電子情報工学実験

科目基礎情報

学校 鈴鹿工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 電子情報工学実験
科目番号 0087 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 3
開設学科 電子情報工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 3
教科書/教材 教科書:電子情報工学実験プリント資料,やさしいC++(第4版),「AVRマイコン・プログラミング入門」 廣田 修一著(CQ出版社)参考書:本校の図書館に多数の関連書籍があるので,参考にすること.
担当教員 森 育子,浦尾 彰,平野 武範,飯塚 昇,箕浦 弘人

到達目標

アセンブリ言語によるプログラミング,C++を使用したオブジェクト指向プログラミング,直流と交流に関する基本事項を理解するとともに,プログラム作成あるいは実験作業,そして結果報告ができること.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1各実験内容を理解し,適切な実験作業により実験を遂行できる.各実験内容を理解し,実験を遂行できる.各実験内容において実験を遂行できない.
評価項目2適切な図やグラフなどを用いて実験結果を整理し,レポートにまとめ報告することができる.実験についてレポートにまとめ報告することができる.実験についてレポートにまとめ報告することができない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
C++を使用したプログラム開発においては,関数やクラスによる抽象化と情報隠蔽の有効性を理解するとともに,オブジェクト指向プログラミングの根幹をなす継承や多相性の概念を理解した上で,それらを実践できることが必要である.
 また,直流と交流に関する原理や現象について実感を持って理解するためには,実際に回路を組んで動作させてみることが必要である.これらを通して測定器の取り扱いや,実験手法を修得することが可能となる.
 さらに,計算機CPUの内部構造および動作について理解を深めるためには,実際にアセンブリ語によるプログラミングを行うことによって計算機を動作させてみることが重要である.
授業の進め方・方法:
各週の内容は電子情報工学科の学習・教育到達目標(B)<展開>および(C)<発表>に相当する.
注意点:
<到達目標の評価方法と基準>
実験テーマに関する「知識・能力」を,報告書の内容により評価する.評価に対する「知識・能力」の各項目の重みは概ね均等とする.評価結果が100点法で60点以上の場合に目標の達成とする.
<注意事項>
実験資料等を事前に熟読して理解の上,実験に臨むこと. 積極的な取り組みを期待する.
実験のさらに具体的な実施計画・日程については,4月に配布する資料によって確認すること.
本教科は後に学習する電子情報工学実験,創造工学演習の基礎となる教科である。
<学業成績の評価方法および評価基準>
各実験テーマに対して提出された報告書の評価点(100点満点(提出期限遅れのレポートの成績は60点満点))の平均点を学業成績とする.
<単位修得要件>
学業成績で60点以上を取得すること.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ・倍率器1 1.分流器、倍率器の原理を理解できる.
2週 ・倍率器2 上記1
3週 ・分流器1 上記1
4週 ・分流器2 上記1
5週 ・抵抗の測定と抵抗器の原理1 2.抵抗の種類と特徴を理解できる.
3.抵抗器の原理を理解し、抵抗を計測できる.
6週 ・抵抗の測定と抵抗器の原理2 上記2,3
7週 ・有効桁数、誤差、電子計測の基礎1 上記1,2,3
8週 中間試験
2ndQ
9週 ・有効桁数、誤差、電子計測の基礎2 上記1,2,3
10週 ・アセンブリ言語を用いた演算1 4.簡単なプログラムをアセンブリ言語で表記できる.
11週 ・アセンブリ言語を用いた演算2 上記4
12週 ・アセンブリ言語を用いた演算3 上記4
13週 ・LEDのシフト点灯 上記4
5.アセンブリ言語を用いて周辺装置の制御ができる.
14週 ・入出力の基礎 上記4,5
15週 ・ステッピングモータの特性 上記4,5
16週
後期
3rdQ
1週 ・入出力の基礎 上記4,5,6
7.アセンブリ言語を用いて周辺装置の制御ができる.
2週 ・ステッピングモータの特性 上記4,5,6,7
8.ステッピングモータの原理を理解し、制御できる.
3週 ・GUIプログラム基礎(イベント駆動・描画) 9.GUIプログラミングに用いられる技術について理解し、応用することができる
4週 ・GUIプログラム基礎(イベント処理) 上記9.
5週 ・GUIプログラム基礎(MVCモデル) 上記9.
6週 ・GUIプログラム応用 上記9.
7週 ・オシロスコープの取り扱い 1 10.オシロスコープの原理を理解し、取り扱うことができる
8週 中間試験
4thQ
9週 ・オシロスコープの取り扱い 2 上記10
10週 ・交流回路とインピーダンス 1 11.交流回路のインピーダンスの基本特性を理解できる.
11週 ・交流回路とインピーダンス 2 上記11
12週 ・交流測定器の取り扱い 1 12.交流計器の基本的性質を理解し、取り扱うことができる
13週 ・交流測定器の取り扱い 2 上記12
14週 ・D/A変換器 1 13.D/A変換器の原理と基本動作を理解できる
15週 ・D/A変換器 2 上記13
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学英語英語運用の基礎となる知識中学で既習の語彙の定着を図り、高等学校学習指導要領に準じた新出語彙、及び専門教育に必要となる英語専門用語を習得して適切な運用ができる。3
中学で既習の文法や文構造に加え、高等学校学習指導要領に準じた文法や文構造を習得して適切に運用できる。3
英語運用能力の基礎固め日常生活や身近な話題に関して、毎分100語程度の速度ではっきりとした発音で話された内容から必要な情報を聞きとることができる。3
平易な英語で書かれた文章を読み、その概要を把握し必要な情報を読み取ることができる。3
英語運用能力向上のための学習自分の専門分野などの予備知識のある内容や関心のある事柄に関する報告や対話などを毎分120語程度の速度で聞いて、概要を把握し、情報を聞き取ることができる。3
関心のあるトピックや自分の専門分野に関する論文やマニュアルなどの概要を把握し、必要な情報を読み取ることができる。3
工学基礎グローバリゼーション・異文化多文化理解グローバリゼーション・異文化多文化理解それぞれの国の文化や歴史に敬意を払い、その違いを受け入れる寛容さが必要であることを認識している。3
様々な国の生活習慣や宗教的信条、価値観などの基本的な事項について説明できる。3
異文化の事象を自分たちの文化と関連付けて解釈できる。3
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。3
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。3
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。3
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。3
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。3

評価割合

報告書課題相互評価態度発表その他合計
総合評価割合10000000100
配点10000000100