し、反復処理を記述できる。 | 4 | |
与えられた問題に対して、それを解決するためのソースプログラムを記述できる。 | 4 | |
ソフトウェア生成に必要なツールを使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。 | 4 | |
与えられたソースプログラムを解析し、プログラムの動作を予測することができる。 | 4 | |
評価割合
| 試験 | 課題 | 相互評価 | 態度 | 発表 | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 80 | 20 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
配点 | 80 | 20 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |