電子情報工学実験

科目基礎情報

学校 鈴鹿工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 電子情報工学実験
科目番号 0092 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電子情報工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 4
教科書/教材 電子情報工学科で作成・編集したテキスト
担当教員 森 育子,板谷 年也,森島 佑

到達目標

電子情報工学に関する専門用語および代表的な実験手法を理解しており,データ整理,実験結果に関する検討ができ,さらに,得られた結果を論理的にまとめ,報告することができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1データを適切に整理することができる.データを整理することができる.データを整理することができない.
評価項目2実験結果を習得済みの知識を用いて検討できる.実験結果を検討できる.実験結果を検討できない.
評価項目3得られた結果を論理的にまとめ,考察することができる.得られた結果を論理的にまとめることができる.得られた結果を論理的にまとめることができない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
電子情報工学の知識・技術の応用と展開を目的とした電子回路,電子制御および情報工学の各実験を行い,共同性を発揮しながら課題を解決する能力,新たな電子・情報技術に対処する能力,電気・電子・情報技術を融合して新たな価値を見出す能力を培う.
授業の進め方・方法:
すべての内容は,学習・教育到達目標(B)<専門><展開>およびJABEE基準1(2)(d)(2)a)b)に対応する.
注意点:
[達成目標の評価方法と基準]
 すべての実験テーマにおいて「知識・能力」を,レポートの内容により評価する.評価に対する「知識・能力」の各項目の重みは同じである.満点の60%の得点で,目標の達成を確認する.
[学業成績の評価方法および評価基準]
全ての実験を行わなければならない.病気などで欠席した場合は、再実験を行う.提出期限を過ぎたレポートは,0点と評価する.成績の評価は,テーマごとのレポート点の平均処理によって求める.
[単位修得要件]
学業成績で60点以上を取得すること.
[あらかじめ要求される基礎知識の範囲]本教科の学習には、3年生までの電子情報工学実験の習得が必要である.また,電気電子回路,デジタル回路,電子機器学,計算機ハードウェア,プログラミング関連科目の授業内容の理解が必要である.
[自己学習] 授業で保証する学習時間とレポート作成に必要な標準的な学習時間の総計が180時間の学習時間に相当する学習内容である.レポートは,実験終了後,指定した期限以内に各自提出する.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 情報実験1(データベース1) 7.データベースについて理解し,応用することができる.
2週 情報実験2(データベース2) 7.データベースについて理解し,応用することができる.
3週 AVR応用1(赤外リモコン)送信 1.AVRの応用的な活用技術(通信・割り込み)を実践し,理解できる.
4週 AVR応用2(赤外リモコン)受信 1.AVRの応用的な活用技術(通信・割り込み)を実践し,理解できる.
5週 トランジスタの特性 4.トランジスタの特性について理解できる.
6週 B級電力増幅回路
7週 FDTD法
8週 中間試験
2ndQ
9週 通信実験1 2.AM変復調のしくみが理解できる.
10週 通信実験2 2.AM変復調のしくみが理解できる.
11週 DCモーターの制御 3.DCモータについて理解し,制御することができる.
12週 MATLAB(DSP)
13週 ネットワーク1 9.ネットワークプロトコルを理解し,ネットワークプログラミングによる通信プログラムに応用することができる.
14週 ネットワーク2 9.ネットワークプロトコルを理解し,ネットワークプログラミングによる通信プログラムに応用することができる.
15週 ネットワーク3 9.ネットワークプロトコルを理解し,ネットワークプログラミングによる通信プログラムに応用することができる.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎工学リテラシー工学リテラシー基礎的原理や現象を理解するための実験手法、実験手順、実験データ処理法等について理解する。3
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の取扱いに慣れ、安全に実験を行うことができる。3
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の進め方について理解し、実践できる。3
実験テーマの内容を理解し、実験・測定結果の妥当性評価や考察等について論理的な説明ができる。3
実験ノートの記述、及び実験レポートの作成の方法を理解し、実践できる。3
専門的能力分野別の専門工学情報系プログラミング要求仕様に従って、標準的な手法により実行効率を考慮したプログラムを設計できる。4
計算機工学ハードウェア記述言語など標準的な手法を用いてハードウェアの設計、検証を行うことができる。4
分野別の工学実験・実習能力電気・電子系【実験実習】電気・電子系【実験実習】電圧・電流・電力などの電気諸量の測定方法を習得する。4
抵抗・インダクタンス・キャパシタンス・インピーダンスなどの素子値の測定方法を習得する。4
オシロスコープを用いた波形観測方法を習得する。4
電気・電子系の実験を安全に行うための基本知識を習得する。4
増幅回路等の動作について実験を通して理解する。4
論理回路の動作について実験を通して理解する。4
情報系【実験実習】情報系【実験実習】与えられた簡単な問題に対してそれを解決するためのソースプログラムを、標準的な開発ツールや開発環境を利用して記述できる。4
ソフトウェア生成に利用される標準的なツールや環境を使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。4
ソフトウェア開発の現場において標準的とされるツールを使い、生成したロードモジュールの動作を確認できる。4
与えられた仕様に合致した簡単な組合せ論理回路や順序回路を設計できる。4

評価割合

レポート合計
総合評価割合100100
配点100100