線形代数Ⅱ

科目基礎情報

学校 鈴鹿工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 線形代数Ⅱ
科目番号 0062 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電子情報工学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:線形代数(数理工学社) 問題集:線形代数問題集(数理工学社),ドリルと演習シリーズ 線形代数(TAMSプロジェクト4編集)
担当教員 伊藤 裕貴

到達目標

行列・行列式に関する基本事項を理解し,行列の変形で連立方程式を解くことや逆行列を求めることができ,固有値や固有ベクトルを理解していて行列の対角化ができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 行列や行列式の基本変形を理解し連立方程式や逆行列等のかかわる様々な問題で,適切に応用し解くことができる.行列や行列式の基本変形を理解し連立方程式や逆行列等のかかわる典型的な問題で適切に応用し解くことができる.行列や行列式の基本変形を理解してなくて,連立方程式や逆行列等のかかわる問題で適切な計算ができない.
評価項目2 正方行列の固有値,固有ベクトルを理解し計算でき,2×2や3×3の行列の対角化等の多くの問題で適切に計算,応用し解くことができる.正方行列の固有値,固有ベクトルを理解し計算でき2×2や3×3の行列の対角化等の典型的な問題で適切に計算,応用し解くことができる.正方行列の固有値,固有ベクトルを理解してなくて,2×2や3×3の行列の対角化等の問題で適切な計算ができず解けない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
工学および自然科学の現象は行列により簡潔に記述できることがある.ここでは,行列式,クラメルの公式,掃き出し法,行列の固有値・固有ベクトル,行列の対角化について学習する.
授業の進め方・方法:
すべての授業の内容は,学習・教育到達目標(B)<基礎>に対応する.
授業中に適宜,演習を行う.
注意点:
<到達目標の評価方法と基準> 下記授業計画の「到達目標」の習得の度合を,前期末試験・課題・小テストにより評価する.評価結果において100点法で60点以上の成績を取得したとき目標を達成したとする.
<学業成績の評価方法および評価基準> 前期末の試験結果を80%,課題および小テストを20%として評価する.再試験は基本的に実施しない.
<単位修得要件> 学業成績で60点以上を取得すること.
<あらかじめ要求される基礎知識の範囲> 線形代数Ⅰで学習した全ての内容の修得が必要である.
<課題> 単元ごとに課題を課す.
<備考> 授業中に終わらなかった課題等は教科書で調べる,教員に質問するなどして,しっかり復習してから次の授業に臨むこと.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週
2週
3週
4週
5週
6週
7週
8週
4thQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学整式の加減乗除の計算や、式の展開ができる。3
因数定理等を利用して、4次までの簡単な整式の因数分解ができる。3
分数式の加減乗除の計算ができる。3
実数・絶対値の意味を理解し、絶対値の簡単な計算ができる。3
平方根の基本的な計算ができる(分母の有理化も含む)。3
複素数の相等を理解し、その加減乗除の計算ができる。3
解の公式等を利用して、2次方程式を解くことができる。3
因数定理等を利用して、基本的な高次方程式を解くことができる。3
簡単な連立方程式を解くことができる。3
角を弧度法で表現することができる。3
2点間の距離を求めることができる。3
内分点の座標を求めることができる。3
2つの直線の平行・垂直条件を利用して、直線の方程式を求めることができる。3
ベクトルの定義を理解し、ベクトルの基本的な計算(和・差・定数倍)ができ、大きさを求めることができる。3
平面および空間ベクトルの成分表示ができ、成分表示を利用して簡単な計算ができる。3
平面および空間ベクトルの内積を求めることができる。3
問題を解くために、ベクトルの平行・垂直条件を利用することができる。3
空間内の直線・平面・球の方程式を求めることができる(必要に応じてベクトル方程式も扱う)。3
行列の定義を理解し、行列の和・差・スカラーとの積、行列の積を求めることができる。3
逆行列の定義を理解し、2次の正方行列の逆行列を求めることができる。3
行列式の定義および性質を理解し、基本的な行列式の値を求めることができる。3
線形変換の定義を理解し、線形変換を表す行列を求めることができる。3
合成変換や逆変換を表す行列を求めることができる。3
平面内の回転に対応する線形変換を表す行列を求めることができる。3

評価割合

定期試験課題・小テスト合計
総合評価割合8020100
配点8020100