創造工学

科目基礎情報

学校 鈴鹿工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 創造工学
科目番号 0052 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 生物応用化学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 4
教科書/教材 学科から提案された課題については適宜,参考書・プリント等を配布する.
担当教員 生物応用化学科 全教員

到達目標

習得した知識・能力を超える問題に備えて継続的・自律的に学習し,習得した知識をもとに創造性を発揮し,限られた時間内で仕事を計画的に進め,成果・問題点等を論理的に記述・伝達・討論することができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1習得した知識・能力を超える問題について,創造性を発揮することができる.習得した知識をもとに,創造性を発揮することができる.創造性を発揮することができない.
評価項目2習得した知識・能力を超える問題について,限られた時間内で仕事を計画的に進めることができる.習得した知識をもとに,限られた時間内で仕事を計画的に進めることができる.限られた時間内で仕事を計画的に進めることができない.
評価項目3習得した知識・能力を超える問題について,成果・問題点等を論理的に記述・伝達・討論することができる.習得した知識をもとに,成果・問題点等を論理的に記述・伝達・討論することができる.成果・問題点等を論理的に記述・伝達・討論することができない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
創造性・独創性を培う具体的工学教育の基礎をもの造りと位置づけ,自ら設定した課題あるいは提案された課題について取り組み,その実現のために解決すべき課題の発見とその解決法のデザインを体験する.この過程を通して,技術者としてのモチベーション(意欲,情熱,チャレンジ精神など)を高めるとともに,これまで学んできた学問・技術の応用能力,課題設定力,創造力,継続的・自律的に学習できる能力,プレゼンテーション能力および報告書作成能力を培う.
授業の進め方・方法:
・すべての授業内容は,学習・教育到達目標(B)<専門>およびJABEE基準1(2)(d)(2)a)に対応する.
・「授業計画」における各週の「到達目標」はこの授業で習得する「知識・能力」に相当するものとする.
注意点:
<到達目標の評価方法と基準>下記授業計画の「到達目標」の習得の度合いを,テーマ発表(10%),中間発表(10%),最終発表(25%),課題報告書(50%),課題作品(5%)により評価し,100点満点で60点以上の得点を取得した場合に目標を達成したことが確認できるように,それぞれの報告書および発表の評価レベルを設定する.
<学業成績の評価方法および評価基準>テーマ発表を10%,中間発表を10%,最終発表を25%,課題報告書を50%,課題作品を5%として評価し,100点満点で評価する.
<単位修得条件>学業成績で60点以上を取得すること.
<あらかじめ要求される基礎知識の範囲>課題に関連する工作技術や基礎的な電気・電子回路等の周辺技術,知識があることが望ましい.しかし,それが無くても意欲的に関連知識の吸収に心がけること.本教科は,倫理・社会の学習が基礎となる教科である.
<レポート等>授業内容の項で示した 1.実施概要計画書,2.概要・実施計画の発表会(テーマ発表会),3.課題報告書,4.最終発表,5.課題の制作 などを実施する.
<備考>本授業では各班・各自の考えで独特のものを作り出すことにある.自ら積極的・意欲的に取り組む姿勢が要求される.なお,工作等では怪我のないよう十分注意する.本授業では学外のエンジニアを講師として招き,エンジニアリングデザインに関する実践的な知識や経験に基づいたテーマに対する助言を受けることができる.本教科は,後に学習する卒業研究の基礎となる教科である.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス(授業の目的,意義の主旨および授業方針,発表会とレポ−ト提出の説明),班分け,テーマの決定,課題に関する情報収集
<展開>, JABEE基準1(2)(e)
1. テーマを進める上で準備すべき事柄を認識し,継続的に学習することができる.
2週 課題作成
<展開><意欲>, JABEE基準1(2)(e), (g)
<展開><発表>, JABEE基準1(2)(e),(f)
2. テーマを進める上で解決すべき課題を把握し,その解決に向けて自律的に学習することができる.
3. テーマのゴールを意識し,計画的に課題を進めることができる.
4. テーマを進める過程で自ら創意・工夫することができる.
3週 課題作成
<展開><意欲>, JABEE基準1(2)(e), (g)
上記2, 3, 4
4週 課題作成
<展開><意欲>, JABEE基準1(2)(e), (g)
上記2, 3, 4
5週 課題作成
<展開><意欲>, JABEE基準1(2)(e), (g)
上記2, 3, 4
6週 課題作成
<展開><意欲>, JABEE基準1(2)(e), (g)
上記2, 3, 4
7週 課題作成
<展開><意欲>, JABEE基準1(2)(e), (g)
上記2, 3, 4
8週 中間発表会
<専門><展開><発表><意欲>, JABEE基準,1(2) (d)(2)c), (e), (f), (g)
5. 中間発表会と最終発表において,理解しやすく工夫した発表をすることができ,的確な討論をすることができる.
2ndQ
9週 改良点等の検討
<意欲><展開>, JABEE基準1(2)(g), (e)
上記2, 3, 4
10週 課題作成(改良・検討)
<意欲><展開>, JABEE基準1(2)(g),(e)
上記2, 3, 4
11週 課題作成(改良・検討)
<意欲><展開>, JABEE基準1(2)(g),(e)
上記2, 3, 4
12週 課題作成・製作品についての電気的特性の測定,計算精度の評価等の実験と性能検査
<意欲>,<展開>, JABEE基準1(2) (e), (g)
上記2, 3, 4
13週 課題作成・製作品についての電気的特性の測定,計算精度の評価等の実験と性能検査
<意欲>,<展開>, JABEE基準1(2) (e), (g)
上記2, 3, 4
14週 課題完成・レポ−ト作成
<展開><発表><意欲>, JABEE基準1(2) (e)(f)
6. 報告書を論理的に記述することができる.
15週 課題報告書提出・最終発表会
<専門><展開><発表><意欲>, JABEE基準,1(2) (d)(2)c), (e), (f), (g)
上記5, 6
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野基礎生物原核生物と真核生物の違いについて説明できる。4
核、ミトコンドリア、葉緑体、細胞膜、細胞壁、液胞の構造と働きについて説明できる。4
葉緑体とミトコンドリアの進化の説について説明できる。4
代謝、異化、同化という語を理解しており、生命活動のエネルギーの通貨としてのATPの役割について説明できる。4
酵素とは何か説明でき、代謝における酵素の役割を説明できる。4
光合成及び呼吸の大まかな過程を説明でき、2つの過程の関係を説明できる。4
DNAの構造について遺伝情報と結びつけて説明できる。4
遺伝情報とタンパク質の関係について説明できる。4
染色体の構造と遺伝情報の分配について説明できる。4
細胞周期について説明できる。4
分化について説明できる。4
細胞膜を通しての物質輸送による細胞の恒常性について説明できる。4
フィードバック制御による体内の恒常性の仕組みを説明できる。4
情報伝達物質とその受容体の働きを説明できる。4
生物化学コドンについて説明でき、転写と翻訳の概要を説明できる。4

評価割合

テーマ発表中間発表最終発表課題報告書課題作品合計
総合評価割合101025505100
配点101025505100