生物応用化学実験

科目基礎情報

学校 鈴鹿工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 生物応用化学実験
科目番号 0007 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 生物応用化学科 対象学年 1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:教科書:「生物応用化学基礎実験テキスト」生物応用化学科編,配布プリント参考書:「新版実験を安全に行うために」,「新版続実験を安全に行うために」化学同人編集部編(化学同人)
担当教員 船越 邦夫,下野 晃

到達目標

基礎化学実験に関する正しい実験操作法,原理,得られたデータに関する整理法を理解し,実験誤差に対する検討ができ,さらに得られた結果を論理的にまとめ,報告することができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1基礎化学実験に関する実験操作法を十分理解し,実行できる.基礎化学実験に関する実験操作法を概ね理解し,実行できる.基礎化学実験に関する実験操作法を理解しておらず,実行できない.
評価項目2実験の原理,得られたデーターの整理法を十分に理解している.実験の原理,得られたデーターの整理法を概ねに理解している.実験の原理,得られたデーターの整理法を理解していない.
評価項目3得られた結果や実験誤差に関する検討や得られた結果に関して理論的にまとめ報告することが十分できる.得られた結果や実験誤差に関する検討や得られた結果に関して理論的にまとめ報告することが概ねできる.得られた結果や実験誤差に関する検討や得られた結果に関して理論的にまとめ報告することができない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
この科目は,基礎的な化学反応,化学物質の取り扱い,化学系実験の基本操作及び基本測定を学び,また,基本的な実験記録法・報告書の作成法を体得することを目標としている.
授業の進め方・方法:
・第1週~第15週までの内容はすべて,学習・教育到達目標(B)<基礎>に相当する.
・授業計画に記載のテーマについて,2人一組の班に分かれて実験を行う.
・「授業計画」における各週の「達成目標」はこの授業で習得する「知識・能力」に相当するものとする.
注意点:
<到達目標の評価方法と基準>授業計画の実験テーマに関する「到達目標」1~9の確認を,実験レポートの内容および学生の記入する実験スキル評価シートにより評価する.評価に対する「到達目標」1~9に関する重みは概ね同じである .満点の60%の得点で,目標の達成を確認する.
<学業成績の評価方法および評価基準> 実験テーマ毎の実験レポート(100点満点)9割、実験スキル評価シートを1割の重みで評価し、これらの平均点を学業成績とする。ただし,60点に達しない場合には,それを補うための実験レポートの追加提出を実施することがある.ただし,未提出レポートがある場合は原則的に学年末評価を行わない.
<単位修得要件>学業成績で60点以上を取得すること.
<あらかじめ要求される基礎知識の範囲>化学の授業で学習する基礎的,基本的な内容.ただし必要な基礎知識はその都度解説する.
<レポート等>実験終了後,指定した期日までに実験レポート(ノート)を提出する. ただし独自のものに限る. 
<備考>ほぼ毎回,実験実習に入る前に10-30分程度の実験説明を行うのでクラスルームで待機している事.
実験室内では,必ず保護メガネ,実験衣,靴を着用する.実験中は実験経過や結果をできるだけ詳細に実験ノートに記入し,問題点や着想などもその都度控えておく.電卓を常に携帯する事.また,本実験は,2年生以降で履修する生物応用化学実験の基礎知識や技術を学ぶ科目である.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 鉄イオンの性質  1. 鉄,銅イオンの各種試薬との反応や代表的な性質を理解している.
2週 銅イオンの性質 1. 鉄,銅イオンの各種試薬との反応や代表的な性質を理解している.
3週 pHの意味,各種pH指示薬に関する解説,万能pH試験紙等による身の回りの物質のpH測定 2. 万能pH試験紙や代表的なpH指示薬に関する基礎知識,pHの測定法を把握している.
4週 調整した試薬のpH測定 3. 酸・塩基の濃度とpH,塩の種類とpHの関係について把握している.
5週 酸塩基混合によるpH変化の測定 4. 中和滴定曲線に関する基礎知識,基礎操作を把握している.
6週 硫酸銅の合成(金属銅の硝酸への溶解) 5. 硫酸銅・5水和物の代表的な性質を理解している.
7週 硫酸銅の合成(緑青の合成) 6. 金属銅からの硫酸銅の合成法を把握している.
8週 後期中間試験期間
4thQ
9週 硫酸銅の合成(硫酸銅の合成) 6. 金属銅からの硫酸銅の合成法を把握している.
10週 硫酸銅の合成(硫酸銅の再結晶操作,収率計算) 6. 金属銅からの硫酸銅の合成法を把握している.
11週 エステルの合成の解説 7. 代表的なエステルの合成法を理解している.
12週 エステルの合成 7. 代表的なエステルの合成法を理解している.
13週 石鹸・洗剤の合成説明および合成 8. 石鹸と洗剤の違いを理解している.                9. 石鹸および洗剤の合成法を把握している.
14週 石鹸・洗剤の合成 9. 石鹸および洗剤の合成法を把握している.
15週 実験まとめ
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

実験レポート実験スキル評価シート合計
総合評価割合955100
配点955100