日本語教育ⅠB

科目基礎情報

学校 鈴鹿工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 日本語教育ⅠB
科目番号 0058 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電子情報工学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:プリント学習 参考書:英和辞典,和英辞典,国語辞典,漢和辞典,その他,各自の自主教材.
担当教員 石谷 佳穂

到達目標

感じたこと,考えたことを日本語で思う存分表現できる能力を身につけるとともに,日常のコミュニケーションを円滑に行う能力を養う.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1応用的な口頭発表・意見交換ができる.基本的な口頭発表・意見交換ができる.口頭発表・意見交換ができない.
評価項目2様々な日本語の文章の応用的な読解ができる.様々な日本語の文章の基本的な読解ができる.様々な日本語の文章の読解ができない.
評価項目3日本語の様々な表現を用いた応用的な作文ができる.日本語の様々な表現を用いた基本的な作文ができる.日本語の様々な表現を用いた作文ができない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本授業では,先の「日本語教育ⅠA」の学習を受けて,中級段階の実用的な日本語の習得を主目標にする.また,「表現することのよろこび」を学ぶことを柱に据え,具体的には「口頭表現力」・「聴解力」・「漢字」・「語彙」・「文法」・「作文力」を,より向上させる.
授業の進め方・方法:
・すべての内容は学習・教育目標(A)の<視野>,(C)の<発表>に相当する.
・授業は主に演習形式で行う.
・「授業計画」における各週の「到達目標」はこの授業で習得する「知識・能力」に相当するものとする.
注意点:
〈到達目標の評価方法と基準〉この授業で習得する「知識・能力」を網羅した問題を1回の中間試験,1回の定期試験と口頭発表課題で出題し,目標の達成度を評価する.達成度評価における各「知識・能力」の重みは概ね均等とする.合計点の60%の得点で,目標の達成を確認できるレベルの試験を課す.
〈学業成績の評価方法および評価基準〉中間試験・定期試験により50%,口頭発表課題等の結果を50%として評価する.
〈単位修得要件〉学業成績で60点以上を取得すること.
〈あらかじめ要求される基礎知識の範囲〉実際の日常生活において,分からない言葉やことがらなどをメモしておくこと.なお,本教科は「日本語教育ⅠA」の学習が基礎となる教科である.                                              〈課題等〉理解を助けるために,口頭発表課題を与え,発表させるとともに提出させる.
〈備考〉日本における実際の日常生活の中において,何事にも「積極的」,「意欲的」に取り組むように努力する.特に,後半の実践授業については,学習者主体の授業になるので,積極的に材料の収集や調査に努め,意欲的に発表を行うこと.なお,本教科は後に学習する「日本語教育Ⅱ」の基礎となる教科である.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 「話す・聞く」学習(1)自己紹介 1.「表現のよろこび」:
感じたこと,考えたことを,日本語で思う存分表現することができる.
2週 日本のことを知る(1)社会事情について 2.「日本事情の理解」(1):
日本で起きていることを知り,理解を深める.
3週 「話す・聞く」学習(2)テーマに基づいて意見交換をする 3.「口頭表現力・聴解力」の養成(1):
他者の意見を聞き取り,自分の意見を円滑に伝達することができる.
4週 「読む」学習(1)実用的な文書を読む 4.「実用用語の理解」:日常生活で必要な用語を理解する. 5.「文章読解力」の養成:必要な情報を的確に読みとることができる.
5週 「読む」学習(2)実用的な文書を読む 上記4・5に同じ.
6週 「話す・聞く」学習(3)プレゼンテーション① 6.「口頭表現力・聴解力」の養成(2):「口頭表現力」の知識と能力を身につけている.
7週 「書く」学習(1) 7.「漢字」「語彙」「文法」「作文力」の養成:適切な日本語を用い,文章を書くことができる.

8週 中間試験 1~7で学習した内容を正しく使うことができる.
4thQ
9週 日本のことを知る(2)気候や災害について 8.「日本事情の理解」(2):
日本の環境を知り,日本で生活する力をつける.
10週 「読む」学習(3)実用的な文書を読む 上記4・5に同じ.
11週 「話す・聞く」学習(4)プレゼンテーション② 9.「口頭表現力・聴解力」の発展:相手に伝えるために工夫して口頭表現をすることができる.
12週 日本のことを知る(3)文化について 10.「日本事情の理解」(3):
日本の伝統・文化を体験し,理解を深める.
13週 「書く」学習(2)手紙の書き方 11.「漢字」「語彙」「文法」「作文力」の発展:手紙を相手に合わせた表現で書くことができる.

14週 「読む」学習(4)「書く」学習(3)課題探求 12.「課題探求」:日本の様々な事柄について問題意識をもち,意欲的に調べることができる.
15週 「話す・聞く」学習(6)口頭発表・学習のまとめ 上記1~12で学習した内容を正しく理解し使うことができる.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。3
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。3
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。3
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。3
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。3
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。3
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。3
他者の意見を聞き合意形成することができる。3
合意形成のために会話を成立させることができる。3
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。3

評価割合

試験課題相互評価態度発表その他合計
総合評価割合503000200100
配点503000200100