| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 右記標準的な到達レベルの目安を達成できた上で,与えられた実験値から速度定数や反応次数を求めることができる. | 微分系の反応速度式から出発して反応物濃度を時間の関数として表すことができる.さらに半減期と反応物初濃度との関係式,反応初速度と反応次数との関係式を導くことができる. | 反応次数,反応速度定数など反応速度論に関する基本的な術語の意味を述べられない. |
評価項目2 | 右記標準的な到達レベルの目安を達成できた上で,アレニウスプロットやアイリングプロットにより活性化エネルギー頻度因子,活性化エンタルピー,活性化エントロピーを求められる. | 衝突理論や遷移状態理論に基づきアレニウスの式,アイリングの式をそれぞれ導出することができる. | アレニウスの式とアイリングの式を記述することができない. |
評価項目3 | 右記標準的な到達レベルの目安を達成できた上で,定常状態近似や前駆平衡の考え方を複雑な複合反応の速度則を表すために利用し,さらに与えられた実験値から反応速度論に関する値を求めることができる. | 複合反応の機構より,定常状態近似と前駆平衡を適切に用いることができる. | 複合反応に含まれる素反応の組み合わせの様式(逐次反応,併発反応,可逆反応)を区別できない. |
評価項目4 | 右記標準的な到達レベルの目安を達成できた上で,一元の箱の中の粒子に対してはシュレーディンガー方程式の解として企画された波動関数を求め,エネルギー準位を計算することができる. | 単純な系についてシュレーディンガー方程式を立てることができ,そのハミルトニアンを運動エネルギー項とポテンシャルエネルギー項に分けて表すことができる. | 二重性,量子化,量子数などの量子化学に関する基本的な術語の意味を述べられない. |
評価項目5 | 右記標準的な到達レベルの目安を達成できた上で,フロンティア軌道論などに基づき分子の性質を予測することができる. | 変分法,単純ヒュッケル近似などを用いて比較的単純な分子に対して分子軌道の近似解を求める方法を説明できる. | 変分法や線形結合など分子軌道法に関する基本的な術語の意味を述べられない. |