情報通信ネットワーク

科目基礎情報

学校 鈴鹿工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 情報通信ネットワーク
科目番号 0055 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電子情報工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教科書: 特になし参考書: 「TCP/IPで学ぶネットワークシステム」 小高知宏著(森北出版),     「コンピュータネットワーク」 宮原・尾家著(森北出版)     「情報通信システム」 岡田・桑原著(コロナ社)
担当教員 飯塚 昇

到達目標

情報通信ネットワークの基礎となる知識・技術を理解し,合わせて情報通信ネットワークにおける倫理や,最新動向について説明できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1無線通信ネットワークの基礎的な技術を移動体通信に応用できる.無線通信ネットワークの基礎的な技術を説明できる.無線通信ネットワークの基礎的な技術を説明できない.
評価項目2インターネットの各層のプロトコルをネットワーク設計に応用できる. インターネットの各層の基本的なプロトコルを説明できる.インターネットの各層の基本的なプロトコルを説明できない.
評価項目3ネットワークの最新技術の応用について説明ができる.ネットワーク技術の最新動向について基本的な説明ができる.ネットワーク技術の最新動向について基本的な説明ができない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
情報通信ネットワークのネットワークインタフェース層,インターネット層,トランスポート層及びアプリケーションで用いられる規約や技術と,インターネットや携帯電話に代表される最新の情報伝送技術を理解する.
授業の進め方・方法:
・すべての授業内容は,学習・教育到達目標(B)<専門>およびJABEE基準1(2)(d)(2)a)に対応する.
・授業は講義形式で行う.講義中は集中して聴講する.
・「授業計画」における各週の「到達目標」はこの授業で習得する「知識・能力」に相当するものとする.
注意点:
授業計画の各到達目標を網羅した問題を中間試験および期末試験の4回に出題し,目標の達成度を評価する.評価結果が百点法で60点以上の場合を目標の達成とする.
<学業成績の評価方法および評価基準>
前期中間・前期末・後期中間・学年末の4回の試験の成績の平均点を90%,レポートを10%として学業成績を評価する.全ての試験の再試験は実施しない.
<単位修得要件>
学業成績で60点以上を取得すること.
<あらかじめ要求される基礎知識の範囲>
コンピュータの基礎事項を理解していること.さらに,微分積分,確率統計の基礎知識があれば申し分ない.本教科は,電気電子基礎,電子機器学,プログラム設計,データ構造とアルゴリズムの学習が基礎となる教科である.
<自己学習>授業で保障する学習時間と予習・復習(中間試験,定期試験のための学習を含む)に必要な標準的な学習時間の総計が90時間に相当する学習内容である.
<注意事項>特に進歩の著しい情報通信ネットワーク分野を対象とするため,普段の生活における様々な事象と習得した知識・技術とを結びつけようとする姿勢を期待する.本教科は後に学習する情報理論Ⅰ,情報理論Ⅱ,情報通信工学特論(専攻科),データ処理システム(専攻科)の基礎となる教科である.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ディジタル変復調 1.各種ディジタル変調方式の特徴を説明できる.
2週 平均送信電力と誤り率特性 2.各種ディジタル変調方式の平均送信電力とQPSKの誤り率を求めることができる.
3週 時間領域表示と周波数領域表示 3.時間領域と周波数領域の関係を説明できる.
4週 標本化定理 4.標本化定理を説明できる.
5週 フェーディングとダイバーシティ 5.フェーディングチャネルとダイバーシティの効果を説明できる.
6週 FEC 6.FECの概要を説明できる.
7週 まとめと演習 1週~6週の内容を説明できる.
8週 前期中間試験 1週~7週の内容を説明できる.
2ndQ
9週 ナイキスト基準 7.ナイキスト基準を説明できる.
10週 マルチキャリア伝送 8.フェーディングチャネルにおけるマルチキャリア伝送の効果を説明できる.
11週 TDMAとFDMA 9.TDMAとFDMAの特徴を説明できる.
12週 スペクトル拡散とCDMA 10.スペクトル拡散方式の特徴を説明できる.
13週 半二重と全二重、FDDとTDD 11.半二重と全二重の違いや各種デュプレクス方式の特徴を説明できる.
14週 ARQ 12.ARQの概要を説明できる.
15週 まとめと演習 9週~14週の内容を説明できる.
16週
後期
3rdQ
1週 ネットワークとプロトコル 13.プロトコルの概念を説明できる.
2週 OSIの参照モデル 14.プロトコルの階層化の概念や利点を説明できる.
3週 TCP/IPの階層モデル 15.TCP/IPの各階層について、役割を説明できる.
4週 インターネット層(1) 16.インターネット層の標準的な規約や技術を説明できる.
5週 インターネット層(2) 16.インターネット層の標準的な規約や技術を説明できる.
6週 インターネット層(3) 16.インターネット層の標準的な規約や技術を説明できる.
7週 まとめと演習 1週~6週の内容を説明できる.
8週 後期中間試験 1週~7週の内容を説明できる.
4thQ
9週 ルーティングプロトコル 17.ルーティングプロトコルの動作を説明できる.
10週 トランスポート層(1) 18.トランスポート層の標準的な規約や技術を説明できる.
11週 トランスポート層(2) 18.トランスポート層の標準的な規約や技術を説明できる.
12週 アプリケーションのプロトコル 19.代表的なアプリケーションのプロトコルを説明できる.
13週 ネットワークインタフェース層と携帯電話ネットワークの概要 20.ネットワークインタフェース層の標準的な規約や技術を説明できる.携帯電話ネットワークの概要を説明できる.
14週 ネットワークの倫理       学習・教育目標(A) 21.これまで学習した内容の倫理的な側面を理解できる.<技術者倫理>(JABEE基準1(2)(b)))
15週 まとめと演習 9週~14週の内容を説明できる.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験課題相互評価態度発表その他合計
総合評価割合90100000100
配点90100000100