経済学Ⅱ

科目基礎情報

学校 鈴鹿工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 経済学Ⅱ
科目番号 0125 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電子情報工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 参考書:伊藤元重著『入門経済学』日本評論社,2004. その他授業中適宜指示する.
担当教員 笹岡 伸矢

到達目標

1.自己が主体的に参画していく社会について、マクロ経済学の基本原理を理解し,マクロ経済学のしくみを説明できる.
2.資本主義経済の特質や財政・金融などの機能、経済面での政府の役割についてマクロ経済学の観点から理解できる.
3.今日の国際的なマクロ経済の仕組みや,国家間の結びつきの現状とそのさまざまな背景について理解できる.
4.現代社会の特質や課題に関して資料を活用して探究し,持続可能な社会の実現についてマクロ経済学の観点から展望できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1自己が主体的に参画していく社会について,マクロ経済学の基本原理を理解し,マクロ経済学のしくみを応用的に説明できる.自己が主体的に参画していく社会について,マクロ経済学の基本原理を理解し,マクロ経済学のしくみを基本的に説明できる.自己が主体的に参画していく社会について,マクロ経済学の基本原理を理解し,マクロ経済学のしくみを説明できない.
評価項目2資本主義経済の特質や財政・金融などの機能,経済面での政府の役割についてマクロ経済学の観点から応用的に理解できる.資本主義経済の特質や財政・金融などの機能,経済面での政府の役割についてマクロ経済学の観点から基本的に理解できる.資本主義経済の特質や財政・金融などの機能,経済面での政府の役割についてマクロ経済学の観点から理解できない.
評価項目3今日の国際的なマクロ経済の仕組みや,国家間の結びつきの現状とそのさまざまな背景について応用的に理解できる.今日の国際的なマクロ経済の仕組みや,国家間の結びつきの現状とそのさまざまな背景について基本的に理解できる.今日の国際的なマクロ経済の仕組みや,国家間の結びつきの現状とそのさまざまな背景について理解できない.
評価項目4現代社会の特質や課題に関して資料を活用して探究し,持続可能な社会の実現についてマクロ経済学の観点から応用的に展望できる.現代社会の特質や課題に関して資料を活用して探究し,持続可能な社会の実現についてマクロ経済学の観点から基本的に展望できる.現代社会の特質や課題に関して資料を活用して探究し,持続可能な社会の実現についてマクロ経済学の観点から展望できない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本授業では,マクロ経済学の基礎理論を通して,経済の動きを社会的に捉える手法と経済政策の役割について理解を深め,さらに経済動向の個人への影響,国際経済との関わりなどを学習する.以上の目的に沿って,授業内容に関係する新聞記事,書籍,論文など回覧して知識を深める.
授業の進め方・方法:
<授業の進め方と授業内容,授業方法>
・すべての内容は学習・教育目標(A)<視野>とに対応する.                      
・授業計画における各週の「到達目標」は,この授業で習得する「知識・能力」に相当するものとする.
注意点:
<達成目標の評価方法と基準>授業各回の「到達目標」を網羅した問題を1回の中間試験と1回の定期試験で出題して目標の達成度を評価する.達成度評価における各「知識・能力」の重みは概ね均等とする.合計点の60%の得点で目標の達成を確認できるレベルの試験を課す.                         
<備考>各回の授業で扱うトピックについて教科書の該当箇所を事前に必ず読んでおくこと.
前期開講の「経済学Ⅰ」も併せて履修することがより深い経済学の理解に有益である.
<あらかじめ要求される基礎知識の範囲>特になし.                                    
<自己学習>授業で保証する学習時間と予習・復習(中間試験・定期試験のための学習も含む)に必要な標準的な学習時間の総計が45時間に相当する学習内容である.
<学業成績の評価方法および評価基準>中間・期末の試験結果の平均値を最終評価とする.但し各試験の評価で60点に達していない学生については再試験を行ってその成績が各試験の成績を上回った場合には60点を上限として置き換えるものとする.
<単位修得要件>与えられた課題を提出して学業成績で60点以上を取得すること.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 マクロ経済学とは何か 1.マクロ経済学の基本的構造,扱う対象を理解できる.ミクロ経済学との関連も理解できる.
2週 マクロ経済の指標:GDPとは何か?① 2.マクロ経済の基本的な指標であるGDPについて説明できる.
3週 マクロ経済の指標:GDPとは何か?② 3.GDPの成長率や物価の考え方を理解できる.
4週 マクロ経済の指標:三面等価① 4.GDPに関して、三面等価について理解し、三面それぞれの考え方を説明できる.
5週 マクロ経済の指標:三面等価② 5.三面等価の三つの面から見たGDPが等しくなる点について説明できる.
6週 45度線分析①:消費関数 6.GDPの話を踏まえ、45度線分析の考え方を理解できる.
7週 45度線分析②:均衡GDPの導出 7.均衡GDPの導出について説明できる.
8週 中間試験 1~7.これまでの学習内容を理解し,自ら記述できる.問題について自らの考えを論述できる.
4thQ
9週 中間試験の解説と45度線分析③:均衡GDPの図解 8.45度線分析の考え方を図解できるようになる.
10週 45度線分析④:乗数メカニズム① 9.乗数の考え方を理解し、均衡GDPではどのような変化(影響)が起こるのかを45度線分析を用いて理解できる.
11週 45度線分析⑤:乗数メカニズム② 10.乗数メカニズムについて、言葉だけでなく、グラフを用いて説明できる.
12週 45度線分析⑥:応用トピック(均衡財政乗数) 11.これまでの45度線分析の議論を踏まえて、均衡財政の下での財政政策の効果について説明できる.
13週 S-LM分析①:IS曲線の導出 12.45度線分析との違いを説明すると共に、IS曲線について説明できる.
14週 IS-LM分析②:LM曲線の導出 13.45度線分析との違いを説明すると共に、LM曲線について説明できる.
15週 IS-LM分析③:均衡GDP・均衡利子率の決定 14.IS-LM分析における均衡GDP、均衡利子率の決定について説明できる.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会公民的分野自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。3
現代社会の考察現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。3

評価割合

試験課題相互評価態度発表その他合計
総合評価割合10000000100
配点10000000100