言語表現学Ⅱ

科目基礎情報

学校 鈴鹿工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 言語表現学Ⅱ
科目番号 0081 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電子情報工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:「スキルアップ!日本語力」(東京書籍),プリント教材 参考書:本校指定の電子辞書.
担当教員 熊澤 美弓

到達目標

話すこと,聞くこと,書くこと,敬意表現についての知識を身につけ,コミュニケーションにとって最も大切な「自分の気持ちを正確に相手に伝えること」ができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1応用的な話すこと・聞くことの能力を運用することができる.基本的な話すこと・聞くことの能力を運用することができる.話すこと・聞くことの能力を運用することができない.
評価項目2応用的な語彙・文章を書くことの能力を運用することができる.基本的な語彙・文章の書くことの能力を運用することができる.語彙・文章の書くことの能力を運用することができない.
評価項目3応用的な敬意表現を運用することができる.基本的な敬意表現を運用することができる.敬意表現を運用することができない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
コミュニケーションにおいて最も大切なことは,自分の考えを相手に分かりやすく,正確かつ印象的に伝えることと,自分のもっている情報を相手に正確に効率よく伝えることである.そこで,本授業では,様々な言語表現のための基礎的な能力を身につけることを目標とする.
授業の進め方・方法:
・すべての内容は学習・教育到達目標(A)の<視野>および(C)の<発表>に対応する.
・授業は講義・演習形式で行う.講義中は集中して聴講する.
・「授業計画」における各週の「到達目標」はこの授業で習得する「知識・能力」に相当するものとする.

注意点:
<到達目標の評価方法と基準>
下記授業計画の「到達目標」を網羅した中間試験,定期試験を1回ずつ実施する.また,その他レポート,小テスト,口頭発表等で出題し,目標の達成度を評価する.各「到達目標」に関する重みは概ね均等とする.合計点の60%の得点で,目標の達成を確認できるレベルの試験を課す.
<学業成績の評価方法および評価基準>
後期中間試験,学年末試験を60%,提出課題を20%,小テスト・口頭発表等の結果を20%として評価する.ただし,原則として再試験は行わない.
<単位修得要件>
前期中間試験,前期末試験,提出課題,小テスト,口頭発表等の結果,学業成績で60点以上を取得すること.
<あらかじめ要求される基礎知識の範囲>
本教科は,国語ⅠA・国語ⅠB・国語Ⅱ・日本文学の,3年次までの国語に関するすべての学習内容が基礎となる教科である.
<レポート等>理解を深めるため,毎回の授業において課題を課す.また,レポートや小テストのための自宅学習を課す.
<備考>本科目はコミュニケーション能力を身につけることを重点において学習する.授業には積極的な取り組むこと,また,授業中のみならず,課題提出を求め,小テストを行うので,日頃の予習復習に力を入れること.なお,本教科は後に学習する言語表現学Ⅱ,言語表現学特論(専攻科)の基礎となる教科である.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 「言語表現学Ⅱ」授業の概要および学習方法の説明 1.「言語表現学Ⅱ」授業の概要および学習方法の説明
2週 「書くこと」応用編 1 2.「四字熟語」「慣用句」などの基礎知識を踏まえ,「小論文」「手紙文」「履歴書」「志望動機書」などの実用文書の書き方を理解している.
3週 「書くこと」応用編 2 2に同じ
4週 「書くこと」応用編 3 2に同じ
5週 「書くこと」実践編 1 3.実際に様々な文章を書き,注意すべき点や,間違いやすい表現を理解している.
6週 「書くこと」実践編 2 3に同じ
7週 「書くこと」実践編 3
後期中間までの復習
3に同じ
8週 中間試験 中間試験
4thQ
9週 後期中間試験の解説と総括
「話すこと・聞くこと」応用編 1
4.中間試験の内容を理解している.
5.「効果的な表現」のための論法,ディベート,コミュニケーションについて理解している.
10週 「話すこと・聞くこと」応用編2 上記5に同じ.
11週 「話すこと・聞くこと」応用編3 上記5に同じ.
12週 「敬意表現」実践編 1 6.実際に敬語を使う場面を設定し,注意すべき点や,間違いやすい表現を理解している.
13週 「敬意表現」実践編 2 6に同じ
14週 「話すこと・聞くこと」実践編 1 7.プレゼンテーションを行い,よいプレゼンテーションのあり方を理解している.
15週 「話すこと・聞くこと」実践編 2
後期末までの復習
7に同じ.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。3
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。3
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。3
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。3
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。3
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。3
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。3
他者の意見を聞き合意形成することができる。3
合意形成のために会話を成立させることができる。3
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3
複数の情報を整理・構造化できる。3
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。3
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。3
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3
事実をもとに論理や考察を展開できる。3
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。3

評価割合

試験提出課題・小テスト口頭発表合計
総合評価割合602020100
配点602020100