哲学Ⅰ

科目基礎情報

学校 鈴鹿工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 哲学Ⅰ
科目番号 0170 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電子情報工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 なし
担当教員 鈴木 孝典,松岡 信之

到達目標

文化的背景を異にする人々が異なる世界像を構築する必然性を理解し、かつ可能な限りの客観性に到達しようとする姿勢を身につける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
評価項目1認識をめぐる哲学的議論や現代の科学的知見をよく理解し、自身の言葉で十分に説明することができる。認識をめぐる哲学的議論や現代の科学的知見をおおむね理解し、自身の言葉である程度説明することができる。認識をめぐる哲学的議論や現代の科学的知見を理解できない、あるいは自身の言葉で説明することができない。
評価項目2西洋哲学と東洋思想の歴史の概要をよく理解し、それをもって両者の特徴を把握したうえで、哲学的思考と宗教的思考の違いを十分に説明することができる。西洋哲学と東洋思想の歴史の概要をおおむね理解し、それをもって両者の特徴をある程度把握したうえで、哲学的思考と宗教的思考の違いを不十分ながらも説明することができる。西洋哲学と東洋思想の歴史の概要を理解できない。あるいは哲学的思考と宗教的思考の違いを説明することができない。
評価項目3文化的背景を異にする人々が異なる世界像を構築する認識論上の必然性をよく理解したうえで、他者に対する寛容な姿勢を持ちつつ、可能な限りの客観性に到達するために理性的思考とコミュニケーションを十分に展開することができる。文化的背景を異にする人々が異なる世界像を構築する認識論上の必然性をおおむね理解したうえで、他者に対する寛容な姿勢を持ちつつ、可能な限りの客観性に到達するために理性的思考とコミュニケーションをある程度展開することができる。文化的背景を異にする人々が異なる世界像を構築する認識論上の必然性を理解できない。あるいは他者に対する寛容な姿勢を持てず、可能な限りの客観性に到達するために理性的思考とコミュニケーションを展開することができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
技術者として必要な,知と理性を重んじて可能な限りの客観性に到達しようとする姿勢を育むとともに,世界像を異にする他者とコミュニケーションを通じて合意に至るスキルを身につける。
授業の進め方・方法:
・すべての内容は,学習・教育目標(A)<視野>,<技術者倫理>と,JABEE基準1.1(a), (b)に対応する。
・授業は講義形式で行う.講義中は集中して聴講する。
・「授業計画」における各週の「到達目標」はこの授業で習得する「知識・能力」に相当するものとする。
注意点:
<到達目標の評価方法と基準>下記授業計画の「到達目標」を網羅した中間試験,定期試験を1回ずつ実施し,目標の達成度を評価する。各「到達目標」に関する重みは概ね均等とする。合計点の60%の得点で,目標の達成を確認できるレベルの試験を課す。中間試験,期末試験結果の平均値を成績とする。但し,中間試験の評価で60点に達していない学生については再試験を行い,再試験の成績が中間試験の成績を上回った場合には,60点を上限として中間試験の成績を再試験の成績で置き換えるものとする。期末試験については,再試験を行わない。最終成績は,中間試験50%,期末試験50%として算出する。
<単位修得要件>最終成績で60点以上を取得すること。
<あらかじめ要求される基礎知識の範囲>特に無し。
<備考>特に中間試験以降,授業内で意見を求める機会を多く設ける。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業の進め方、評価方法
イントロダクション
1. 日頃当然と受け止めている事柄の前提を疑い、根本的に考え直すことができる。
2週 「認識世界」の形成プロセス 2. 認識をめぐる議論を理解することができる。
3週 西洋哲学史概説① 3. 西洋哲学の概略を理解し、自ら考える際の参考にできる。
4週 西洋哲学史概説② 上記に同じ。
5週 東洋思想史概説① 4. 東洋思想の概略を理解し、自ら考える際の参考にできる。
6週 東洋思想史概説② 上記に同じ。
7週 世界観と宗教①─キリスト教文化圏の場合 5. キリスト教文化圏で主に育まれてきた価値観について理解できる。
8週 中間試験 1~5. 思想史の流れを踏まえたうえで、哲学と宗教の相違について説明できる。
2ndQ
9週 世界観と宗教②─仏教文化圏の場合 6. 仏教教文化圏で主に育まれてきた価値観について理解できる。
10週 死刑の存置論と廃止論 7. 死刑をめぐる種々の見解を理解し、その相違の理由について考えることができる。
11週 マスコミュニケーションの理論 8. 知の根拠の一つを形成するマスコミュニケーションについて、それをめぐる理論を理解できる。
12週 世界観の違いが生む対立① 9. 独断や偏見に捉われず、他者の物の見方を容認し、参考にすることができる。
13週 世界観の違いが生む対立② 上記に同じ。
14週 世界観の違いが生む対立③ 上記に同じ。
15週 哲学とは何か、なぜ必要なのか 10. 哲学がなぜ必要かを自分の言葉で説明することができる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会公民的分野人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について考察できる。3

評価割合

試験小テスト相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
10000000100